たまに夫婦の意味と言う何とも厄介な意味について考える。
なぜに自分はこの女と一緒に暮らしてるのか??
また妻にしてみれば、自分は何でこの男と一緒に暮らしてるのか??
愛があるから!なんて戯言は最初の頃のだけの戯言で・・
夫婦なんて形になって見て初めて疑問が持ち上がる・・
自分はなぜにこいつと一緒に暮らしてる?
生活の為?老後に孤独になりたくないから・・
子供が欲しいから?世間体???
何時の間にか愛とか相手を労わる気持ちが消えてしまい・・
うざったく思う気持ちしか無くなる夫婦と言う形・・・
この女は誰なんだ?なぜに俺と一緒の家にいる???
そんな疑問を抱かない人間が存在するのだろうか?男にしても女にしても・・
愛する結果は何時の間にか束縛に変わって行く・・
2人で幸せになろう・・
彼を彼女を絶対に幸せにしようなんて言葉は何時の間にか記憶から消され・・
出来れば居ないほうが気が楽だ!
妻は金さえ持って来てきれれば、存在など無い方が良いと考え・・
旦那は出来るだけ家に帰りたくないと夜の街を赤ら顔でさ迷い始める・・
家とは?家族とは・・・何なのか??
人は何を守るために家族を維持をしょうと我慢を繰り返すのだろう??
ならば、結婚などしない方が良いではないか??
そう言う人間が居ると思う・・
結婚をする意味とは永遠の謎である。
ただ、一言、言わせてもらえれば・・
人間とは家族を作ると言う本能の生き物なのかもしれない。
孤独と言う何とも恐ろしい言葉に怯えながら・・
それから逃れる為に家族と言う絶対的な世界を男と女が作ろうと努力する。
そしてその世界を作った数年後に気が付くのだ・・
私はなぜに・・こいつと一緒に暮らして居ると・・・
部屋に一枚の写真が飾られている・・・
葵の入園式の時の写真だ。
「明和幼稚園入園式」と書かれた手造りの看板の前でカッパとタヌキが笑顔で笑っている。
その横にはお互いの子供が手を繋いで笑っている・・
今、考えると今日子にとってこの時が一番、幸せだったのかもしれない・・
幼稚園が始まった。
今までとは考えられない程の毎朝の戦争が始まる。
1人の子供を幼稚園に送り出す事がこんなにハードだったとは今日子は夢にも思っていなかった。
新しい友達が出来た。
今日子の住むアパートからほんの数分の一軒家に住む女性だ。
彼女には葵と同じ年の女の子が1人居た。
今日子は彼女を「オカメ」とあだ名を付けていた。
毎朝、今日子のアパートの駐車場が2人の待ち合わせ場所になっていた。
2人で時間を決めて幼稚園に一緒に通った。
オカメは自分の両親と同居をしている。旦那は婿養子では無いがオカメの実家に住んでいる感じだ。
年は26歳で今日子よりも大分、年下であったが話が合わないと言うことは無く・・
新たに出来た友達に今日子は心を弾ませていた。
畑にも毎週のように出かけていた。
そんなある日の日曜日にある事件が起こる。
その日は収穫した量が多かった。いつもなら自転車で貰った野菜を持って帰って来るのだが・・
あまりにも多かったので今日子は日曜で休んでいる誠に電話かける。
しかし、誠は遊びに出かけていて携帯の電源は切っていた。
「ねぇ~タヌキ!悪いけど家まで車で運んでもらえないかしら?」
車の運転が出来ない今日子にとってそれはある意味、何時のも光景であった。
地元に居た時は、周りの友人達はあたり前のように今日子のそんな願いに快く答えてくれた。
「えっ??」
一瞬、タヌキが不機嫌な顔をした。
何てずうずうしい事を言うの?って感じで今日子を一瞬見つめた・・
それでもタヌキは笑顔で「良いわよ!」と運ぶ事を受けてくれた。
今日子は助かったと自転車でタヌキの車を追った。
その時、タヌキの心の中に少しだけ今日子に対してのいら立ちが沸いた・・
ウザイ女・・・そのいら立ちを表現するとそんな言葉になる。
デリカシーの無い女・・・そんな感じか??
少しづつ、消えないはずの友達との距離が開いた瞬間であった。
今日子は何も解っていなかった・・・
人間の感情と言う物の本当の恐ろしさを・・
そう・・彼女は本当にわかって居なかったのである。
行きはオカメと一緒に幼稚園に向かい・・・
帰りはタヌキとオカメと一緒に幼稚園を後にする・・
見た目にはとても仲の良いママ友の3人であった。
でも、そう思っていたのは今日子だけで・・・
それから数ヵ月後に1人・・また1人と・・彼女達は消えて行く・・・
そんな事を夢にも思わずに久々の幸せに1人笑顔の今日子が居た。
「今度は・・3人で遊びに行きましょうね!タヌキの車で・・・
私が皆のお弁当を作ってくるから・・」
そんな戯言を呟きながら・・
人生は辛すぎて私の手には負えない・・