【FUJI X-T5, GFX】バッテリー対策
いつも Photo Life in Toyama をご覧いただき、ありがとうございます。
皆さんはカメラのバッテリー切れに対する対策として、どのような方法をとっているでしょうか。
今回は、私がメイン機としている GFX100SとX-T5のバッテリー対策についてご紹介したいと思います。
行なっている内容は以下の通りです。
1️⃣ 予備バッテリーを購入する
2️⃣ 併用する機種をバッテリーが共用できるものにする
3️⃣ 軽いバッテリーチャージャーを用意する
4️⃣ モバイルバッテリーで本体内のバッテリーを充電する
5️⃣ モバイルバッテリーで本体へ給電する
6️⃣ DCカプラー+ダミーバッテリーを使用する
それでは、それぞれの用途やメリットをご紹介します。
1️⃣ 予備バッテリーを購入する
当たり前のことを書いてしまいましたが、まずはこれでしょう。
私が普段撮影に行く場合は、下の写真のように バッテリー6個を防水ケースに入れ、レンズ用クロスや、L型プレート&三脚増し締め用のレンチもここに入れています。
2️⃣ 併用する機種はバッテリーが共用できるものにする
これ、意外と大事ですよね。例えば同じメーカーのボディを2台使う場合などは、バッテリーが共用できるものが多いですし、共用できるものを選ぶのが普通でしょう。
ただ、例えば LEICAとCanonを併用する場合など、2台のバッテリーを同時に数本ずつ持つとかなり重量が増えますし、同時に持って出なくてもバッテリーを機種ごとに揃えるだけで費用が嵩みます。
私もGFX100とEOS R、X-T3を併用していた時は、3種類のバッテリーを揃えなければならず面倒でした。
そしてその後 EOS RをR5に換えた時も改善されませんでしたし、GFX100をGFX100Sに換えた時もバッテリーは総入れ替えでした。
そんな中、FUJIFILM X-T4からGFX100Sと同じバッテリーである NP-W235になりました。そして X-T5もNP-W235を使用しているので、X-T5を導入すればGFX100Sとバッテリーが共有できる! というわけで、EOS R5を売却し小型機はX-T5に一本化することにしました。
私は山へ入って撮影することが殆どなのでバッテリーの重量と個数の問題は大きく、これでやっとスッキリしました。
3️⃣ 軽いバッテリーチャージャーを使う
バッテリーをチャージしなくても本体のUSB端子に電源を入れれば本体内のバッテリーを充電することはできますが、GFX100SもX-T5も本体内に1個のバッテリーしか入れられません。GFX100では本体内のバッテリー2個を自動的に順次充電してくれたのでチャージャーを持ち運ぶことはなかったのですが、仕方がありません。
山麓の宿など、部屋にコンセントがある場合用として軽くて安いものを購入して持って出ています。
写真のチャージャーは SIXOCTAVEの同時2個充電のもので、価格も安いですが なんと!重さ45g!(ケーブル無し)です。
4️⃣ 5️⃣ モバイルバッテリーを使用して充電・給電をおこなう
本体のカバーを開けUSB-Cコネクタにケーブルを挿す
4️⃣と5️⃣を分けて書きましたが、4️⃣と5️⃣はセットと言って良いでしょう。
それは、GFX100SもX-T5もボディのUSB-C端子にモバイルバッテリーを接続した時、本体の電源がOFFであれば本体内のバッテリーが充電されますし、本体の電源がONであれば本体に給電されるからです。
つまりモバイルバッテリーを本体に接続していれば、どちらも行なってくれる訳です。
そして、現在どちらの状態なのか?は以下で確認することができます。
◾️カメラ本体の電源がONの時
ファインダー内または背面液晶にコンセントマーク(写真の赤枠)が表示され、給電中であることが分かる。
◾️カメラ本体の電源がOFFの時
カメラ背面・右側のインジケーターが緑色に点灯し、充電中であることが分かる。
モバイルバッテリー給電のメリットは・・・
◾️早朝風景や星景写真など、長時間カメラを三脚に固定して撮影する場合、途中のバッテリー交換を無くすことができる。
◾️深夜・早朝など寒冷時、モバイルバッテリー本体をポケットの中などで温めながら使用できる。
◾️山などでカメラの予備バッテリーを充電する作業や時間を少なくすることができる。
*参考*
GFX100S、X-T5ともに、USB PD(Powe Delivery)規格に対応しています。
そのメリットを活かすためにも安全のためにも、モバイルバッテリー、充電器、ケーブル、すべてがUSB PD規格に準拠している状態で使用しましょう。
*FUJIFILMによるモバイルバッテリー使用に関する情報はこちら
*Anker社による「USB Power Delivery (USB PD) とは」はこちら
6️⃣ DCカプラー+ダミーバッテリーを使用する
いよいよ最後の方法です。分かりやすく言うと、モバイルバッテリーとダミーのバッテリーをケーブルで繋ぎ、ダミーのバッテリーを本体の電池室に入れて電源を供給する方法です。
こうしたアクセサリーがあるので、それを使用しますが、下記はUSB PD対応でもあります。
使用時のフルセット
DCカプラー+ダミーバッテリー使用のメリットは・・・
4️⃣ 5️⃣ で起こる以下のような問題を解決できる点です。
◾️USB-C端子給電をおこなう場合、USB-C端子が(正面から見て)カメラ本体の右側面にあるため、本体にL型プレートを付けているとカバーの開閉がしづらかったり、三脚に縦位置で取り付けできない場合がある。
◾️USB-C端子の位置が良くないので、早朝の風景など、頻繁に縦撮影・横撮影を切り替えることがしづらい。
◾️USB-C端子給電をおこなう場合、ケーブルが本体の真横に出るため誤って触れてしまい、本体の端子を破損させる可能性がある。
上記のアクセサリーは、FUJIFILM GFX100SとX-T5で正常動作確認済みです。
そして現在のところまだ現場では数回しか使用していませんが、不満な点は、ダミーバッテリーから出ているケーブルが少し太いため、カメラ本体の電池室のフタがしっかり閉まらない点。
しかし、USB-C端子接続でも端子カバーが閉まらない点は同じですし、小雨や霧の場合、横にあるUSB-C端子が濡れる確率よりも本体底面の電池室周辺が濡れる確率の方が低いので、精神的にこちらの方が良いと思います。
ダミーバッテリーを電池室に入れる
写真は、X-T5+SmallRig L型プレート(底面)
ダミーバッテリーのコードが挟まるので
電池室のフタが完全には閉まらない
以上、私がおこなっているFUJIFILM機でのバッテリー対策をご紹介しました。
ご参考にしていただければ幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。