広島県は福山市にあります、ふくやま美術館へ、行ってきました(^_^)/
・国宝 太刀 銘国宗
・国宝 短刀 銘国光 名物会津新藤五
・国宝 短刀 無銘正宗 名物九鬼正宗
・国宝 短刀 無銘正宗 名物庖丁正宗
・国宝 脇指 銘来国次
・国宝 太刀 銘筑州住左 号江雪左文字
・国宝 短刀 銘左/筑州住 号じゅらく(太閤左文字)
"正宗(まさむね)"は、鎌倉時代末期に相模国鎌倉で活躍した刀工です。
正宗以前は、山城国、備前国が刀の産地でした。山城国からは粟田口国綱、備前国からは三郎国宗を相模に呼び寄せたところから五家伝のひとつ「相州伝」は始まります。
まずは、その"正宗"に連なる先人たちの作を見ていきましょう。
・国宝 太刀 銘国宗
・国宝 短刀 銘国光 名物会津新藤五
こちらは、細身の"短刀"ですね。
これら、国宗、国光を師として、正宗が現れます。
そして、徳川吉宗が作らせた「享保名物帳」に載る168口のうち、41口を正宗が占めるほどになるのです。
正宗の特徴は、"のたれ"を基調とし、大小の互の目を交えた、豊かなで変化に富んだ刃文です。
それでは、正宗の作を見ていきましょう(^_^)/
・国宝 短刀 無銘正宗 名物九鬼正宗
林原美術館所有の国宝。鎌倉時代(14世紀)の作。
こちらは、写真撮影禁止🚫です。
厚みのある短刀で、目釘穴は2つ。
無銘(刀身に銘が切られていない)ながら、享保名物帳に「名物 九鬼正宗」として載っており、"正宗"の作と極められています。
その名は、志摩国 鳥羽藩主 九鬼守隆が所持していたことに由来します。
壁面展示だったので、表面しか見られませんでした。表面には樋はありません。(裏には短く細い樋が一本通っています)
刃文は、大小の具の目が交じった"のたれ"。刃元はおとなしいが、刃先に向かって華やかに躍動していきます(^o^)
マグマのような"にえ"がスゴイです。見にくいですが、角度を変えながら見てください。
正宗を、もうひと振り……
・国宝 短刀 無銘正宗 名物庖丁正宗
こちらも、写真撮影禁止🚫なので、ポスターで見ていきましょう。
目釘孔は1つ 。"茎"に"銘"はありません。(無銘です)
表には、鍬形付きの"宝剣"が彫られています。裏は梵字が彫られているようですが、壁面を背にした展示のため、残念ながら裏は見えません(^_^;)
正宗の紹介が終わったところで、次回は、この特別展のタイトルにもなっている正宗の弟子たち「正宗十哲」の作品を紹介しま〜す(^_^)/~~