Google フォトが「5年前の今日は~」ということで
ガーナで撮った写真を出してきた。
そうだそうだ、5年前の夏はガーナにいたんだった。
この頃は一年に一、二回、一回の滞在で一ヶ月ほど
いるのが当たり前になっていたけど
コロナが始まって以来その習慣が途絶えてしまった。
もしコロナがなかったらそれがもっと頻繁になって
いただろうし、ゆくゆくは一年の半分くらいガーナに
居られればなとうっすらと考えていたけれど
4年行かなくなっちゃうと「もう行くのめんどくさい」の方が
強くなるな。
これが本格的になる前にもう一度行かなければいけないなと
思う。鉄棒の選手が鉄棒から誤って落ちた時
病院に運ぶ前にもう一度鉄棒を握らせるみたいなもんよ。
たしか4年くらい前に滞在した時、夫が「周りの若い子に
『うち結婚して30年くらいになるんだよ』っていうと
みんなすごい驚くんだ」というようなことを言っていて
その驚きの理由は人それぞれなのだろうけれど、その反応の
ニュアンスからガーナではすでに一人の人と長いこと結婚生活を
続けるということ自体がステータスのひとつみたいになって
いるのだなと感じた。
で、夫から駄々洩れてるドヤア感をみるにこの人はこのステータスを
これからも大事にしていくだろうし、それに満足するのだろう
と思った。
一方私は「結婚〇年」というのにそこまで拘りはない。
でも夫が周りからの称賛に縛られているように私を縛っている
ものも別にある。
私達の結婚は最初から順風満帆とはいかず、めちゃくちゃ厳しい
登山かジャングル開拓かレベルの険しいものだった。
それがちょっとずつ楽になっていき今は円満と呼べる関係になり
結婚が成功したといっていいレベルになった。
これは今世での修行に成功したといっていいのではないか。
逆を言えば、ここでこの人との結婚生活を破綻させてしまうと
来世でまたこの人と一からスタートになるのではないか。
クリア目前でセーブしていないゲームがポシャったようなものだ。
こわい。こわすぎる。これを一からまた始めるくらいなら
今もうちょっと頑張ってアガリとしたい。
夫よ、来世はまた別の関係で出会うとしよう。
つまりは夫を見ても私を見ても結婚生活の継続には
愛情の他に鋼鉄の意志が不可欠なのだ。
そういえば、少し前にガーナのA&Cモールの創設者夫婦は
結婚50年だというのが美談風に掲載されている記事を読んだ。
A&Cのネーミングは夫婦のアンドリューとセシリアという
名前からとったものらしい。
とてもガーナ人らしい名づけだなと思う。