クラニシ スタンディング ウエーブ アナライザ BR-510D | Ham Radio 修理日記

Ham Radio 修理日記

お問い合わせは”メッセージを送る”からどうぞ。

新品を購入し使用中突然おかしくなったとの事、
確認してみると、ダミーを付けても振り切ってしまいます、
整合されたアンテナをつないでも、SWR表示が3まで振っています。
残念ながら倒産した会社、回路図、調整要領書等手に入りません。
とりあえず開けて見る事に。
 
イメージ 1
 
内部の基板は3重構造、4枚の基板に分かれています、
しっかりとした作りでRF発振部、カウンター部、制御部、検出部に分かれています。
まずは目視検査、一番上の基板はメーター端子に直接ビス止めされています。
 
イメージ 2
 
ざっと見ても半田やコネクターはしっかり付いています、
症状はMコネクター側のインピーダンス、SWRが不良です、Nコネクターの400MHz帯は正常に
インピーダンス測定が出来るので、Mコネ検出部を取り外してみます。
外して見ると、
これだ!なんと910Ωチップ抵抗が未半田です…
端に付いているチップコンデンサーも、本来3216サイズのランドに2125チップが付いている
のでランドに届かず半田のひげで付いている有様…
かろうじて接触し動作していて、突然動作しなくなった原因はこれに間違いはありません。
 
イメージ 3
 
半田を手直し、洗浄しました。
 
イメージ 4
 
元に戻し測定してみます、治りました。
付属の50Ωダミーで若干ずれていますが、調整要領書もないのでこのままにします。
 
イメージ 5
 
発振出力は1mW程度、周波数カウンターで測定ほぼ合っていました。
 
イメージ 6
 
実際の10mモービルホイップにつなぎSWR測定、手持ちのSWR計と比較しほぼ同じ値を示しました。
 
イメージ 7