これまで、2回レポートしました。
・国宝 唐獅子図屏風より
右隻(狩野永徳筆)
附:左隻(狩野常信筆)
右隻 狩野永徳作 桃山時代(16世紀)の作。
附:左隻 狩野常信作 江戸時代(17世紀)の作。
右隻と左隻、同時に展示されることがあまりないので、見ておいて損は無いですよ。
左右それぞれ見ていきましょう。
右隻(狩野永徳筆)
信長、秀吉、家康たちが天下を取り、豪華絢爛を競い合っていた桃山時代。
四代目として、狩野派がノリにノッていた頃、その狩野派を率いていたのが、狩野永徳です。
↑どうですか?武将好みのこの迫力!
天下を治めた武将が、その地位を見せつけるために威圧的に描かせたのでしょう。
伊藤若冲の"リアル"とは、真逆ですね~
"つがい"の獅子を、描いています。左が雄で右が雌でしょう。
右隻と左隻の繋がり具合は、こんな感じ……↓
↑雲☁や崖に繋がりを持たせた描き方がされていますね。
附:左隻(狩野常信筆)
↑左隻は、永徳のひ孫 狩野常信が描いています。偉大なヒィ爺ちゃんをリスペクトしつつ、描いていますよ。
同時展示が少ないのは、やはりビッグネームの狩野永徳(ヒィ爺さん)に比べて、狩野常信(ひ孫)は見劣りするんでしょうかね〜
でも、屏風なんだから左右合わせて鑑賞すべきかと思います(^o^)/
レポートは、以上です。
残念ながら会期終了時点まで、予約がいっぱいのようです。
三の丸尚蔵館は、国宝を沢山保有しているので、今後も展示してくれることを期待します!