私と同世代か上の世代の方であれば、80年代~90年代にオウム真理教が引き起こした数々の事件とその過熱した報道をよく覚えておられると思います。どうも、おっさんレンタルで大阪にて活動中のタバコが大の苦手なおっさんです。
 
 
【松本麗華(りか)さんという女性をご存知ですか?】
1995年3月、オウム真理教が「地下鉄サリン事件」を起こした頃、私は23歳の大学生でした。事件後「麻原教祖の三女アーチャリー」としてたびたびマスコミに登場していた、地下鉄サリン事件当時11歳であった少女を記憶してる方は多いと思います。
 
著述家、カウンセラー 文教大学 臨床心理学科卒。オウム真理教の元教祖・麻原彰晃の三女。オウム真理教の中で育ち、アーチャリーの名で知られていた。16歳で教団から離れるが、アルバイトをクビになったり、合格した大学に入学拒否されたりした。2015年3月、自身の半生を振り返る手記『止まった時計』を出版。
※松本麗華さんのツイッタープロフィールより
 
 
事件とまったく接点のない私の中では、オウムの記憶はいつしか薄まっていきました。あれから20年の時を経て、あの時の少女が本名と現在の姿を明かし「止まった時計 麻原彰晃の三女・アーチャリーの手記」を出版、すっかり立派になられた一人の女性を私は目にすることになりました。
 
そんな松本麗華さんをゲストに迎え京都で開催されたトークイベント「これから親と子と家族の話をしよう」に参加、初めて本人にお会いしてきました。
 
ここで、松本麗華さんのお立場を簡単にまとめてみます。
・地下鉄サリン事件当時は11歳、事件にはまったく関与していない。
・オウムが事件を引き起こしたことを否定していない。
・現在死刑囚となってる父親の無罪や無実の主張はしていない。
・「外的刺激に反応できない状態」である父親の治療を求めている。
・その上で父親に、事件についてきちんと話をさせたいと願っている。
・16歳で教団を離れて以降、その後のオウムの後継団体とされる組織には関わっていない。
・実の娘として、父親を愛している。
 
宜しければ、松本麗華さんによる以下の動画をご参照ください。
 
 
【トークイベント当日の話】
トークイベント会場は京都の町家、文字通りアットホームな会場には既にいっぱいの30名くらい、人が集まってきてる。私は開演時間近くに到着、どこに座ろうかと会場を見渡すと、最前列が空いている。私は迷わず、既に到着しておられてる松本麗華さんと、もうおひとりのゲストである兵庫教育大学助教・永田夏来さんのすぐ目の前に陣取る。
(※こういうとき遠慮しないタイプ)
 
家族社会学の研究者である永田さんと、家族をテーマにしたトークが繰り広げられるが、やはり麗華さんが育った教団のことや元教祖の父親、そして母親ときょうだいのお話がメイン。1時間ほどのトーク後は麗華さんへの質問タイムが始まるも、当初は誰からも手が挙げがらず…。まあこういう場面では、最初はこんなものです。
そこで最前列に陣取る不肖わたくしめが口火を切るべく、とりあえず挙手をする。
(※こういうとき物怖じしないタイプ)
 
何を聞くか話すか…、なーんにも考えてないまま挙手したもんですから、さてどうしようか?…とはいえ、オウム真理教事件と三女アーチャリーこと松本麗華さんに関する思いはそれなりにあるので、私個人の思いの丈を率直にお伝えしました。
 
事件当時の過熱した報道により、三女アーチャリーこそが教祖に最も近い後継者、最も危険な存在であるかのような印象を持っていたのは、私だけではないと思います。テレビに映し出された(報道で切り取られた)幼くて不遜な態度のアーチャリーを見て「わがままでクソ生意気なガキ」だと、当時私は思っていました。私は今も昔もけっこう子ども好きなんですが、「オウムの子」ということで完全に思考停止してました。その当時の時代の空気がそうなってました。今思えば、むちゃくちゃなお話です。
 
「三女アーチャリー」に関する切り取られた報道を鵜呑みにして真に受けていた、当時既に大人になっていた者として、私もその後の麗華さんの生きづらさに加担したひとり。最初に私の口から麗華さんに対して出た言葉は、「ごめんなさい」でした。
 
にわかに想像し難い苦難を乗り越え、あの時の子どもがこんなに立派になられて…。育ててもいないクセに、成長した娘に再会したような気持ちになる。そこまで歳は離れてないけどな。はるばる関西までお越しいただけて、こうしてお会いできた喜びと感謝をお伝えして、持参した麗華さんの著書「止まった時計 麻原彰晃の三女・アーチャリーの手記」に「あとでサインください」とお願いした\(^▽^)/。(←ただのミーハーである)
 
その後は、他の方の質問が絶えることなく続いていきました。
 
当日されたお話の内容は特に「刺激的なこと」ではありませんが、プライベートなご家族のことなど、もしかしたら会場外でむやみに公言しないほうがいいことも含まれていたかもしれないので、詳細に記すことは控えます。というよりも、私が拙い文章でダラダラ伝えるより、麗華さんのブログをご覧いただいたほうがいいです。
 
※松本麗華さんのブログ『お父さんわかりますか?』
 
このたび初めてお目にかかった松本麗華さんの印象を一言で申し上げると、
とても明るくて楽しい人でした\(^▽^)/。
 
トークイベント終了後は、そのまま鍋を囲んでの懇親会へ。
 
最前列に座っていた流れで私は、図々しくも麗華さんの隣に座らせていただきました。いつしか参加者同士でお話が盛り上がり、あれっ?麗華さんどこ行ったの?と思ったら、ちゃんと私の隣に座っておられる。
 
麗華さんは、いい意味で「オーラがまるでない人」でした。完全にいち参加者として、会場に溶け込んでおられてました。差し障りのないお話の内容をお伝えすると、麗華さんは「チョコレートが食べられない」のだそう。大勢で鍋を囲んでの食事に「オウムでもこんな感じでしたね~。」と、懐かしそうに話す麗華さん。
 
そうですね。
幼かった麗華さんにとってオウムとは、自分が育った家そのもの。一般的なそれとはかなり異なるものかもしれないが、ただの子どもとして麗華さんはあの場所にいた、それ以上もそれ以下もない。
 
 
【松本麗華(りか)さんのTwitterについて】
そんな麗華さんですが、最近Twitterでかなり積極的な発信と議論をされています。残念ながら、身勝手な正義感を振りかざされ、根拠に乏しい心ないコメントを投げつけられることも少なくないのですが、誹謗中傷を含めた異論に対しても、麗華さんはすごく丁寧にリプライされています。
※松本麗華さんのTwitter
 
実は私も、最近Twitterを始めました。
※「タバコが大の苦手なおっさん 大阪📪おっさんレンタル」のTwitter
 
元々は前回のブログ記事(→こちら)にあるように、レターポットを始めるためにTwitterを始めました(📪はレターポットをやってる人の目印)。
 
ところが、いざ始めてみたTwitterですがレターポットおっさんレンタルそっちのけで、ほぼ麗華さん絡みのやり取りばかりしてます。前回のブログ記事では「見知らぬ人と文字だけでネット上のやり取りするの好きじゃねぇ!」みたいなこと言ってたクセに、まあまあ面白がってヤットルナ状態でございます。
(※喰わず嫌いはダメですね)
 
私はTwitterでは主に、麗華さんに対する応援メッセージ的なものを送っていますが、知らない人が私に対して「お前も信者か?」みたいな言い掛かりをしてきたこともあります(※クソリプってやつですね)。麗華さんに対し「度が過ぎた誹謗中傷」をする者に、私のほうから苦言を呈することもあります。
 
そういう人たちとのやり取りが白熱しそうな時は、「私はおっさんレンタルのおっさんだから、連絡ちょうだい。直接話そう。レンタル料は要らないから。」と呼びかけるのですが、今まで誰ひとりとして直接話そうとしてこなかった(>_<)
 
別に、喧嘩しようっていうんじゃないです。批判的なコメントにも丁寧に返してる麗華さんを、私も少しは見習おうと思いまして。文字だけでゴチャゴチャやり合うよりも、お互い膝付き合わせるとまではいかなくても、言葉を声に乗せて交わすほうがより分かり合える…かもしれない。おっさんレンタルで300人以上の人とお話してますから、こっちは。
話し合いって、いいもんだぜ?
 
(※このブログ記事を読んで私に文句が言いたい人は、こちらから連絡しておいで(^-^)。タダで話聞いてあげるから(^-^)。)
 
どうでもいいけどさあ、Twitterで暴言を吐く議論する人たちって、お前絶対笑ってねぇだろ?って時に、どうしてやたらに(笑)とか「www」を入れるんだろうか?ちっとも楽しそうには見えないのに。
キミたち、関節がユルんでるのか???
(※Twitter初心者です)
 
当初の目的とは明らかに違うTwitterの使い方をしてる私ですが、図らずも私のTwitter上の発言内容は、これでもかって言うくらい私の性格と考え方が表れてます。というか、私はどこ行っても誰に対しても同じような事ばっかり言ってるな(>_<)、とつくづく思いました。私をレンタルしたことある方がご覧になれば、「ん?なんか聞いたことあるぞ?」となりそうで若干恥ずかしいのですが、宜しければのぞいてやってください。
 
…というか、私のTwitterなんかこの際どうでもいい←
ぜひ、麗華さんのTwitterを見てください。
麗華さん、本当に優しい人ですから。
 
※ある日の麗華さんのツイート
現状で分かり合えなくても理解しあえるはずと信じてます。いまは無理でも何年後かには分かりあえるかもしれない。私に何かをぶつけてきてくださるのは、それだけの興味をもってくださっているということ。ありがたいことですm(__)m
 
…いかがでしょうか?
麗華さんみたいな人ばかりになったら、世の中はきっと良くなる、と私は思う。
 
 
【ぜひ現在の松本麗華(りか)さんを知ってください】
以下、動画をいくつかご紹介いたします。
 
※麗華さんの登場は後半39分後くらいから、岡田さん水飲みながらお迎え←
※↓↓顔面積と名前の文字サイズが逆なのが気になってしょうがない←
↑↑堅苦しさが一切なくて、これ個人的に好きです。トークイベント後の懇親会での麗華さんは、こんな感じでした。
 
※以降は、もしかしたらアップロードしちゃいけないやつかもしれないので、画面を直接貼らずリンクのみにしておきます。
 
※ジャーナリストの田原総一朗さんによるインタビュー。
※麗華さんの立場と考え方がいちばんよく分かる動画だと、個人的に思います。
※最後のほう、たっ、田原さ~ん!!( ̄□ ̄;)てなる。(ぜひご自身でご確認を)
 
※かなりシリアスなテーマの集会動画。
※麗華さんは登壇者のひとりとして、断続的に発言。
※麗華さん、辛かったと思うが頑張ってます。
 
※ウーマンラッシュアワー村本さん、堀潤さん、原田曜平さんとの対談。

※上記の続き。
※麗華さんの「イエーイ👍👍」がめっちゃ可愛い\(^▽^)/。

 【松本麗華(りか)さんのTwitterについて・つづき】
真剣な情報発信のみならず、他愛のない日常のこと呟いたり。「スマホ電車に置き忘れた💦」「エスカレーターでコケた💦」みたいなおっちょこちょいな可愛らしいこと呟いて、みんなに軽くイジられたり…。心ないコメントに落ち込んだり、不安な思いに押し潰されそうになったり…。まさしく現在の、等身大の麗華さんに触れることができます。
 
Twitterアカウントをお持ちの方は、ぜひ麗華さんに応援メッセージを。
もし麗華さんが落ち込んでるのを見た時は、優しい言葉をかけてあげてください。
 
手前味噌で恐縮ですが、以前ある方が麗華さんに対し、「おとなしく生きたほうがいいんじゃね?法はそもそも不条理。むかしロス疑惑の三浦氏(知らない人はググってね)は名誉毀損訴訟起こして次々と勝ったけど、結局最後は自死した。」といった趣旨のコメントしてるのを見て、私が麗華さんに送ったコメントが下記。
麗華さん、これ送ったら5秒後くらいに引用リツイートしてくれた\(^▽^)/
(※はやっ!)
オレもたまにはいいこと言うじゃないの。
 
 
【最後に…】
松本麗華さんの著書、「止まった時計 麻原彰晃の三女・アーチャリーの手記」を購入された方、私「タバコが大の苦手なおっさん」のレンタル料1時間1000円無料にします。



あの…、松本麗華さんには内緒ですが、Amazonで中古を探せばけっこうお安く、1000円以下で買えたりするからトクですよ。
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【ご利用方法】
本書の購入先は問いません。お近くの書店またはAmazon(→こちら 中古だとお安く…ゲフンゲフン(>_<))等にてご購入ください。
・お申し込み時メッセージにて「止まった時計 麻原彰晃の三女・アーチャリーの手記」を買った旨をお知らせください。
・対面でのレンタルの場合は、当日に本書をご持参ください。
・「電話でのレンタル」の場合は、「~ページの~行目に何と書いてある?」みたいなクイズをいたしますので、本書をお手元にご用意の上ご協力お願いいたします。
期限は特に設定しません。

【注意事項】
おひとり様1冊1回限りです。
・お知り合い同士での「使いまわし」はご容赦ください。こちらから調べたりしませんし確認のしようもないですが、皆さまの善意に委ねます。
・無料になるのは1時間のレンタル料のみです。飲食代、交通費、移動時間費が発生する場合は別途ご負担お願いいたします。詳しくはご利用案内(→こちら)をご覧ください。
・1時間を超えた場合は、通常通り1時間1000円のレンタル料をいただきます。
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「止まった時計 麻原彰晃の三女・アーチャリーの手記」はなかなかの文章量ではありますが、その割には非常に読みやすいと思います。ぜひ多くの方にお手に取っていただきたいです。
 
なんでおっさんレンタルのおっさんが、ブログで松本麗華さんのことを書いて、彼女の著書の購入を奨めるんだろう?って、私も思っています←
 
私がこういうブログ記事を書いたり、Twitterで麗華さんとやり取りしてるのを見て、「犯罪者、死刑囚の娘なんかと関わって、怪しいおっさんだ。」みたいに思う人、もしかしたら居るのかな?もしおられたら、「勝手にそう思っとけ」とだけ申し上げておきます。
 
「麻原教祖の凶暴性を最も受け継いでる、三女アーチャリー。」
かつて、こんな言説がまかり通ってました。
麻原教祖の凶暴なところ、お前見たことあるのか?
(※かつての私自身に対して言ってます。)
 
重ねて申し上げますが、麗華さんはオウムが起こした事件の否定、元教祖で現在死刑囚である父親の無実・無罪の主張などは一切しておられません。「外的刺激に反応できない」状態である父親の治療を求め、事件について本人に話をさせたいと願っておられます。
 
これは私の勝手な想像・妄想でありますが…、
仮に父親の治療がなされ再会できたとしたら、「お父さん!いったい何したの!」と、世の中の誰よりも厳しく元教祖を問いただすのは他でもない、実の娘である松本麗華さんであろう。
 
麗華さんは、目先の生きやすさよりも真実を求めることを選んだ。並大抵の覚悟で出来ることではない。この約20年間、私はあまりにも知らなさ過ぎた。勇気を出して声を上げてる現在の麗華さんの姿を知った今、黙っている気にはなれない。
 
「反省」「後悔」というのはあまり好きではなくて、そんなことするヒマがあれば今の自分に出来る行動をしたいと思っております。
 
長たらしいこのブログ記事をここまで読んでくださった方、私の半径5メートル以内、ご縁のあるおっさんレンタルのお客様に、松本麗華さんのことを少しでも知っていただければありがたい。そのために今の私に出来ることが、このブログ記事を書くことだと思いました。
(※結局一ヶ月以上かかってしまった(>_<))
 
今までおっさんレンタルの活動を通して、生きづらさやお悩みを抱えた方にたくさんお会いしてきました。彼女が今まで通ってきた「生きづらさ」、彼女の目線の先に見えるものを理解する努力をすることが、多くの人の幸せに繋がると信じております。
 
松本麗華さん、
あまりに大きなものを背負おわされてしまったあなただからこそ、あなたの幸せの先には多くの人の幸せがあります。どうか忘れないでくださいね。
応援しています。
 
 
 
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