蒟蒻問答 | ご機嫌菊龍気楽な毎日

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(  昨日酒屋寄席にて『蒟蒻問答』を演らせて戴いたので、時系列を無視して転載します  )
 二つ目になって地元で隔月の勉強会を始めました。二席ずつ伺うので、持ちネタも増やさなくてはなりません。
 この噺は、はやし家林蔵師匠から習いました。ウチの師匠も演るのですが、この噺は問答の場面が一番の見せ所、最も本物らしい禅宗の僧に見えるのは…と、林蔵師を選びました。
 協会の事務所の二階で、テープに録らせていただいて、話し終わった後で仕草の稽古です。そして、それもすんだ後で、林蔵師は一冊の本を鞄から出しました。
 筑摩書房刊古典落語第二期第三巻です。ここに、『こんにゃく問答』が載っています。正蔵(先代、つまり彦六)師のですね。で、不明な事があれば、これを参考にと頂戴しました。
 一ト月の稽古の後、勉強会でネタ下ろし。出来はどうだったンでしょうかねぇ。あまり記憶がないですね。この噺は、噺自体がしっかりとしていて、良く出来ていますから、なんの技法も要りませんね。教わった通りに丁寧になぞって演れば、ちゃんとウケてくれます。
 それから二十年以上も演ってませんでした。七年前に再び演ろうとしてテープと台本を出しましたが、荒れ寺の情景描写の言立ての処がチョット忘れているだけで、後は自然に言葉が出て来ました。これも噺自体がしっかりしているので、忘れていなかったンです。ああ、勿論真面目に稽古したからでもありますよ。
 その時に友人の曹洞宗の僧に、問答の修行をしているDVDを見せて貰って、所作を勉強しました。頭も坊主にしたもンですから、これはオイラの十八番(おはこ)にしたいと思っています。いじる所は無いと思っていますが、もっと面白くなるような工夫はしたいですね。
(  2011年12月24日  )

この記事を書いた翌年11月に横浜の会、その後東北沢稽古会等で演った後、昨日は5年ぶりだったかな?と思います。一昨日急に演ってみようと思ったのですが、ちゃんと覚えているもンですね。ただ、噺が後先になってしまう事があるのですが、お客様は多分気が付かなかったと思います。円満さんは、此処でしょう?と指摘されました、流石です。人夫々に演出が違いますから、習った時のと違うだけと言う事で、 多少の順番、噺の欠落が有ったとして間違いなンて無いンです。円満さんもどなたかに稽古されたか、良く聴かれているから解ったンでしょうネ