みなさん、こんにちは。
こころとからだを癒す
脳神経外科ドクター
永野 修です。
「最近、調子が悪いんだよね。
なんか体がだるくって」
「じゃあ、おさむちゃん、
ちょっとそこに立ってみて。」
整体師をしている
友人が少し離れたところから
自分の体を眺めてくれて
「左脚の付け根、股関節の辺りで、
気の流れが悪くなっているよ。
それが原因かな。
すこし股関節を意識して回したり、
動かしたり、ストレッチすると
いいよ」
「ありがとう。
それにしても気の流れが
わかるなんてすごいね。」
2年前の出来事です。
確かに
自宅で確認してみると
股関節は固くなっていましたし、
教えてくれたストレッチをすると
体が軽くなったように感じました。
そして
その他にも整体師や鍼灸師の
友人が何人もいるのですが、
その友人たちも同様に
立っている姿勢や
体に触れたりすると、
その人の体の不調な部分が
分かると話していました。
そして
実際にその友人の一人が
腰痛がある別の友人に対して
手をしばらく当てるだけで
その痛みを軽くしているところを
見たりもしました。
さて
このような話を聞いたり、
施術の様子を見たりしていると
思うことがありました。
果たして
僕はどのくらい
人間の体のことを理解して
いるのだろうか
そして
僕は
MRIやCTなどの画像検査や
血液検査の結果から、
その人の病気を
診断することはできても
自分の身ひとつで
どれくらい患者さんの
痛みを和らげたり、
体調を改善させたりできるの
だろうか。
もしかすると
痛みとか調子が悪いとかで
困っている人を目の前にしたとき
自分の知識や経験はそれほど
役に立たないのかもしれない。
そして
友人たちのように
気の流れのようなものや
体に触れて調子の良し悪しが
感じ取れたりするようになれたら
一層、患者さんの役に立てるのでは
ないだろうかと思うようになったの
です。
その時から
西洋医学だけでなく、
東洋医学をはじめ、
気功や鍼灸やヨガや食膳なども
知りたくなり
それぞれに携わっている友人が
この数年間で沢山できましたので
彼らから話を聞いて、興味が沸いた
ことは実体験を通じて知識を
増やしていくことを始めたのです。
まずは
東洋医学(中医学、漢方)に
関する書物を読み漁り、
人体に対する考え方
(気、血、水。五臓六腑、
陰陽五行説、など)を学んだり、
自分の体調に合わせて
漢方薬を服用してみたりしました。
そのなかでも
陰陽の考え方(太極図)に
健康と病気を重ね合わせて
捉えるようになりました。
太極図は
「森羅万象、全てのものが
陰と陽の要素によって
成り立っている。」
「陽極まれば陰となる。
陰極まれば陽となる。」
「陽の中にも陰があり、
陰の中にも陽がある。」
を意味しています。
これは
健康への気遣いも(食事や運動など)
行き過ぎれば病気になってしまう
こともあるし、
病気を経験することで
それまで当たり前であった健康の
有難みがわかることもある。
そのようなことに繋がる思想で
あろうと思うようになったのです。
そして
健康と病気は必ずしも白黒はっきり
と線引きできるものではなく
その人の体調のリズムの中で
良し悪しのどちらかの要素が強いかで
決まるようなものと考えても
よいかもしれない。
そして
西洋医学は
その現象を科学的に検証して
数値化しているものの、
全てが捉えられているわけではなく、
西洋医学では捉えきれない
体の調子のバロメーター
(気とかエネルギーなど)が、
あるのだろうと思っています。
そういった考えを持つようになり
「人間まるごとの健康」
を提唱するホリスティック医学を
実践していきたいと思っているのです。
ホリスティック医学については
このブログに記載しています。
「その人まるごとの健康を考える」
https://ameblo.jp/osamu3150/entry-12432767902.html
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。

