老親との付き合い方 | 窓越しの備忘録

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忘れないように、今、そして過去を記録

着いて直ぐに先制パンチを受けた。


“片付けなくて良いから”


再会後にソファに座って、

漸く一息着いたその時にママから、

先手必勝な感じで言われた。


まぁ、片付けについては、

今回私も消極的というか、

する事への躊躇いも実はあった。

今回の最大目的は墓じまい。

そしてこちらは既に、

お寺さんと日にちを決めた。

後は墓石屋の手配をするだけだ。

だから、片付けは、

バトルしてまでする気力が無い。


でも、亡くなったレイのものは、

ちゃんと処分するつもりなので、

それだけはする事を宣言した。

ママは引取先なんか見つかるはずが無いと、

かなり馬鹿にして来た。

生憎とそこはちゃんと調べて、

猫の保護団体に連絡をしていた。


しかしながら、ママの強烈な先制攻撃は、

そこで終わらなかった。


何と下の歯が一本無くなっていたのだ。

ママが口を開けて話したとき、

もう目が点の状況になってしまった。


慌てて歯医者にはいったのかと聞けば、

まだ行ってないというのだ。

しかも折れたのが2日前....


泣きたい気分だけど、

ここでめげても仕方がない。

まだ5時前なのでかかりつけの歯科医に電話。

運悪く今日は休診だという留守電。

仕方ないので翌日行く事に。


実は歯が欠けたり抜けたのは、

今回が初めてではない。

去年にも上の前歯がとれたり、

ここ何年もママの歯では苦労している。


問題の根源は、

老化に伴うセルフケアの欠落。

その余波として歯のケアも、

いい加減になってしまった。

色々対策を練っても、

遠距離介護の状況では、

改善の兆しが無いまま。

逆に状況は悪化するだけ。


これについては、

セルフケアだけでなく、

偏食の影響もあると思う。


去年の夏から、

その偏食を改善するため、

生協に入ることにした。

最初は宅配食を考えたけど、

ママが文句を言うから、

生協なら選択肢があるし、

ママも使い勝手も良く気に入って、

良い選択だと思っていた。


しかし脳の老化による記憶力問題で、

毎週カタログから食べたいだけで、

まだ有るかを確認しないで注文。

その結果、冷凍庫はもとより、

冷蔵庫も隙間が無いくらいになっている。


何が有るのか整理して見たら、

冷凍保存が冷蔵にあったり、

同じ商品が4パックもあったり。

中には賞味期限が、

2ヵ月前に切れてるものもあった。


更に来週の日曜から旅行で一週間居ないのに、

来週の金曜配達の注文を今日出したって言う。

もう有り得なさ過ぎて、

直ぐにオーダーと配達をキャンセルした。


その結果、これから4週間は、

何も配達されない。

だからその間で極力今ある物を食べて、

冷蔵庫を整理するしか無い。


まぁ、そのうち一週間は居ないから、

実質3週間なのだけど。

整理が着くまでは、

食べたいものはお預けだ。

但し、納豆は食べます。




老親との付き合いって、

忍耐との戦いだ。


人を変える事は出来ない。

だから自分がどうしたいのか、

何が自分には大事なのか。

自分の出来る事、したい事を見極める。


いつかは自分も同じ状況になる可能性もある。

だからママを反面教師として、

今出来ることからして生きたい。


正直言ってこれからの2カ月弱、

気をわずにママと暮らしたい。