奥の川原と谷底の滝への分岐点。この水路は里の生活用水になっていて、奥に取水口があります。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240711/22/otoko-bana/4b/64/j/o0810108015462028177.jpg?caw=800)
水は透明度が高くてとても冷たい。上に青紅葉が垂れかかってて、ほんのりと緑色が映ってる。曇りでもコンパクトな水鏡になってますね。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240711/22/otoko-bana/c1/75/j/o0810108015462028178.jpg?caw=800)
谷底に下りるまでの斜面が森林公園になっていて、これは入り口から下ってくる流れ。付知峡の上流域はもっと上の「高樽の滝」に続く林道の脇にこういう沢がいくつもあり、車の窓を開けて通りかかるとひんやりした風が吹いてきます。気持ちの良いポイントが他にもあるけど、今は熊がちょっと怖いすね。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240711/22/otoko-bana/ee/05/j/o0810108015462028181.jpg?caw=800)
ここが「花の森」。春にシャクナゲとヤマツツジの花がたくさん咲きます。黒い木の桟道が巡らされてて、青木立によく映えます。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240711/22/otoko-bana/72/1a/j/o0810108015462028182.jpg?caw=800)
他の観光客がまだ下りてきてないのでとても静か。谷底まで下りて滝を見てから、この奥に上がって来られる道があります。桟道からは下りてはいけないところで、今は下りればヒルがいるから無理無理無理。江戸時代は尾張藩の管轄で、木曽と同様にヒノキやサワラの伐採を禁じていたので豊かな原生林が残ってるんですね。高樽の滝のあたりは今は国有林で、伐採をしない休養林になってます。昔は尾張藩や伊勢神宮の式年遷宮に大きなヒノキ等を供出していたところです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240711/22/otoko-bana/cc/9d/j/o0810108015462028183.jpg?caw=800)
花の森の下にまた分岐。谷底には観音滝と不動滝、あと仙樽の滝の3つの滝がありますが、不動滝は少し離れてて吊り橋を渡るんですね。そこだけ落石で遊歩道が荒れていて、もう何年も前から通行止めになってます。このでは唯一 川原に下りて真ん前まで行ける滝なのに勿体ない。分岐には上の水路から水が下ってきていて、ここも涼しいです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240711/22/otoko-bana/46/75/j/o0810108015462028184.jpg?caw=800)
これは人工の沢。観音滝の落とし口に続いてて、ここでは観音滝だけは人工滝なのですが言われないと分からないくらい景色によく溶け込んでます。この流れはいつも勢いが良く、何となくいつも撮ります。水が白い布のように撮れるのがイイっすね。スマホだとあまりこんなふうに撮れません。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240711/22/otoko-bana/88/de/j/o0810108015462028186.jpg?caw=800)
すぐ先が観音滝の落とし口。ここからは見えないけど落差20mの断崖なのでこれ以上行きませんキリッ!! ここは斜面に水を流してるので、足元がどこまで安定してるか分からないから危ないすね。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240711/22/otoko-bana/1c/0c/j/o0810108015462028188.jpg?caw=800)
分岐から右に螺旋状に下りていくと観音滝と不動滝。階段の下に苔むした巨岩が2つあり、その下に不動明王が祀られてます。あの巨岩は元はひとつの岩で崩落してきてあそこで止まったのだと思いますが、いかにも磐座。ここは詳しい資料が残ってないけど大昔は行場だったそうで、いかにもな雰囲気です。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240711/22/otoko-bana/0e/33/j/o0810108015462028191.jpg?caw=800)
階段を下り始めるとはっきりと気温が下がり、下から吹き上げてくる川風がとても心地よい。ああ極楽じゃー。滝ミストも吹きつけてきて、観音滝とその下の青い水がとても綺麗。おお水が澄んでいる。先日はもっと上流が濁流になってたのでこちらには来ませんでしたが、この日は当たりでした。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240711/22/otoko-bana/2c/cf/j/o0810108015462028193.jpg?caw=800)
水量は多すぎず少なすぎず。これは人工滝には見えませんよね。本流が岩壁の間に淵をつくるところにこさえた滝で、水がまっすぐに落ちるところで分岐瀑になってるのがいかにも涼しげ。真冬は氷瀑になるそうですが、深山幽谷テイストのある美しい滝です。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240711/22/otoko-bana/96/aa/j/o0810108015462028195.jpg?caw=800)
( * ̄▽ ̄)v- これぞ付知峡という眺め。「青川」とも呼ばれる付知川の上流域の淵は曇りでもこんなに青い。中津川市では花崗岩の中から水晶やトパーズが採れますが、トパーズは大半が無色透明でごく稀に青みがかったものが見つかるそう。鉱物ではなかなかお目にかかれませんが、水が溶けた鉱物みたいです。ここは下りられないのがつくづく惜しい。高樽の滝に行く途中の赤石園というところにも地獄淵という淵があり、下りるのはちと大変ですが美しいです。高樽の滝の周りにも青い淵があり、落とし口の上の青みは極上です。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240711/22/otoko-bana/ca/88/j/o0810108015462028198.jpg?caw=800)
下の分岐瀑。高さは5mもないと思うけど見ごたえがあってとても好き。直瀑は端正で、段瀑や分岐瀑はダイナミックなのがイイ。黒っぽい岩に白いしぶきがよく映えます。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240711/22/otoko-bana/f9/8f/j/o0810108015462028200.jpg?caw=800)
その下の淵の青いこと。底まで見える透明度で、その為かえって深さが分かりづらい。身長150cmの私がずっぽり水没するのは間違いないと思います(笑) こんなところで潜れたらなぁ。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240711/22/otoko-bana/74/77/j/o0810108015462028202.jpg?caw=800)
( ; ̄▽ ̄)v- 淵は徐々に浅くなってますが、すぐに下の不動滝の落とし口なので、下りられたとしても危なくて入れません。鈍色の岩を乗り越えるクリアな水が美しいですね。真ん中に一筋の青みが見えますが、不動滝は狭い落とし口から水が轟音をたてて噴き出す荒々しい滝です。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240711/22/otoko-bana/56/17/j/o0810108015462028204.jpg?caw=800)
落差は8mしかないけど、噴出する水の勢いが凄い。こちらは自然滝で、ここが谷底。切り立つ岩壁は花崗岩だと思いますが、深い亀裂がいくつもあり、下の方は水に穿たれた洞穴になってます。こちらの淵はいつも暗くて怖い感じで、賊に殺害され川に投じられた僧侶の袈裟が流れを遡ってここに浮かんだという言い伝えから「袈裟よどみの淵」と呼ばれます。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240711/22/otoko-bana/f9/d2/j/o0810108015462028948.jpg?caw=800)
滝は白いしぶきに淡い青みが浮かぶ美しさですが、下の淵は暗くて怖い。淵フェチの私も畏怖を覚えるところです。周りの濡れた岩肌がつややかで、鉱物めいて見えますね。滝には黒い岩が似合います。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240711/22/otoko-bana/e2/45/j/o0810108015462028952.jpg?caw=800)
手ブレがひどいけど、不動滝から観音滝までの動画を録ってみる。まだ他の観光客がいなかったので録れたけど、すぐに続々と下りてきてました。