年が明け、1974年となりました。正月早々、オイラはとんでも無い事をやらかしてしまったのだが、それは此のカテゴリとは関係無いので書きません。
さて、師匠のお客様の新年会へと呼ばれる事になりました。又々噺を教わらなくてはなりません。そこで師匠が稽古をつけてくれたのは、『お化け長屋』でした。ネッ、ちょっとビックリでしょ。だって、前座噺じゃァ無さそうじゃない。はい、実は『お化け長屋』でも『下』の方なんです。
皆さんが良く知っているのは、空家に幽霊が出ると脅し、一人目は上手く追い払うが、二人目は失敗するという所まで、それが『上』です。この噺には続きがあって、その二人目の男が引っ越して来るンです。その越して来てからの噺が『下』です。
時間にして10分位の噺でしょうかねぇ。余り演る人はいません。師匠だって演らないンだもン。一度志ん五兄さんが、二つ目の志ん三の頃に演ってるのを見た事がありますが、何処でだったか忘れてしまいました。
この噺も書き残してはおりません。習った時は、余り興味が無かったンです。今、ちょっと後悔しています。でも、演ろうと思えば出来ない事は無いと思います。今から書き残しておこうかナ。
弟子が二人になったもンで、師匠も二人に稽古をつけるのに、一遍に2話ずつ演らなきゃなりません。ですから、この『お化け長屋』ともう一話、稽古をつけてくれました。それは…次回です。
( 2011年10月13日 )