東大寺で国宝 僧形八幡神坐像とご対面 | 死ぬまでにすべての国宝を肉眼で見る

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2023年12月現在の国宝の総数1,137件。そのうち、美術工芸品906件。これをすべて肉眼で見ようという計画です。関西中心の情報をお届けします。

10/5(月)東大寺で、国宝 僧形八幡神坐像の秘仏開扉がありました。
事前に同僚に休日を交代して貰って参加しました(^_^)/(ありがとう同僚)
大仏殿の西にある、勧進所。その中にある八幡殿。そちらに安置されている国宝 僧形八幡神坐像が、年1回特別公開されます。

勧進所入り口で600円をお納めします。
勧進所の一番奥にあるのが、
八幡殿です。内部は撮影できません。
こちらの奥に安置されているのが、

・国宝 僧形八幡神坐像

です。
では、レポートします。
↑いただいたリーフレット。
鎌倉時代の木像で、快慶作です。
元は東大寺の境内の東端にある手向山八幡宮の御神体でしたが、明治の廃仏毀釈のおり、東大寺の勧進所に移されたようです。
大抵の神像は、仏像と違って簡単な造形で、置き物的なイメージですが、こちらは神像には珍しく、非常に写実的です。
等身大であることも相まって、本物の人のように見えます(^o^)
彩色も良く残っており、鎌倉時代の作とは思えません(^o^)
蓮台に座し、光背があるのも珍しいですね。
見応えのあるお像でした(^o^)/

勧進所の中では、もう1箇所で秘仏開扉が行われていました。↑の阿弥陀堂です。
堂内撮影禁止ですが、重文の五劫思惟阿弥陀如来坐像(ごこうしゆいあみだにょらいざぞう)です。
いわゆる"アフロ仏"ですね(^o^)
仏さまの髪の毛"ら髪"ってお団子を並べたみたいですよね。こちらの如来さまは、長い年月、衆生の事を考えていたので、髪の毛がのびて、モコモコアフロヘアーになっちゃいました(^_^;)

例年ですと、公慶堂で重文の公慶上人坐像も同時に公開されるのですが、お堂の工事のため今年はありませんでした。

その後は、東大寺境内の東にあります、手向山八幡宮へ参拝。もともと、10/5は手向山八幡宮の神事「転害会(てがいえ)」が行われ、それに付属して行われる行事として国宝 八幡神坐像などの特別開扉が行われているんですね。
当日の朝も神事が行われていたのですが、私は午後から特別開扉だけを見に行きました(^_^;)
最後に国宝 転害門(てがいもん)まで、たっぷり歩きました(^_^;)
転害会では、ここ転害門で法要も行われるそうです。
手向山八幡宮の神事と東大寺の法会が融合したイベントが転害会なんですねぇ。
なので、東大寺という仏教寺院なのに、「しめ縄」があるのです。

来年は、転害会からちゃんと見てみようかな~(^-^)