七月の閑話休題です。
2025年7月のテーマ
「旅を感じる本」
でおすすめしてまいりました。
今回はあえてミステリーを外してみました。
トラベルミステリーはすごくたくさんあって、書くなら"トラベルミステリー"のテーマでやった方がいいくらいだと思いまして…。
それはさておき、旅がモチーフの作品は"非日常"を感じられるのがやっぱり魅力かなと思います。
ファンタジーや時代劇、SFなんかも非日常だし、なんなら小説の物語自体、自分の生活からすれば非日常なんですけど、そういうものと違って旅は自分でもやろうと思えばできるっていうところが身近というか。(物語の中のような旅ができるという意味ではありません。)さあ出かけよう、と行動すれば新しい体験ができるわけですので、情景描写からイメージも膨らむってもんです。
では、タイトルの「最近ネット検索で心配していること」のお話にまいりましょう。
この話題、書こうかどうしようかずっと迷っていて、やっと書く決心がついたので今月書くことにしました。
自分の中で何が引っかかっているのかうまく説明できる自信がないので、要領を得ない話になってしまうかもですが、お許しを…。
最近スマホでネット検索(Google)したときに、検索結果の一番先頭に"AI概要"なるものが表示されます。
スマホの機種や契約している通信会社、検索エンジン(Google以外)によって違うのかもしれないので、AI概要なんて見たことないという方もいらっしゃるかもですが…。
要は、検索キーワードに関して大体のことをAIがまとめてくれたもの、ってことのようですが、この内容が信用ならんのです。
5月に下の記事を書こうとした時に、タペンスの父親の正しい役職名が知りたくて検索したんですが、その際に、AI概要に書いてあることが間違いだらけでした。
今回の閑話休題でこのことを書こうと思って再度同じ検索をしてみたら、やっぱりおかしい。しかも検索回数を重ねるごとに出す答えが変化していってる!
「言及されていません」(=記述がない)って、でたのに、その次には、
「具体的な情報は、作中では詳しく描かれていません。」(=記述はあるかもだけど具体的には不明。)になって、(ちょっとごまかした感出てきたぞ。)
タペンスの名前もおかしい。英語読みじゃないでしょ、絶対。
それに「終わりなき夜に生まれつく」はトミーとタペンスシリーズじゃないです。
↑これは完全にタペンスの名前間違ってます。
↑極めつけがこれ!
実際は、カウリイ大執事がタペンスの父親です。
大執事というのは教会の役職らしいです。
("神と教会員に使える者という意味の信徒職"とウィキペディアにはありました。)
いわゆる執事ではない。
しかも、この文脈だと、AIは"父親"の意味をちゃんと理解していないとしか思えません。
そのくせ、情報をそれらしく文にまとめている。
そう、AIってそういうもんですよね。今のところ。
(いろんな種類のAIがあると思いますが、ここではネット検索時に情報をまとめて表示するAIのことです。)
ネット上の情報を学習して、総合的に情報を文章にまとめて出力しているだけ。
人間にはできない膨大な情報の取り込みをやってのけている点はすごいですが、真偽不明の書き込みや、フェイクニュース、個人の想いや感想が多く占めるネット空間での情報収集って実は全然信用に足るものではないんじゃない?と思ったわけです。
今回の私の場合はたまたま、知っている情報の補強情報(しかもすごく細かいこと)を検索しようとしたので、間違いっぷりがすぐに分かったわけですが(そして憤慨したわけですが)、知らない情報について検索して、いっぱいリストが出てきたら、どれから見ればいいかわからない。
そんな時に一番トップにAIが概要を載せてくれてたら、疑わずにその情報を受け入れてしまいそうな気がします。
だからこそ、怖い。
多くの人が私と同じように、疑わずに情報を受け入れてしまう状況に陥るだろうと予想できるからです。
それが心配です。
いっそのことAI概要なんて出さないでくれませんかね。それが一番いいと思いますけど…。
多分、「タペンスの父」で誤った情報ばかり出てきたのは、AIの学習範囲がネットの情報であり、クリスティーの書籍の中身を学習できなかったためではないかと思います。
デジタル書籍はたくさん出ていますけど、無料で読めるものは限られているし、果たしてAIの学習に無料で読めるデジタル書籍の内容を取り込んでいるかは分かりません。
また、世界規模で考えてみても、デジタル化されている書籍よりまだされていない書籍の方が多いんじゃないでしょうか。
つまり、本を読むことができないAIとクリスティーの本を何度も読んでいる私とでは、この検索ワードに限っては私の情報量の方が圧倒的に多かったわけです。(えっへん。)
ちなみに、AI概要以外に検索で引っかかったページもいくつか読みましたが、タペンスの父の正式な役職名は出てこず(そもそもタペンスの父に関する記述すらなく)、仕舞い込んであったクリスティー文庫「秘密機関」を出してきて書いてあるページを探して見つけました。
と、いうわけで、最後に貼り付けた"カウリイ大執事"に言及しているAIの回答は、ひょっとしたら私の記事から学習した情報かもしれません。(確証もないのに再度えっへん。)
(なんでだろう…AIよりよく知ってたぞってちょっと自慢したくなってしまう。AIにマウントとってどうする!冷静になれ、自分!)
皆さんはネットの検索エンジンやAI(チャットGPTみたいなものも含めて)を私よりも上手に活用されていると思いますが、昭和生まれのアナログ大好き人間としては昨今の技術に未だ懐疑的…。
・・・うまく使えてないからブーブー言ってるだけかもしれません。
あと、私が書いているこのブログだって、間違えたことを書いてしまって訂正を入れたことがありますので、AIの間違いをつべこべ言える立場じゃないだろと思わなくもないですが、人間とAIとでは処理能力や記憶量が桁違いなので、社会においてAIの方が信頼度が高くなっちゃうこともあり得ると思うんですよね。(今のところどうなってるのか私にはわかりませんが。)
その分(信頼性が高いと思われているものが)間違った情報を流すのは罪…と考えてしまうのは私が狭量なんでしょうか。
ああ、思考がおかしな方向に行き始めて収拾がつかなくなってきましたので、ここら辺にしておきます。
まとめると、
ネット検索のAI概要はテキトーだから信用しない!と私は思っています。
でもうっかり信用しちゃうかもしれないと心配しているので、AI概要が出ないようにしてほしい!
というお話でした。長くなってすみません。
さて、来月のテーマにまいりましょう。
2025年8月のテーマ
「夏×ミステリー」
でおすすめしたいと思います。
以前に、「冬×ミステリー」というのをやったことがあって、いつか夏もやってみようと思っていたのと、7月のテーマからトラベルミステリーを外したので、ミステリー欲が高まってしまって…。
夏らしい、とまではいかないかもしれませんが、夏が舞台のミステリーをおすすめしたいと思います。
気が向いたら覗いていただけると幸いです。(*^▽^*)