別に悟ったわけではないが、殆ど没交渉で暮らしている昨今。
あの日からの出来事は、とても遠い過去になり、過去になったまま、魂に刻まれ続けている。
「誰か助けてくれませんか」
「助けてください」
言わないで来た言葉だ。
言ったところで・・・
言ってもどうにもなるものか・・・。
物欲し気な態度は大嫌いだ。
それがなくても生きていける。
そうだ、私には、今現在の「欲得」よりも、大切な宝物がたくさんあったのだ。
強くなるしかなかったのさ。
全くそうではないのだけれど。
それでも気が付けば生きてこられた不思議。
没交渉でも、誰か何かの存在のお陰に他ならない。
今を生きる人たちは、これからも生きて行かねばならないのだ。