本日の夫との雑談。
(いつもダラダラ話しているのでなんでその話題になったのか
きっかけを全く覚えていないのだが)、なぜガーナの名前は
苗字とファーストネームORミドルネームが被っているのだという
話になった。
例えば、苗字で PETER さんを使う人もいれば ファースト(ミドル)ネームで
PETER さんを使う人もいる、みたいな感じ。
どっちでも使えるじゃん的なやつが結構あってややこしいではないか、と
言ったところ、夫いわく「ガーナはお世話になった人とか偉い人とか
一族の誰かとかから名前貰う習慣があるから混ざるんよ」という答え。
そういえば夫の名前も夫が世話した親族の何人かが引き継いでいるらしいし
うちの長男も夫の親戚のおっさんあたりから(勝手に)貰った名前だった。
日本もそういうのあるよ。丸ごと貰うんじゃなくて漢字の一文字を
貰ったりするの。
例えば明彦さんて人の名前から「明」を貰って「明子」とか
「明(あきら)」とか色々つけたりする。
でも名付けられた人が自分でカミングアウトしないと名前だけ見ても
誰かから貰ったというのは第三者にはわかんないね。
「でも明彦さんからもらったんなら発音の「あき」も貰うんだろ?」と夫。
そこが違うんだよね。漢字を貰うだけだから「あきこ」でも「めいこ」でも
「まりあ」でもOKなんが日本の名づけなのよ。
ここらへんで夫の理解能力を超えてくる。
だって PETER さんはどこの国でも「ピーター」で「ジェームス」とは
読まないじゃないか。
そうね。日本もひらがな・カタカナの名前の読みを捻ることは出来ないけど
(出来るのかな?)漢字の読み方についてはめちゃくちゃフリーダムだね。
で、ガーナは名前で何番目に生まれたとか色々わかるんだけど
一番わかりやすい例は元国連事務総長のコフィ・アナン氏の名前かな。
コフィ(金曜日生まれ)・アッタ(双子)・アナン(4番目の子)
とガーナ人ならその人のバックグラウンドが名前からわかるという。
初代大統領のエンクルマさんの「エンクルマ」は9番目に生まれた子供に
つけられる名前らしいのだけど、エンクルマ氏は上に8人兄弟姉妹が
いるわけじゃないらしいので、どこから数えて9番目なのかというのが謎。
アナン氏の場合も苗字で使われているから、彼の場合はその意味合いは
ないのだろうけど、ファースト(ミドル)ネームで使われている人なら
「4番目なんだな」ってわかる人にはわかるんでしょうね。
アナンさんの話から双子の話に繋がり、日本だと大昔は双子は獣腹って
不吉な物扱いされていたんだよね、と言ったところ
夫「ガーナ人は双子めっちゃ好きだよ。みんな欲しいって言うよ」
私の思春期時代に会った双子はめちゃくちゃ仲良しかお互い大嫌いかの
二極化していたんだけど、ガーナの双子はみんなめちゃくちゃ仲がいい、と。
「でも双子は他の子と喧嘩ばっかりしてんだよな」
他の子が一人と喧嘩になると必ずもう一人が助けに来るので
2対1で勝つのがわかっている=簡単に他の子に喧嘩をふっかける、という
構図らしい。
でもそんなんだと他の子と友達になれなくない?
「もうふたりで関係が完結してるから他の友達いらないんよ」
そうなんだ・・・(笑)
ちなみに男女の双子だと男の方が女の方のボディガード化するんだって。
まあそういう関係みていたら双子欲しくなるかもね。
日本だと産むのも育てるのも母親ひとりで大変って感じになるけど。
「日本は人手がないからね~。ガーナはそれだけは存分にあるから」
あと10人子供生んだ母親は11番目も生まないといけないんだよね、という夫。
10番目に生まれる子はスペシャルで特別扱いになるから、という
よくわからん理由。
それ、10番目に生んだのが双子ならそれでOKってことにならんの?
ならないらしい。
10番目がスペシャルならそこで終わりで良くない?って思わない?
ガーナのお母さん色々縛りがあって大変すぎる。