■ベートーヴェン : 交響曲第5番 C-moll op.67 「運命」
■ベートーヴェン : 交響曲第6番 F-dur op.68 「田園」
ヘルベルト・フォン・カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
10/1976, 01&03/1977(Symphony Nr.5)、10/1976(Symphony Nr.6)
Philharmonie,Berlin,BRD
カラヤン/ベルリン・フィルの2度目のベートーヴェン交響曲全集(グラミー賞受賞(@_@))から、「運命」と「田園」をお買い上げ。
2曲のうち、目的は「田園」だった。
実はこの田園、クラシックを聴き始めて4枚目か5枚目に買ったLPの再購入である。以前に何度か書いたが、LPは同じ部署のクラオタな先輩にあげてしまったので(^^ゞ
しかもLP時代と同じ、クリスタル(たぶん)の数字の"6"が象徴的なジャケット(というかCDなので表紙??)がうれしいね~
中身は同じだとしても、外側はこの結露(??)した"6"でなくてはならない。「しー」なロマンティック同様、ジャケットは大事(爆恥)
演奏はこの上なく流麗、田舎道をかろやかにスキップする「田園」である。もちろんカラヤン・レガートききまくり(笑)
ちなみに宇野功芳先生は、カラヤンのベートーヴェンを「アウトバーンをスポーツカーで飛ばすような」と表現し、フルトヴェングラーの田園を評して「どんより曇った冬の田園」とゆーておられた(爆)
そしてこの田園のふえはゴールウェイだとか。
田園録音時、ゴールウェイはすでにベルリン・フィルを退団していた(1969-75在籍)が、カラヤンのたっての希望で録音に参加した。しかしソロ活動で多忙を極めていたゴールウェイはスケジュールが一日しか取れず、そのためにいつもは編集・継ぎはぎしまくりなカラヤンが、この全集の中で田園だけは一発録りだったそうな。
あとLP時代には田園一曲(約38分)だけだったのが、CDになると「運命」までついてきた。
「現代オーケストラ演奏の極致」とまで言われたカラヤン全盛期のベルリン・フィルの磨き抜かれた音と機能性はハンパなく、おっそろしく現代的な「運命」を聴かせてくれるのだった。