国宝 動植綵絵@三の丸尚蔵館 | 死ぬまでにすべての国宝を肉眼で見る

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2023年12月現在の国宝の総数1,137件。そのうち、美術工芸品906件。これをすべて肉眼で見ようという計画です。関西中心の情報をお届けします。

今回は、三の丸尚蔵館


で開催中の、開館記念展 「皇室のみやび―受け継ぐ美―


」そこで、公開されている、


国宝 動植綵絵(伊藤若冲筆)より

老松孔雀図(ろうしょうくじゃくず)

諸魚図(しょぎょず)

蓮池遊魚図(れんちゆうぎょず)

芙蓉双鶏図(ふようしょうけいず)


の、レポートです。




・国宝 動植綵絵(伊藤若冲筆)

江戸時代(18世紀)の作。

伊藤若冲は有名な画家で、作品数も多いのですが、この動植綵絵が唯一の国宝指定作になります。

この動植綵絵は、10年もの間に描いたシリーズで、全30幅あり、その中から今回の第4期では、4幅が展示されます。
最高の絵師が描く作品は、200年を経ても色鮮やかです。

では、1点ずつ見ていきましょう(^_^)/



  老松孔雀図(ろうしょうくじゃくず)

老松にとまる、白い孔雀🦚です。
若冲お得意の細密描画で描いています。
↑発色の良い絵の具を使い、羽の線1本1本まで丁寧に描いています。動植綵絵は画面の中、どこをとっても見事にピントが合っている、という人の目では有り得ない、カメラ📷のような作風です。



  諸魚図(しょぎょず)

↑魚類図鑑のようです。
↑タコの足に、子ダコ🐙がしがみついてます。チョットした遊び心がありますね(^_^)



  蓮池遊魚図(れんちゆうぎょず)

蓮池の中を泳ぐ魚を描いた作品ですが、2つの視点を同時に描いています。
1つ目は、池の中の魚を、水中から真横に見ている視点。
もう一つは、蓮池を上から見ている視点。上から見ないと、蓮の丸い葉は見えませんからね。
蓮の葉の穴までリアルに描きつつ、視点は2つでアンリアル。



  芙蓉双鶏図(ふようしょうけいず)

芙蓉の下に、ツガイの鶏🐔を描いています。こちらは、鶏のポーズがアンリアル。
↑特に雄鶏……こんなポーズ現実にはしないよね〜いわゆる"ジョジョ立ち"ってヤツです(^_^;)

以上です。

第一期で国宝 動植綵絵は8幅出展されていたので、その時のレポートを参考に紹介しときますね(^_^)/

30幅中未見なのは、あと5幅。
どっかで(三の丸尚蔵館なら嬉しい☺)まとめて展示してくれないかなぁ~


次回は、国宝 唐獅子図屏風🦁です(^_^)/~~