【最近買ったCD】カール・ベーム/ウィーン・フィルの「しー」なロマンティック(笑) | 気が向いたときだけの大阪日記

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■ブルックナー : 交響曲第4番 Es-dur WAB.104「ロマンティック」(ノヴァーク版)
 カール・ベーム/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 11.1973, Sofiensäle, Wien

 

 

またもやLPのCD再購入である。

 

そのベームさんの「ろまんちっく」は、大学のオケで演ると決まったときに勉強用に購入したもので、耳にこびりつくくらい聴いた。アパートにはステレオがなかったので、LP→カセットテープに落としてやけど。

 

ちなみに演奏したのはノヴァーク版ではなくハース版である(笑)

 

そのLPは、MD化後、会社の同じ部署の先輩にあげてしまった。

 

でも、やっぱし懐かしくなってここ数年探していた。

 

探さんでもフツーに売ってるやんと言われるかもしれないが、ジャケがこんなのに変わっていて「しー」ではなくなっているのだ。

 

我々世代の「ベームさんのロマンティック」といえばこの「しー」である。中身もさることながら「しー」でなければならない(爆)

 

というわけで、今回もヤフオクのブックオフさんで中古CDお買い上げ。ヤフオクだがオークションではなくポチ即落札(^^)v 送料込1,287円也

 

演奏についてはあまりにもメジャー盤すぎて、いまさら言うことはない。

 

冒頭、ジャカジャカジャカの原始霧とも呼ばれるブルックナー開始。Hrはヘグナーか?

 

1楽章、練習番号Kの11小節目からのVlaのメロディーが、カラヤン盤('70)や他の録音だとmf(譜面通り)なのだが、ベームさんのはffくらいで入ってくる。

 

その後305小節目からの金管のコラール風な部分もすばらしい。ちなみにVlnはdivisiになっていて、プルト表は上、裏は下と決まっていたが、セコバイは下を弾く(というか、ただただ刻む)と金管と同じメロディーになる。

 

というわけで、大学からのばよりん初心者のくせして、当時3年生という「地位」を利用し、プルト表裏無視して勝手に好きな方を弾いておりますた(^^;)

 

ちなみに私めのパート譜のその305小節目のあたりに、ラッパの〇〇先輩の字で「ここから金管メロディー ヴァイオリン落とせ 〇〇」と書かれていた。

 

1楽章の長大なコーダもぎっしり詰まった分厚く堂々とした音で〆

 

そして終楽章になるといつも思い出すのが、真ん中あたりのG.P.後のまさかの飛び出しである。

 

コンマスの飛び出しはあり(っつか、その場合は後ろの遅れと言われる)だが、セコバイの3プルあたりで飛び出す(しかも♪くらい)なんて、許されんわなぁ。

 

その瞬間、「うっわー、やってもーた!!」となって汗がドバァ~っと出た。

 

前にも言ったかもしれないが、待てなかったのである。指揮棒の跳ね返りが。かなり待ったけど、だれも出なかったのでつい(^^ゞ

 

ところが終演後も誰にもなにも言われなかったので、大丈夫だったのかと思っていたが、出来上がりのテープを聴いたらしっかり入ってた。まるで装飾音符並みの飛び出し(爆恥)

 

隣で弾いていたのは2年下の後輩だったので、さすがに言えなかったのかな? 大学で2年上の先輩といえば、ヘタな冗談も言えないくらい上だし(←オーケストラは文化系とはいえ上下関係はやや体育会系)

 

という具合に、いろいろ思い出の詰まった「ベームさんの"しー"なろまんちっく」なのだった(再爆)