７．覚醒： Awareness　

OSHO禅タロットの解説書をお持ちの方、もしくはアプリをダウンロードされている方、まずは、このカードのOSHOの言葉を読みましょう。
リーディングの最も深い読みはOSHOの言葉です。分からないまま何かを感じながら読む、ということ自体がリーディング力を上げていきます。

７．覚醒： Awareness　

＜カードの読み解き＞

（深さ１）

自分の今までの古い感覚が剥がれ落ち、新しい自分になるときです。

（深さ２）

それを何故「覚醒」と呼ぶのか？

この覚醒の英語は　”awareness”となっていて、その意味は「気づき」「気づくこと」ということです。
日本人が「覚醒」と聞くと、「悟ること」を想像してしまうかなと思うのですが、今までの古い習慣古い感覚が一つ剥がれ落ち「新たな自分に目覚める」という感じでとらえるとよいです。

（深さ３）
「新たな自分に目覚める」とは、体感としては「新たな感覚になる」と思ってもらってOKだと思います。

そういう直前、わたしたちは、モヤ～～～～っと何かに覆われて、今の状況の行き詰まりとか視界の悪さを感じていることがほとんどです。
今までの感覚に引っ張られていて、それがもう古いのはなんとなく気づいているのに、先がどこか見えない、抜ける方法が見えない、といった感じ。

そういうときは、まだまだマインドの中にいます。けれど、試行錯誤して手探りをしていると、それもまた満ちて抜ける瞬間がきます。
それが一瞬なんです。その瞬間は無心（ノー・マインド）のポイントを通過しています。
これは5. ノーシングネス（無）： No-Thingnessの読み解きのところを読んでいただくと、その瞬間のところを、詳しく書いています。

（深さ４）

その瞬間が、古い感覚が剥がれ落ち、新しい自分になる瞬間です。その古いものを”埃”と呼んでいます。

自分の古い”埃”が燃えて剥がれ落ちる瞬間の様子です。

その時わたしたちの意識で起きていることを「行動という表層から覚醒というその中心へ、ひとつの通路が今、開こうとしています。」と描写しています。

今、あなたのなかで成長している覚醒は、意識して「やること」の結果でもなく、また、何かを起こらせるために奮闘しなければならないということでもありません。と言っています。

（深さ５）

ここでのポイントは、その手探りの意識してやっていることが無駄だと言っているのではありません。

頑張っていたことが、「頑張らなくてよかった」と気づきます。その時もう、新しい感覚になっているからです。
けれど、そこに行くには、「頑張った」経験が結局は大切だったことも分かります。

禅の世界観はパラドックスが統合や変容を促します。

同じことをただ繰り返してやっている人にこの覚醒は起きません。手探りの中にはもがいているので「思考」や「マインド」もまだまだ入っているのですが、新しい突破口、変化を起こせるところに意識が向いています。
なので、その行動は同じことをただやり続けているわけではおそらくないのですね。

その中で通路が開いてきます。それは自然に起きてくることとも言えます。

そして満ちて、無心のポイントが来て、古いものは溶け落ち、剥がれ落ち、一つ執着が落ち、新しい自分の感覚が開いてきます。

Mind can never be intelligent--only no-mind is intelligent. Only no-mind is original and radical. Only no-mind is revolutionary--revolution in action.
This mind gives you a sort of stupor. Burdened by the memories of the past, burdened by the projections of the future, you go on living--at the minimum. You don't live at the maximum. Your flame remains very dim.
Once you start dropping thoughts, the dust that you have collected in the past, the flame arises--clean, clear, alive, young. Your whole life becomes a flame, and a flame without any smoke. That is what awareness is.

Osho A Sudden Clash of Thunder, Chapter 1