大阪は羽曳野市にあります、誉田八幡宮(こんだはちまんぐう)
へ行ってきました(^_^)/
↑誉田八幡宮 は、応神天皇陵に隣接する神社で、応神天皇を主祭神としています。
・国宝 塵地螺鈿金銅装神輿
・国宝 金銅透彫鞍金具
の2件です。
庫内は撮影禁止(^_^;)
では、レポートします。
・国宝 塵地螺鈿金銅装神輿(ちりじらでんこんどうそうしんよ)
高さ2m、長さ3.5mほどのお神輿(みこし)です。
人間が乗るのではなく、神様が乗って、隣の応神天皇陵まで向かうためのもの。
てっぺんに鳳凰をいだき、四方に豪華な錦(にしき)が掛かっています。
この錦も鎌倉時代のものが、そのままに残っています。
"塵地螺鈿(ちりじらでん)"の名がついているので、目を凝らして見るのですが、よくわかりませんでした(^_^;)
各所に螺鈿が貼り込まれているのは見えるんですけどねぇ……
"塵地螺鈿"は、黒漆塗りの下地に、夜光貝などの貝殻の裏側部分を細かく切って蒔き、その上に透明の漆を塗って磨き上げたもの。当初は、夜空に輝く星々のごとくきらめいていた思うんですが……頼朝の時代のものなので、すっかりくすんでしまっています(^_^;)
・国宝 金銅透彫鞍金具
江戸時代 嘉永年間に、隣の応神天皇陵に隣接する"誉田丸山古墳"から発掘されたものだそうです。
馬に乗るための"鞍(くら)"の前立て部分の装飾金具二具です。
先日レポートした、国宝 藤ノ木古墳の金銅鞍金具は、動物や鬼神などキャラクターをデザインしたものでしたが、こちらは龍を唐草文にデザインした、"グラフィックデザイン"と呼べるもの。シンプルながら緻密なデザインを、CGソフトの無い時代に描きあげたセンスに脱帽です。さらにそれを具現化する金工技術が、古墳時代にあったことにも驚きです(^o^)
その高度な技術力から、渡来品だと考えられているそうですよ。
また、附指定の
金銅轡鏡板(1個)
金銅花形辻金具一括(12個)
鹿角装刀残欠一括
馬具鉄鏃(てつぞく)及び鐙等残闕一括
も、それぞれが桐箱に入った状態で展示されていました。
前述のように、土曜の午後のみの公開です。
大阪で、常設で国宝美術工芸品が見られるところは少ないので貴重ですね。