2/8(火)東博 本館で国宝を見る | 死ぬまでにすべての国宝を肉眼で見る

死ぬまでにすべての国宝を肉眼で見る

2023年12月現在の国宝の総数1,137件。そのうち、美術工芸品906件。これをすべて肉眼で見ようという計画です。関西中心の情報をお届けします。

東京国立博物館 


へ行ってきました(^_^)/


今回は、本館 のレポートです。東洋館 も含めて、全部で3回ブログにアップする予定です。


今回のブログでは、本館 の展示を紹介します。

そして、次のブログでは東洋館 へ。

その次に、もう一回本館 へ戻ります。


では、本館 のレポート始めます(^_^)/

現在、本館 では、
・国宝 古神宝類より
・国宝 太刀 古備前正恒(〜5/8)
・国宝 興福寺鎮壇具
・国宝 十六羅漢像より 第三尊者(〜2/13)
・国宝 金銅能作生塔(〜3/13)
の6件と、
・国宝 医心方(〜3/21)
が1件の、計7件が展示されています。

1階の12室 

・国宝 古神宝類より

私のブログでは毎度おなじみの、熊野速玉大社の国宝 古神宝類からの展示です。
展示が前回訪問時と同じだったので、そちらのレポート 


をご覧ください。



その奥の13室 

・国宝 太刀 古備前正恒(〜5/8)
文化庁保有の国宝。平安時代(12世紀)の作。
国宝指定名称は、「太刀 銘 正恒(まさつね)」。実はややこしい事に、全く同名の「太刀 銘 正恒(まさつね)」があり、2振りとも文化庁が保有しています。
だから、どっちの「太刀 銘 正恒」を見たのか?ハッキリさせておく必要があります。
↑見極める方法はいくつかあるのでしょうが、素人目にもわかりやすいのは、目釘孔の数ですね。4つあって内2つは塞がれていますね。そこに「正恒」の銘も刻まれているのが見えます。
刃文は、一見、"直刃(すぐは)"。そこに小さく"丁子(ちょうじ)"が入っています。キャプションにある「小乱れに小丁子を交えた直刃調」は、このことです。
↑波線の上に小さく"丁子"が入っているの、わかります?(^_^;)
こちらは、東博にに寄託されているようです。
もう1つの「太刀 銘 正恒(まさつね)」は、京博に寄託されていて、そっちは目釘孔1つです。(「京のかたな」で拝見しました)
それでは階段を登って、2階の1室 にあるのが、

・国宝 興福寺鎮壇具
こちらは、東博の常設では常連なので、レポートは割愛します。


次は本館2室「国宝室」です。
・国宝 十六羅漢像より 第三尊者(〜2/13)

東京国立博物館所有の国宝。平安時代(11世紀)の作。
国宝の十六羅漢(絵画)は2件あり、この東博所有のものと、京都の清凉寺が所有するものがあります。

「十六羅漢」は、16人の阿羅漢(あらかん)。修行を終えた仏弟子を指すそうです。
この国宝 十六羅漢像では、その羅漢さん達の日常が描かれている、と云われています。
第三尊者は、迦諾迦跋釐堕闍(カナカバリダジャ)尊者。
↑屋敷の前で机に向かい、経巻を手にとっています。奥から童子が経箱を運んできています。
↑屋敷も丁寧に描かれています。最上部には軒丸瓦が見えますね。その下の蟇股の彫刻も抜かりなく描かれています。
↑の画像の右にある、四角い白い色紙には、丁寧に草木や鳥の地文様の上に、羅漢さんの名前と住所が記されているそうです。キャプションに書いてありますね。
↑そして、この国宝 十六羅漢像の技術的な特徴も紹介しておきます。
"裏彩色(うらざいしき)"です。
絵の表側だけでなく、裏にも絵の具が塗ってあるんです。
そうすることで、表の絵を鮮やかに見えるようにしたりして、トーンを変化させるそうですよ(^_^)
裏の絵の具が明るい色なら鮮やかに、暗い色なら落ち着いて見えるそうです。
"裏彩色"を、直接 目で確認することはできませんが、修理などで裏打紙を剥がした際に発見されるようです。
↑画面下部には、瑞雲の中に屈強そうな髭面の男が3人。おそらく、羅漢さんのガードマンでしょう。仏像の前で手を合わせていますね。

ブログアップが遅くて、展示が終了してしまいました(>o<)/スミマセン



では、隣の3室 へ向かいましょう。
入ってすぐ左手にあるのが、


・国宝 金銅能作生塔(〜3/13)

目立たないので、うっかり見逃さないようにしましょう
(^_^;)
長福寺所有の国宝。鎌倉時代(13世紀)の作。
"こんどう のうさしょうとう"と読みます。

"能作生珠(のうさしょうじゅ)"という、宝珠を入れるための器(うつわ)です。
"能作生珠"は、"能作宝珠"ともいわれる宝珠のことで、お坊さんが一生に一回しか作ることのできない「願いが叶う」"珠"です。(ドラゴンボール、ミタイ)
野球のボール位の大きさで、漆と香木を削ったもの、そして"念"を込めて、コネコネ作ります。
↑は、奈良博所蔵の別の作品ですが、左にあるボールが"能作宝珠"です。
↑本体中央の球体部分がパカッと割れて、中に玉を納められるようになってるんですね〜
彫金も見事です。唐草文の間を埋めるように、みっちりと"魚々子(ななこ)"が打ってあります。"魚々子"は、小さい点々。魚の卵のようなので、そう呼びます。


3室 には、

も、展示されていますが、これもいつもの展示なので割愛。


そして、本館では、特集展示として


が、開催中。
・国宝 医心方(〜3/21)
が展示されています。
これが、私の東博訪問の本命(^o^)

なので、

別にブログにアップしますね(^o^)


次は、本館を出て、東洋館へ向かいます(^_^)/~~