国宝 秋野鹿蒔絵手箱@松江歴史館 | 死ぬまでにすべての国宝を肉眼で見る

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2023年12月現在の国宝の総数1,137件。そのうち、美術工芸品906件。これをすべて肉眼で見ようという計画です。関西中心の情報をお届けします。

島根県は松江市にあります、松江歴史館


へ行ってきました(^_^)/

場所は、国宝 松江城のすぐ隣です。
6/16(日)の会期終了まで、国宝 秋野鹿蒔絵螺鈿手箱が展示されていますので、訪問しました(^o^)

では、さっそくレポートします。




・国宝 秋野鹿蒔絵手箱

出雲大社所有の国宝。鎌倉時代(13世紀)の作。

幅30✕奥行20✕高さ15〜16cmほどの少し小ぶりの手箱です。
玉縁(たまぶち)で、合口(あいくち)造りの蓋が付いています。
玉縁は蓋と身の合わせ目に、丸みのある加工を施したもの。
合口は蓋と身を同サイズにして、ツラを合わせたものです。(蓋の方が大きいと"被せ蓋"となります)

手箱が少し小ぶりなので、遠いんですよ。
ということで、単眼鏡必須です。

漆塗りの地に、金蒔絵で萩などの秋草🌾と鹿🦌を表現しています。
特に蓋の蒔絵が秀逸です。
まずは、鹿🦌を見つけましょう〜
↑左に男鹿、右に子鹿と牝鹿がいます。
↑男鹿は、ツノが立派ですね。良く表現されています。
↑よく見ると、背中の模様を螺鈿で表しています!白い斑点がパール調✨なんて、オシャレですね~
↑そして、鹿たちの上に広がる、萩を中心とした秋草と、隠れるように潜む千鳥たち。まるでフィッシャーの騙し絵のようです。
↑千鳥や萩は、金の蒔絵や螺鈿で表されています。この中に、実はキリギリスが潜んでるんですよ〜わかりますか〜?
見つけたら、嬉しくなっちゃいます!
是非、単眼鏡必携で現地で見てください❢
↑サイドには、蓋の固定に利用する"輪っか"が付いてます。これも、萩がキレイに彫金されてますね。

レポートは、以上です。

その他、常設展示では、松江城を中心とした、松江の歴史を解説展示しています。
レプリカですが、松江城の附たり指定の"棟札"の展示もありました。
少し休憩して、松江城へ向かいます。
(^_^)/~~