龍谷ミュージアム「ブッダのお弟子さん(後期)」 | 死ぬまでにすべての国宝を肉眼で見る

死ぬまでにすべての国宝を肉眼で見る

2024年9月現在の国宝の総数1,143件。そのうち、美術工芸品912件。これをすべて肉眼で見ようという計画です。関西中心の情報をお届けします。

本日で終了です!スミマセン(^_^;)

こちらでは、国宝の十六羅漢像が3点展示されていました。
前期からすべて展示替えされています。
それでは、レポートしますね。

展示は、釈迦の十大弟子と羅漢さんにフォーカスした展示でした。

展示されていた国宝は、
・国宝 十六羅漢像(東京国立博物館)より
第九尊者(戎博迦尊者)
・国宝 十六羅漢像(清凉寺)より
第一尊者(賓度羅跋囉惰闍尊者)
第十四尊者(伐那婆斯尊者)
の、2件3点です。

では、一つずつレポートしますね(^o^)


・国宝 十六羅漢像より
第九尊者(戎博迦尊者/じゅばかそんじゃ)
出展:colbase 
東京国立博物館所有の国宝。平安時代(11世紀)の作。

羅漢さん達の日常を描くこの作品では、第九尊者(戎博迦尊者/じゅばかそんじゃ)が描かれています。

↑戎博迦尊者は、経巻を手に持ち口を開けていますので、読経中ということでしょう。

この絵の面白いところは、周りの従者たちの行動です。
まずは、左上の従者から。
↑神妙な顔つきで、手に何か持ってますね(^_^)?
↑指先でつまんでいるのは、火をつけた"こより"です。これは、香炉の火が消えていないか、見回りに行くためです。火が消えていたら、この"こより"で火をつけるのです。

↑右上には「時香盤」が見えます。お寺に、たまにありますね。
香炉の灰の上に、香を一筆書きに蛇行させて置き、導火線のようにして、時を測るもの。
↑そろそろ、お香が終わりに近づいているようです。
↑左下の従者は、香炉の蓋を開け、手をがざしています。香の火が尽きていないか確かめているんですね。
↑右側の従者は、包丁を手にして、瓜の皮を剥いています(^o^)羅漢さんに食べさせてあげるのでしょうか?
↑右下の神将は……何もしていません(^_^;)
というか、羅漢さんのガードマンなので"警備中"です。




・国宝 十六羅漢像

清凉寺所有の国宝。中国は北宋時代(11〜12世紀)の作。

第一尊者(賓度羅跋囉惰闍尊者/びんどらばらだーじゃそんじゃ)
いわゆる"びんづる尊者"のこと。
バラモン出身で、神通力が使えます。でも、使いすぎてお釈迦様に怒られたこともあったそう……
右手に払子(ほっす)を持ち、岩座に座しています。
その表情は、唇を固く結び、しっかりと正面を見据えています。
前に座る従者は、後ろ向きに描かれているのですが、大きな頭と尖った耳を持つ、異形。賓度羅跋囉惰闍尊者に向かって、手を合わせています。


第十四尊者(伐那婆斯尊者/いなばしそんじゃ)
「伐那婆斯(いなばし)」は、「森に住むもの」という意味だそうで、お釈迦さまの弟子になってもなお、森に住み続けたのだとか。
髭面で男らしい顔は、名は体を表す……のとおりです。

横に寄り添う従者は「韋駄天(いだてん)」。なかなかのイケメンです。

清凉寺の十六羅漢像は、普段は今日お国立博物館に寄託されています。
十六帖同時公開してもらいたいと思うんですが、そうなると逆に、一帖ずつ丁寧に見ないかもしれませんね(^_^;)


ただ……申し訳ございません(^_^;)
本日で終了です。

もっと早く、レポートできれば良かったんですけどね〜
手が遅いもんで……