味を言葉で 『山本彩香 とー、あんしやさ 琉球料理の記憶と味の物語』駒沢敏器著 | 絵本読み聞かせ講師・上甲知子「絵本で子育て講座」出前します【小田原 湘南 横浜 静岡】

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絵本の読み聞かせを味方につけると子育てはもっと楽しくなります
「読み聞かせなんてめんどくさい」という方も、簡単に楽しくできるときだけ続けられる「絵本で子育て」をお伝えします

 

 

 

友だちの鈴木美咲ちゃんが

一人出版社「風鯨社」を立ち上げ

2冊目に出版した本

 

『ボイジャーに伝えて』(駒沢敏器  風鯨社)

 

 

 

 

この本は

「音」を「言葉」で表現してて

圧倒されました。

わたしの好きな絵本は

 

 

 

 

 

 

 

先日、図書館に本を借りに行ったら

新着図書コーナーに

駒沢敏器さんの著書を発見し

借りてきました。

 


『山本彩香 とー、あんしやさ 琉球料理の記憶と味の物語』

(駒沢敏器 スイッチ・パブリッシング) 

https://www.switch-store.net/SHOP/BO0115.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この本は

「味」を「言葉」で表現してて

圧巻です。

 

 

 

「美味しい」と感じる食べ物を

「美味しい」という言葉を使わずに

どう表現するか。

 

 

 

その具体例が

この本の中には

散りばめられています。

 

 

 

ちょっとだけ引用してご紹介します。

豆腐ようの味を

こんなふうに表現されます。

 

 

(以下引用)

 

彼女の料理に接したとき、やはり最初に目と口にすることになったのは、とろりとした小さな赤い醗酵物だった。

 

市販されているものと比べると色が美しく、形がしっかりとしており、本物だけが持つ物静かな説得力を放っていたのを今でも覚えている。

 

最初のひと口から、心を抜かれそうだった。

 

濃厚で鮮烈なのにしつこさがまったくなく、小さな竹のへらでへずるようにして食べていくと、豆腐とは思えない芳醇な味と香りが、次々と鼻腔を突き抜けた。

 

泡盛を用いているのでそのマリアージュは素晴らしく、これは泡盛を味わうためにこそ存在するのではと思ったほどだ。

 

(引用ここまで)

 

 

 

 

わたしは、実は、泡盛も豆腐ようもすごく苦手なのですが

これを読んだら味わってみたくなりました。

 

 

 

 

さらには

沖縄の歴史も語られます。

 

他の人の説明だったら

歴史に弱いわたしは

全く理解できなかったろうと思う。

 

駒沢敏器さんの文章は

ただ、事実を時系列に並べるだけじゃない。

 

一人の女性の

生きてきた今までを

語りながら

琉球料理の歴史を語る。

 

すごいことだと思いました。

 

そしてその琉球料理の歴史を

たった見開き2ページ弱で

要約した部分は

圧巻だと思いました。

(196ページ、197ページ)

 

映画の冒頭

みたいでした。

 

あとがきに

美咲ちゃんが登場します。

 

美咲ちゃんが

駒沢敏器さんの本を出版したことがきっかけとなって

この本も

没後10年経って

出版されることになったそうです。

 

 

 

「言葉」で

「音」「味」を表す。

 

こんな言葉を紡ぐことができる人の本が

美咲ちゃんが出版するまで

全て絶版だったそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美咲ちゃん所蔵の

今は購入できない

駒沢敏器さんの本を

 

美咲ちゃんが共同経営する

「南十字」という本屋さんで

借りてきました。

(ホントは貸し出しはしてないそうです)

 

 

『街を離れて森のなかへ』 (駒沢敏器 新潮社)

 

 

 

 

 

読むの楽しみです。 

 

 

 

 

 

 

小田原の南十字さん。

 

 

 

 

 

 

 

読みたい本に出会えます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

書きたいことは

他にもたくさんあるけど

(すんごい面白い人に会ったりとか)

 

暑苦しくなるから

この辺にしておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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