国宝 青磁鳳凰耳花生 銘万声@和泉市久保惣記念美術館 | 死ぬまでにすべての国宝を肉眼で見る

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2023年12月現在の国宝の総数1,137件。そのうち、美術工芸品906件。これをすべて肉眼で見ようという計画です。関西中心の情報をお届けします。

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からの続きです。


それではレポートします。





中国は南宋時代(13世紀)の作。

砧(きぬた)青磁の、花入れです。
"砧"というのは、衣類のシワを伸ばすための道具。アイロン的な用途で使用します。
Wikipediaより
↑上の"棍棒"みたいなのが"砧"です。
半乾きの洗濯物を折り畳んで、台に置き、"砧"でトントン叩いて、シワを取ります。

その形をした"青磁"花入れ"です。
いわゆる"瀬戸物(せともの)"で作られた"花入れ"ですね。※正確には磁器
透明感のある青色の発色がキレイな釉薬がかかっています。※これが白い釉薬だと"白磁"になる。
↑首の部分に鳳凰の頭の形をした、"耳"がついています。
この"耳"のシルエットが、外向きの鳳凰の首だということに気づくと、作品の良さがわかります。
↑「朝顔のような」と評されることの多い"口"も、スッとしていて凛とした印象。
↑耳に、欠けたところがあったり、
↑底の部分が、茶色く変色しているのも、"味"があるように思えます。

アルカンシェール美術館の、国宝 青磁下蕪花生、大阪市立東洋陶磁美術館の、国宝 飛青磁花生とともに、3つしか無い、国宝の青磁でした✨

6/16(日)までと、展示期間も長いので訪問してみては、いかが?

↑円山応挙や、
↑伊藤若冲の作品もあり、
いずれも、写真撮影が可能です📷
お庭もキレイですよ(^_^)/~~



次回は、西本願寺です。