2024 西本願寺 宗祖降誕会「茶席・祝賀能」飛雲閣編 | 死ぬまでにすべての国宝を肉眼で見る

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2023年12月現在の国宝の総数1,137件。そのうち、美術工芸品906件。これをすべて肉眼で見ようという計画です。関西中心の情報をお届けします。

西本願寺


へ行ってきました(^_^)/

毎年、5/20・21は、宗祖親鸞聖人のお誕生日を祝う法要、宗祖降誕会が営まれます。



「茶席・祝賀能」です\(^o^)/
↑国宝 御影堂前に白いテントがあって、ここで5,000円以上の懇志を納めると、茶券・観能券がいただけます。
これで、国宝 飛雲閣内でのお茶席と、国宝 書院でお能が観られます(^o^)

ん~~映画2回分くらいの金額💸(^_^;)

それなりの金額なので、来年訪問を考えている方々のために、レポートします。

茶席と祝賀能は、どちらか先でも構いません。
私はまず、茶席🍵から楽しむことにしました。
私は2日目の2時頃に行ったので、さして混み合いもしませんでした。
↑待機所のテントで15分ほど、人が集まるのを待って、20人ほどで普段は非公開の、国宝 飛雲閣へ向かいます。
じゃじゃーん!これが国宝 飛雲閣だっ!
↑飛雲閣は、池に浮かぶように建っています。
↑現在、我々は龍背橋という橋を渡って、飛雲閣へ入りますが、
↑昔はこちらの船着場から、船で池を渡って、飛雲閣に入ったのです。
↑船はこちらの"舟入の間"に到着し、ここから内部に入ります。
当時の人達も、ワクワクしながら入っていったのでしょうね~
↑階段があって、中に入れるようになっているのが、見えますか?
ここが玄関にあたる訳です、だから唐破風がつけられているのですね(^_^)

建物は三層で、杮葺きの屋根の意匠がバリエーションに富んでいます。
↑初層は、入母屋造りの屋根に、入母屋の破風唐破風が、二層は唐破風。最上階の三層は寄棟造りです。
↑航空写真で見ると、屋根の複雑な組み合わせが、よくわかりますね。
↑二層には、花頭窓と三十六歌仙を描いた杉戸絵が見えます。更に高欄を取り回してあり、メチャクチャ趣向が凝らされていますね!※高欄は飾りじゃなく、外に出て二層からの眺望も楽しめるようにもなっています✨
↑そして、杉戸絵に描かれている三十六歌仙を見てください。御簾の下に6人の姿が見えますね。
これは、あたかも飛雲閣の中に歌仙達がいるかのように描かれているのです。右から2番目の十二単の女性は"小大君"。二層は"歌仙の間"といって、
↑内部にも三十六歌仙の絵がめぐらされています。

さて、茶席の話に戻します。

↑内部には、"入の間"から入ります。
内部の撮影は不可🚫です。
↑"入の間"から入って、"舟入の間"を通り、私の場合は"招賢殿"で着座しました。
ここでは、舟入の間を見ておきましょう。船は見えませんが、水面は見えます。
"八景の間"には、"瀟湘八景"の襖絵があるのですが、茶席のために取り払われていました……ザンネン(^_^;)※昨年は襖絵があったので、ものすごく間近で見られて良かったんですけど、座ってのお茶席だったからかな?

私は、招賢殿に着座し、
↑貴人が座る"上段の間"を見ながら、お茶🍵をいただきました😊
今回は、藪内流の椅子席でのお茶です。
↑お茶菓子。ここで痛恨のミス!
お茶🍵撮るの忘れた……

お坊さんから、飛雲閣の説明を受けながら美味しくいただきました。

ちなみに、
初層の、貴賓席である"上段の間"の上には何も無く、貴人を足蹴にすることの無いよう配慮されています。二層の"歌仙の間"にある上段の間もしかり三層の"摘星楼"の上にあるのは、正に星⭐のみです(^_^)/
拝見できるのは初層のみですが、国宝建築物の中でいただくお茶🍵というのは、なかなか"オツ"なものでした(^_^)

優雅な時間を過ごした後は、「祝賀能」へ向かいます(^_^)/~~