突然ですが、私osh_norは四谷を離れることになりました。
それに伴い四谷満腹情報は中断致します。
たいへん短い、ものすごく短い期間ではありましたが、
度々コメントを書いていただいた方々、ぺタを貼っていただいた方々、このブログ見に来ていただいたたくさんの方々、みんなのテーマに書き込みをしてくれた方、
その度にうれしく思いました。感謝の言葉しかございません。
ほんとうにありがとうございました。
まだこれから先、密かな計画もございましたが、まずは一巻の終わりとさせていただきます。
こらからは、もしかしたら姿、形を変え皆様のブログに遊びに行くこともあるかもしれません。
。そのときにはどうぞよろしくお願いします。
※四谷周辺のグルメ情報はcolortecさんが作られるそうです。よろしければどうぞ。URLは・・・
≪浅草屋 (四谷1丁目)≫
店名浅草屋の文字の10倍もの大きな軍鶏の文字が掲げる軍鶏肉料理の店である。
夜のメニューでは、軍鶏のムネ肉やモモ肉のお刺身、串焼き、シャモ鍋、シャモすき焼きと、様々な軍鶏料理が並ぶ。ところが昼となるとの軍鶏丼だけしかない。
藍染であろうか、藍色の服で一様に揃えた男たちがいる。店内に入るなり大声で迎えられた。愛想というものはいっさいなく厳しい表情だ。奥のカウンターの中の調理人は口ひげを生やしている。なんとなく重重しい雰囲気ではあるが、彼らはとても丁寧な接客である。
その雰囲気を作り出しているのは人だけではない。カウンター席は10席も無く調理人との距離が近い、その後ろにある襖つきの座敷は「和」の美意識を打ち出して居る。
みそ汁と小鉢を目の前にしてカウンターの向こうの調理を眺める。シャカシャカと卵を溶く音が響く。とても早いテンポで一定のリズムを刻む。軍鶏に対する慈悲と感謝の調べとでも言おうか。軍鶏の親子丼であった。
白身を卵から落としたまま残しているかのような熟熟した中に、軍鶏の肉がごろごろと絡んでいる。
どんぶりというものは、片手の親指と薬指でで支え、自分のもとに引き寄せ、もう片方の手に構えた箸で、喉に流し込むように一気にかっ込むのがよく似合う。
「丼」と言う字を眺めると、水を通わす「井」の真ん中に「・」で、ズドン!とばかりに落とすことを意味する。「井」は「胃」であり、食道を表す。
こんなことを書くと行儀が悪いとか、消化に悪いとか言われそうである。
なんと言われようと旨いものは一気にかっ込むしかない。
軍鶏はとても歯ごたえがあり、ひと噛みごと歯に力を込める。筋肉質の感じだ。やや甘い味が染み出てくる。かっ込み進めるうちに熟熟の黄身がごはんに交わり、卵かけごはんのようになる。
軍鶏といえば、九州の名産であるが、浅草屋の軍鶏は埼玉産のタマシャモという種類であるという。そしてそのタマシャモはその日の朝に捌かれたものを、その日のうちに消化させるそうだ。つまりは新鮮なものだからこそ出せる味であるのだ。
ましてとろとろの卵がかかっていれば。
そして一気にかっ込んだ後、そこには自分しか存在しないような空虚さと、腹回りの窮屈さをだけが、脳の隅にぼんやりと残った。
三栄町1-2 CSビル1F
≪心技亭(三栄町)≫
しんみち通りの裏側にあたる三栄町通りに担担麺ののぼりがはためいていた。そこだけ窪みのある建物になにやら細かく書かれたメニューが立てられており、見るとランチ時のメニューの組み合わせを解説したものだった。解説はグラフ化されて、料理と料理を線で結び表現されているので、そこで一度立ち止まり眺める。
メニューの数は担担麺、五目そば、マーボー豆腐、上海やきそば、かに炒飯、杏仁豆腐、サラダなど20品位。昼時にはそれらのメニューから4品を選んでミニセットとして870円、2品を選んだ840円、890円のセットが選択できる。さらには一種間のうち、曜日によって決められた1品ともう1品で700円代のセットメニューも設定されている。選ぶだけでも楽しめるやら一苦労やら。
この店でもっとも注目すべきメニューは、汁なしの黒ゴマ担担麺である。看板にあるメニューの一行目に位置されている。四谷近辺に担担面を売る店は多いが、汁なしというのは他にないかもしれない。それだけ見かけないメニューだ。
店内はテーブル6つ。ミニ黒ゴマ坦々麺(汁なし)とミニ中華丼、サラダと杏仁豆腐という組み合わせで注文。
黒ゴマ坦々麺は、どんぶりの底に大量の黒ゴマと挽肉、ゴマ油?などがしかれている。汁が無い器に中の麺と、細切のねぎをごっそりと箸でひっくり返し、何度も何度もかき混ぜる。黒ゴマが麺を絡め灰色になった。見栄えはまったく重視ではない。とにかく混ぜる。
この器の中の劇場では、黒ゴマが主人公であり、とてつもない存在感を発している。黒ゴマのそれにしかありえない香りと、風味がいっぱいに広がる。脇役たちが脇をしっかり固めているので、甘辛い。
中華丼はミニサイズではあるが、ご飯の量より中華の部分が倍ほどで、やさいの一つ一つが大きい。噛みごたえのある野菜たちだ。野菜のざっくり感ととろみの割に薄味目。
杏仁豆腐は甘く、無造作にちぎったような造りだった。
後で調べてみたのだが、本来、担担麺とは汁が無いものであるそうだ。担担麺とは担ぐという字を重ねて書くが、もともと中国では一本の棒の両方にそれぞれ樽をつけ、それぞれの樽に麺とタレを入れて、担いで販売して歩いたのが語源であるそうだ。
そういえば、一様に担担麺と言っても、味や入っているものが店により異なる。語源を知ると、調理法や味は関係なく、すべてが正しいことが解る。
それにしてもパソコンで「タンタン麺」を変換すると「坦々麺」とテヘンがツチヘンになるのは大きな間違いである。
黒ゴマ好きにはたまらないだろうが、あまり好きでない人には向かないだろう。正直なところ私自身もその日の夜まで胃がむかついた。
中華料理をあれもこれも食べたいならば、または挑戦したいならばとてもお勧めできる。
四谷1-7
≪てしごとや 一の鳥(三栄町)≫
急勾配の階段を吸い込まれそうになりながらまっすぐに下っていくと、一枚の黒い扉のみがある。一の鳥である。
この近隣のサラリーマンで賑わう店の一つであり、その日もいつもと変わらず込み合っていた。
数個のスポットに照らされる店内は、けして明るいと印象はない。横に長い10人ほど座ることの出来る木のテーブルが3本、平行に並び店全体を占めている。長さと幅がまばらであり、揃っていないことが、動きのある風景を生みだし、そのままインテリアとして成り立っている。
一番奥の番太いテーブルだけに仕切りがあり、一人で行くと決まってそこに着くことになる。
夜は居酒屋として営業しているのだが、ランチの定食にもとても力を入れているように思える。
つくねハンバーグ、豚の角煮大根和え、雛どりのから揚げ、ぶりの照焼き、鳥団子の野菜コチュジャンなどに加え、それらの2品選択できる定食、日替わりである4品の定食などをいただくことが出来る。
種類がある上に、どれも油ののったメニューである。ついつい迷ってしまう。
2品で味わってみたいと思い、この店で一番人気と書いてあるつくねハンバーグと、もう一品、鳥の店であるので雛鳥のから揚げを選択した。から揚げは油琳ソースと四川ソースを選ぶことが出来る。800円。
色合い的には同色なので面白くなかったか。
スタッフは全体に若く、接客はアルバイトと思われる。調理場には数名いるのがわかるが広くはなさそうだ。
待っている間、まわりを見渡していると、どうやら律儀に注文した順に持ってきているようだ。普段ならそのようなことは気にならないのだが、この店のレイアウトは背を向けてさえなければ、全体を見渡すことが出来るほど単純なので、少し注意深く見ていれば良くわかる。
調理場の方向からも同様な視点である。店の造りとしては合理的だあると言えるだろう。
アルバイトと思しき女性の持ってきた定食は、やはり2品選択の料理だからであろう、皿の上にあるつくねが半分に切られ、断面をさらけ出していた。その上にはあめ色のソースと青葱が満遍なくまかれている。
早速つくねをいただく。とても柔らかい。歯ごたえなくこぼれてしまう。このあたりが居酒屋であるがゆえか、それともつくねの「ハンバーグ」だからであろうか。タレは甘酸っぱくこってりしている。ソースの味が濃いためにつくねそのものも味はかき消されてしまう。
から揚げもは4個くらいだったか。これも一品で注文したときの半分程度なのだろう。
こちらも柔らかい。鶏肉そのものの歯ごたえを感じることが出来るものと、皮の部分との差がはっきりしている。
嬉しいことには味噌汁かと思ったのは豚汁だった。油は少なめで良かったのだが、残念ながら具は多くはなかった。そしてサラダとごぼう。
食後にはドリンクかデザートが付く。ドリンクはコーヒーやジュースなどであり、デザートは、この日は柚子のシャーベットだ。
さすが、良く見ているようで、食べ終わりを気づくとすぐに用意したようだ。ほとんど待たずに持ってきた。見張られていると思うと複雑な心境だが、気づかれないよりは良いだろう。
とっても柚子の味が口の中に広がるシャーベットであった。
料理は特筆してうまい言うこと程ではないが、とても楽しめる料理であったと思う。
工夫されたメニューであるし、これが酒のつまみだったらと思うと充分満足できるだろう。想像するだけでもビールが欲しくなってしまう。
それにしてもスタッフによるサービスは、よく教育されている。企業としての飲食店として、強い組織力を持っているという印象を持った。
一の鳥 四谷店
Tel:03-3350-9490







