FT-270H 修理 | Ham Radio 修理日記

Ham Radio 修理日記

お問い合わせは”メッセージを送る”からどうぞ。

FT-270H 144MHz M57726(45W) \79,800 1984年
修理で預かりました、電源は入りますが送受信がまったく出来ません。
液晶は表示不良です。
 
イメージ 1
 
こちらがメイン基板です、この状態から電源部をチェックすると、
8VREGの入力、AFICのVcc入力に13.8Vがかかっていません、
見ての通りメイン基板を外すのは電源線等を外さなければならず厄介です。
 
イメージ 2
 
スイッチからの電源ラインを追いかけると、パターンが焼けています。
 
イメージ 3
 
パターンをポリウレタン線でつなぎ、ショートの原因を探します、
 
イメージ 4
 
原因は、オーディオのICがショート状態になり、パターンが焼けた様です、
ICを交換し、ケミコンも交換すると音も出るようになり、送信パワーも出るようになりました。
 
イメージ 5
 
メモリー電池も交換し完了です。
 
イメージ 6
 
パワーモジュールの上に取り付けてある、サーマルガードでファンをコントロールしています。
50℃になるとファンが回りだし、90℃に達すると強制的にLowパワーになる様コントロールしています。
ダイキャストフレームに空気が流れる様に設計されていて、冷えるのも早いようです。
液晶が見つかると良いですね。
 
イメージ 7