かつて「三女アーチャリー」の名で知られていた、オウム真理教の元教祖・麻原彰彰三女である松本麗華(りか)さんが「公安調査庁を相手に訴えてる裁判」の傍聴記を、お姉さんである次女の松本宇未さん(仮名)が上げてくださいました。

いろいろご意見あるかもしれませんが、たまたまオウム真理教の教祖の娘として生まれてきただけの、何の罪もない子たちの人生とその苦悩に、ぜひ思いを馳せてご一読いいただければと思います。


実は私も、この裁判を傍聴しに東京地裁に行ってきたんです。
行ったんですけど…、

東京地裁の入口では、空港みたいな金属探知機による身体検査がありまして、そこがものすごい行列で、エレベーター乗ってやっとこさ法廷にたどり着いたら、
もう終わってたの!!/(^o^)\ナンテコッタイ😭😭😭

まあ、これのためだけに東京に行ったわけではないし、傍聴人もそれなりにいて報道も少しされたようなので、これはこれでよしとします。(強がり😭)
とにかく、少しでも多くの人に関心をもっていただくのがいちばん。
今度からもっと早く行きま~す!

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以前ブログ記事(→こちら)に上げた通り、かつて私自身が当時の偏った報道、今で言うフェイクニュースを鵜呑みにして、その後の松本麗華さんの生きづらさに加担をしてしまったひとりでした。

宇未お姉さんが綴った言葉を読めば読むほど、身につまされる思いがします。
あの頃、私は明らかに「あちら側」にいた…。

当事者なのです、この私も…。
だから今、こういう記事を書いております。


【オウム真理教と私】
オウム真理教が地下鉄サリン事件を起こす前、当時私は21~22歳くらい、とある道場に通って武術の稽古に励んでおりました。
稽古仲間のひとりに、私より10歳ほど年上の男性がいました。当時の私にとって、気さくなお兄さん的な存在でした。

地下鉄サリン事件の半年くらい前だったと思います。しばらく稽古をご無沙汰だった彼が「オウム真理教に入った!」という話が…。他の稽古仲間が彼に誘われ、実際にオウムの大阪道場を訪れたそうです。そこで見た、多くの信者がひしめき合い「修業」してる光景があまりにも「不気味」で、逃げるようにその場を離れたとのこと。

オウムに入った彼は、「ちょっと修業しただけでスゴいモノが見えた!」みたいなことを興奮気味に話してたそうです。当時既に世間からかなり怪しまれていたオウム真理教、「(彼は)何かヘンな薬でも飲まされて洗脳されてるんじゃないの?」などと私たちは話していたものです。

ほどなくして、あの地下鉄サリン事件が起こります。

さらにその後、あのオウムに入った彼が「職場で横領事件を起こして逮捕された」という、実名の新聞報道を目にしました。事件の詳細な経緯は不明、オウムについては全く触れてませんでした。

サリン事件後も彼はオウムにいたのか?
そもそも横領は、本人のオウム入信と関係あったのか?
…そういったことは、今でも知りません。

以上が私個人にとっての、オウム真理教との唯一の接点ということになります。
関西在住の私の身近には、オウム事件の被害者はいません。

いささか強引な言い方をすれば、当時の仲間との間柄を引き裂かれたという意味において、私も「オウムの被害者」と言えるのかもしれません。

(※関西ではオウムよりもむしろ、サリン事件のわずか2ヶ月ほど前に起きた「阪神淡路大震災」のほうが遥かに現実的で大変な出来事でした。)


【弱いものいじめ】
子どもの頃から私は、「弱いものいじめ」が大嫌いでした。自分より弱い者に手を上げたり、集団で少数の者をいじめるような行為に加担したことはない、というのが、大した人間でもない私のちっぽけな誇りでありました。(中学時代に職員室に怒鳴り込んで教師を蹴飛ばしたことはあるけど。)

誇りであった…はずでした。

「安達祐実がかわいいから殺して」
「オウム王国のアーチャリー“いじめ地獄”を告発!」
「あのアーチャリーが号令した造反信者14人『拉致・監禁』事件!」
「“義務教育拒否”の教祖の娘アーチャリー御殿は千坪、四億円」
「疑った女性も変死 オウム『アーチャリー』と謎の水死事件」
「被害者補償を忘れた麻原三女『アーチャリー』のカナダ大名旅行」
(※松本麗華さんのブログより)

このようなフェイクニュースが溢れていたあの頃、愚かにも当時の私はこういうのを鵜呑みにして、「うわっ!なに?このガキ!」みたいに思ってました。

「義務教育の就学拒否、大学入学試験の合格後の入学拒否、入居の拒否、アルバイトをクビになることも何度もあった。」


麗華さんに対して直接、私自身が何かをしたわけではありませんが、ご多分に漏れず私も当時「あの麻原の娘なら仕方ないだろう」というふうに思っていました。

正直に申しますと当時の私にとっては、オウム事件など遠く離れた関東で起きた他人事であり、大して関心を持っていませんでした。その渦中にいた10代の少女、生身の人間が、理不尽な差別に苦しんでいるいう認識も、当時の私には完全に抜け落ちていました。

あのころ近所の小学生が、

♪しょ~こ~、しょ~こ~、しょこしょこしょ~こ~、あ・さ・は・ら しょ~こ~♪

って唄いながら歩いてるのを見かけたものです。
まあ、子どもだから仕方ない。
(あの子たち、現在30代半ばくらいですね。)

私は当時、既に成人してました。
私は、もう子どもではなかった…。
私も弱いものいじめの当事者、しかも「いじめる側」であったと認めざるを得ないです。

(※松本麗華さん個人を「弱いもの」とみなしてるのではありません。ここではあくまでも、当時子どもであった麗華さんに対して、当時既に大人であった私自身が抱いていた歪んだ感情を告白しました。)


【あの日よりも前、そして現在】
姉妹のお父さん、麻原彰晃こと松本智津夫さんが亡くなる前のお話です。

著書を出すなどして積極的に発信をしておられる三女の麗華さんに対し、批判的な意見を持つある女性と、直接お話する機会がありました。

どちらかというと感情的にお話をされ、残念ながらお世辞にも冷静な議論ができたとは言い難い時間でした。ほとんど意見は求められなかったこともあり、結局私のほうからはあまりお話できなかった気がします…。なぜそこまで麗華さんに批判的なのか?私にはむしろ、その理由が気になって仕方ありませんでした。

ただ、ひとつ彼女がおっしゃってたこと、

(麗華さんは)絶対に死ぬことなんかない。辛い辛いと言いながら、あんなふうに堂々と発信するような神経の図太い人間が、死ぬわけがない。

私は、これには「猛反論」しました。

麗華さんは今も昔も、本当にギリギリのところで生きておられると思いますよ。むしろ「極めて危険な状態」におられると私はみています。

麗華さんの心の内に勝手に踏み込んで、勝手な想像でモノを言ってるという点では、私も彼女も変わりはありません。

「私の予想」が外れて、「彼女の予想」が正しくあってほしい。

オウム事件関連の死刑執行がすべて終わった後、あれほど精力的に発信しておられた姉妹のTwitterは、完全に動きが止まりました。

とても心配でした。

幸い私は個人的に、ある人を通じて間接的に、一応麗華さんの「生存」は把握しておりました。


現在、「私の予想」は見事に外れています。
よかったです。


【擁護派?批判派?】
実の父親を亡くした後も、いわゆる「加害者家族」としての生きづらさを抱え、現在もいわれ無き誹謗中傷に晒され続けてる麗華さん。

(※麗華さんはいつもこういうツイートしてるわけではありません。あくまでも「その日その時点の心情」であり、元気な時もそうでない時もある。我々と同じです。)

麗華さんのTwitterには、「さまざまな」コメントが来ます。

麗華さんに対して好意的なコメントも少なくないのですが、オウム事件に一切関わっていない麗華さんに石を投げつける者、麗華さんが何か発言するたびに難癖を付けるためだけにフォローしてる?ようなアカウントも見受けられます。

(※松本麗華さんのよき理解者である著名人のひとり、ウーマンラッシュアワー村本さんのツイート。)

いつしかTwitter上では、麗華さんに対する「擁護派」「批判派」という言葉が目に付くようになりました。一時私も、「麻原三女批判派」の誰かさんとTwitter上でやり取りらしきものをしたこともあるのですが…。

馬鹿らしくて面倒なのですぐにやめました。(→経緯はこちら)

私は麗華さんの思いに賛同しており批判はしていないので、消去法で「擁護派」ということになるんでしょうが、「擁護」ねえ…。

私は麗華さんを取り巻く言葉として、「擁護派」「批判派」という言い方を好みません。生まれや育ち、お父さんが誰だからといった理由で「批判」されたり「擁護」されたり…それ自体がおかしなことだからです。
(※擁護派と自分では名乗りませんが、人にそのように言われるのは別に気にならないです。)

私はむしろ、「寄り添い派」「押し付け派」と呼びたい。
擁護派イコール寄り添い派、とは限りません。


【匿名で「正義」を押し付け追い詰める人たち】
お父さんの麻原彰晃こと松本智津夫さんが亡くなった直後に起きた、娘さんたちに対する目を覆いたくなるような罵詈雑言の嵐は論外。

お父さんが亡くなった後も、Twitterでの発信とやり取りを気丈にも続けておられてた、次女の宇未さんと三女の麗華さん。

おふたりを気遣い優しく寄り添うコメントが少なくない一方で、父親を亡くしたばかりで深い悲しみに打ちのめされてる娘たちに対し、愚かにも自分たちの身勝手な正義を押し付けようとする者たち。


「オウム事件の被害者の気持ちを考えろ」
彼女らが「被害者の気持ち」を考えざるを得ないお立場であることは分かってますよね。考えてないわけがないでしょ。

「父親に代わり謝罪すべき」
謝罪するかどうかは本人が決めること。そもそも自分がしてないことについて謝罪を強要されるなんて、おかしいですよね。

「責められるのが嫌なら出てくるな、黙っていろ」
別に出て来たくて出てるのではない。出て来ざるを得ないほど追い詰められてたんですよ。

…だいたいがこういうパターンです。
何の目新しさもないし、語彙も貧弱で光るものがない。
そういうものばかり。

彼女らにモノ申す前に、まずは最低限こちらを読みましょうよ。
あなたがたの指摘することくらい、麗華さんは既にきちんと言及なさってるから。
(※買うのがイヤなら図書館にもありますよ。)
(↓↓押し付けの一例↓↓)
(※「厳しい言葉」なんぞ一文字もお受けしなくていいと思うけどね)

上記ツイートに関して、ウザいこと抜かしてきた相手本人はアカウント自体が無くなってるようです。

勝手に言うだけ言いに来て勝手に消える、こういうのもけっこう多い。

以前は私も、知らない奴と少しばかりTwitterでやり取りしてました。最近それらを改めて見返してみたら、大半がアカウントごと消えてました。
まあ、そんなもんなんでしょうね。


彼女らが生きていく上で、それなりの知見と理解のある人からのアドバイスや具体的な助けを必要としてるのは確かだがそれは、いつでも現れいつでも消え去るような匿名アカウントで勝手なことホザいてるキミたちからではない。

別に、あんたらには頼んでないぞー。
ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い…………してないぞ!キミたちなんかには!!

(※こういうやつ↑)

ヘタすりゃ「自分たちは擁護してる!」みたいに思い込んでる節もあり、相手を追い詰め傷つけている自覚がおそらくない。その意味では、罵詈雑言を投げつける連中よりもタチが悪い。

要は「あなたのためを思ってる」という名のハラスメント。


【いったい何を押し付けて、どうしたいのか?】
教祖の子どもたちにオウム事件の責任はないという点においては、「寄り添い派」と「押し付け派」それぞれの考えに、大きな隔たりはないようにも思います。

「押し付け派」の皆さん、ありがとね(v^-゚)
このブログ気になって、わざわざ読みに来てくれてたんでしょ(^-^)/
このヒマ人が!😁😁😁
あともう少し、ガンバレ\(^▽^)/

「被害者の気持ちを考えている」一方で、娘さんたちの気持ちをないがしろにする「押し付け派」の皆さんの心境って、いったい何なんだろうか?

キミたち、なぜ相手の言い分を無視して物事を決め付ける?

本当はキミたち、オウム事件の被害者のことなんか興味ないんだろう?
姉妹が被害者の気持ちを考えてるかどうかなんて、別にどうでもいいんだろう?

……どうだい?
勝手に心の内を決め付けられた気分は。

押し付け派の連中はとにかく、姉妹が何かを発信することが許せない。

あるいは、連中が勝手に思い描く「正しい作法」みたいなのがあって、そこから少しでも逸脱したとみなした発信は潰しにかかる。

必死に火の粉を掃いながら生きてる姉妹に向かって、「お前らのその火の粉を避けてる格好や形が気に入らない」と勝手な文句を付ける。自分たちは絶対に火の粉のかからない、安全な場所に身を置きながら。

これは言うべきでないだの、あれを言うべきだの、勝手に発信内容を指図する。
(※オレだったら、こういうこと指図された瞬間に関係を絶つけどね。)

根拠のない誹謗中傷にさえも、時には一所懸命に向き合おうとする姉妹。
私も正直、よせばいいのにと思うこともある。
でも、誰とどう接するかを決めるのは本人
おやめなさいなどと言うのは、単なる押し付け。

姉妹を気遣う言葉をかける「寄り添い派」の人は少なくない。
彼女らが深く心に傷を負うことはないだろうかと案じながら。

「押し付け派」の連中には、相手の心の内への想像力がない。
なぜなら、自分の思いを押し付けることに夢中だから。
でも、キミたちが配慮ない言葉を投げつけたところで大丈夫だ。
安心したまえ。


実生活のほうがずっと大変なんだってさ。
キミたちが安全地帯から匿名でどんな勝手なこと言おうとも、大して効き目はないのかもね
ご苦労さん。

自分の人生と向き合うよりも、他人の人生を監視していたい?なら、いつまでもやってなさい👋


【今なお続く権力によるいじめ】
「押し付け派」の連中と大して変わらないような仕打ちを麗華さんに対し、こともあろうに権力を持った者が率先しておこなってるのが、残念ながらこの国の実態であります。

こんなことでは、麗華さんの生きづらさが改善するはずがない。

今回の相手は公安調査庁ですが、それ以外にも裁判所、大手マスコミ、あるいはオウム真理教の後継団体などを相手取った裁判を多く抱えておられる、「三女アーチャリー」こと松本麗華さん。

麗華さんがご自身の抱えてる裁判日程を公開なさったのは、私の知る限り初めてです。どういう心境の変化があったのかは分かりませんが、多くの人に関心を持ってもらうことは麗華さんにとってプラスになると思います。権力は監視を怠ると腐敗するもの、裁判所も例外ではないはず。

実は、この対公安調査庁とは別の「横浜家庭裁判所への国家賠償請求訴訟」の公判、麗華さん本人による意見陳述と判決公判のあったそれぞれの日、私は傍聴に参加しました。

(↓↓裁判と判決の詳細はこちら↓↓)
(※久しぶりに麗華さんの元気な姿を見られて嬉しかった\(^▽^)/)

「敗訴」ではあったものの、麗華さんにとって大きな希望を得られた判決だったようです。

かつて「いじめていた」私にとっても、ほんの少し肩の荷が下りた気がしました。

麗華さんがご自身の人生を自由に歩めるその日まで、彼女の闘いを応援し見守っていきたいと思います。


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