国宝 神魂神社(かもすじんじゃ) | 死ぬまでにすべての国宝を肉眼で見る

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2023年12月現在の国宝の総数1,137件。そのうち、美術工芸品906件。これをすべて肉眼で見ようという計画です。関西中心の情報をお届けします。

あ……忘れてた……


松江城


の前に、国宝 神魂神社(かもすじんじゃ)へ行ってました……(^_^;)

JR松江駅から、一畑バスで20分ほどでバス停"風土記の丘入口"に到着。そこから10分強歩いて到着です。
参道の階段を昇った先に見えてくるのが、
↑拝殿。
その奥にあるのが、
↑国宝の本殿です。

それでは、レポートします。




・国宝 神魂神社(かもすじんじゃ)本殿

室町時代 天正11年(1583年)の再建。

国宝 出雲大社本殿よりも古い、"大社造り"の建物。
国宝 出雲大社本殿は、こちらの神魂神社本殿を参考に建てられた説もあるようです。

高床式の神社建築を見るのは初めてです\(^o^)/

古代の神社って感じでイイですね〜


梁間2間✕桁行2間、切妻造りで、妻入り、栩(とち)葺きの屋根を持ちます。

"桁行き(けたゆき)"は、屋根の背骨に平行な側です。2間なので、柱と柱の間が2つあるということ。
↑こういうコト(^_^)
↑梁間(はりま)2間は、もうわかりますね。
切妻造り


なのも、よくわかります。
↑"栩葺き(とちぶき)"は、栩(とち)の木を薄く剥いだ板を、重ねて葺いた屋根を云います。(使う木の種類によって、"檜皮葺き"とか"杮葺き"だったりします)

ついでに、屋根も見ておきましょう。
↑神社建築によくある「✕型の装飾」は、"千木(ちぎ)"と言います。
また、横向きに短い🪵丸太ん棒が乗っかってますね。これを"鰹木(かつおぎ)"と言います。
↑"千木"の末端の処理の仕方で、縦に削ぎ落とすのを「外削ぎ」といい、男性神をお祀りしていること表します。
逆に、末端を横に削ぎ落とすのを「内削ぎ」といい、女性神をお祀りしている場合が多いです。
神魂神社の御祭神は、イザナミノミコト。女性♀なのでルールどおりです。
↑一方、"鰹木"が奇数だと男性神。偶数だと女性神。本数は3本。こちらはルールどおりじゃないですね💦
必ずしもルールどおりじゃない事もあるんです。まぁ、そんなもんです。
↑神紋は、"二重亀甲有字紋"。
「有」の字は、「十」と「月」に分かれ、"10月"つまり"神在月"を意味しているようです。さすが出雲の神社だ。

正面に回りましょう。

↑実は、入口は右側なんです。だから右側に階段と屋根があるんです。
↑左側には、無いでしょ。

Wikipediaより
祭事の際は扉が開かれるようで、内部の壁面には、狩野山楽・土佐光起による鮮やかな絵が描かれているようです。見たいなぁ〜

最後に、高床式の柱も見ておきましょう。

↑本殿を支える柱は、すべて円柱。礎石の上に立てられています。3✕3=9本あって、その中心が「心御柱(しんのみはしら)」。その前後の柱は「宇豆柱(うずばしら)」です。

荘厳なお社でした。

うん!今度、出雲大社にも行ってみよう!
(^_^)/~~