ステキな金縛り | ご機嫌菊龍気楽な毎日

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 邦画なら続けて観る事が出来る。コメディなら何も考えずに観られるから尚更だ。ロボジーは、何も考えずに観たけれども、こちらは少し考えてしまった。だって法廷ミステリーなンだもン。
 これは一昨年(2011年)の10月公開の作品。随分と前になるのに、まだ観ていなかったなンてね。この作品も初日映画観客動員ランキングで初登場第1位になったンだ。ぴあ初日満足度ランキングの方は、惜しくも第2位だけど、累計動員が公開1週~4週連続第1位を記録したンだそうだ。
 主人公は、どうにもオッチョコチョイの三流弁護士エミちゃん。バナナを出して『これ何に見えます?』って、バナナはバナナ、なンの証明にもならない。この場面、実は同じ三谷幸喜脚本の『古畑任三郎』で、明石家さんま演じる弁護士が裁判でバナナを使用したことに由来しているンだそうだ。でも、いい加減な弁護士だなァ~っていう印象は残るね。
 将来性丸でないエミちゃん、これが最後になるかもという仕事は、妻殺しの容疑で逮捕された矢部 五郎の弁護だ。冒頭で殺人事件が起きており、五郎ちゃんは無罪ってぇのは解ってるンだ。でも、五郎ちゃんにはアリバイが無い。五郎ちゃんは「旅館で金縛りにあっていた」と言う。そこでエミちゃんが調査に行くンだね。
 その旅館が、又とんでもない所にある、とんでもない旅館。一応調査はしたが、なンの手掛りも無く帰ろうとしたが帰れなくなり宿泊する事に。そしてその夜、自分も金縛りに。見るとそれは落ち武者の幽霊だった。
 五郎のアリバイの生き証人、いや、死に証人を法廷に連れて行き証言させようとするンだけど、こんな突拍子もない事出来るワケないよね。検事は勿論するワケがない。ところが、裁判官はこれに興味を示すンだナァ。
 余りの馬鹿馬鹿しさに思わず笑ってしまう。でも、幽霊が証人と言う設定がとても面白い。そして幽霊が証人になれるなら、殺された本人の幽霊に証言させりゃァ、犯人はすぐに解らるじゃない、ってんで、殺された本人の幽霊が出廷してくる。これで五郎ちゃんは無罪放免、真犯人も逮捕で目出度し目出度し。
 こちらの方は、落ち武者の子孫が、間違えて伝えられている先祖の汚名を返上し、名誉を回復しようとする処で、チョコっとホロッとしてしまった。他にも、笑ってる間に涙がこみ上げて来るシーンが幾つかあった。
 ウン、もっと早くに観ておけば良かったナ。フジテレビの制作だから、今年の暮辺りにテレビで放映されるかもね。そうしたら又観ちゃおうっと。