『愛と哀しみのボレロ』、観てきた。 ~ 午前十時の映画祭 | 気が向いたときだけの大阪日記

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タイトルのまんま、気が向いたときだけの不定期大阪日記です(笑)

 

 

愛と哀しみのボレロ

https://asa10.eiga.com/2023/cinema/1201/

 

 

「午前十時の映画祭」で『愛と哀しみのボレロ』観てきた。

 

1981年公開のフランス映画でご覧になった方も多いと思うので、ストーリーはこちらでどうぞ(^^ゞ

 

事前にネットでいろんな人の感想を読んでからいったせいで、さほど驚きもなかったが、登場人物多すぎて誰が誰やらようわからん。事前調査の「人間関係もまったくつかめないまま3時間」という感想にほぼ同意。

 

ヤホーで検索ワードに「愛と哀しみのボレロ」と入れると、4番目に「愛と哀しみのボレロ 相関図」という候補が出てくる。みんな混乱しているのだと思う(笑)

 

そして人物の相関関係がつかめないまま、これまたある方の感想にもあった「最初とラストの結びに、ああ〜、これがやりたかったがための3時間かあ!となるのです」という点にも同意。

 

それにしてもこの作品、「ボレロ」と言いながら、ラヴェルのボレロがテーマやキーになっているわけでもない。

 

原題は"Les Uns et les Autres"で、無理やり翻訳ツールで訳してみると「片方ともう片方」となる。

 

英語タイトルも"The Ones and the Others"であり、日本語だけ「~のボレロ」なのだ。ある意味名訳といえなくもないけど。

 

さらにぶっ飛んだのが、この映画が紹介される際に必ずと言っていいほど使用される有名なシーン(上の写真)が、じつはボレロを踊っているのではなく、ベト7(の終楽章)を踊っているという驚きの事実(爆)

 

また、クラオタ的に「これはないやろ」となったのが、ピアニストから指揮者になったカールが、アメリカ・デビュー・コンサートで、ユダヤ系市民のチケット買占めにより聴衆は2人だけのホールでオケを指揮するシーン。

 

あれはあかんわ。オケの団員の並び方がビッグバンドジャズみたいに、弦も管楽器と同じように全員正面、客席側を向いていた。ポール・モーリア・グランドオーケストラじゃあるまいし。

 

その指揮台もフツーの四角い台ではなく、どこから持ってきてん!!な3~4人は乗れそうなデッカイ台だった。

 

くわえてビックリなのが、最初幕が下りていて開演時に幕が上がり、そこにはすでに全員客席を向いたオーケストラ。そしてデビュー・コンサートなのに1曲(ブラ1)のみ。

 

ちなみにカールはカラヤンをモデルにしているらしいが、指揮は玉木宏の方がはるかに上手い(再爆)

 

カラヤンをモデルにしたカールの他、グレン・ミラー、ルドルフ・ヌレエフ、エディット・ピアフをモデルにしたキャストなど、わかるようなわからないような、言われてみればそうかなあという程度。

 

もぉ~、名作と言われながら、ツッコミどころ満載やん(大爆)

 

とかなんとか大量に毒を吐きながら、個人的には4つの家族が戦争や民族・国家の問題に翻弄されながらも、戦中・戦後を生き抜く(ただし戦死・事故死・自殺者もあり)姿を壮大に描いたドラマという点では素晴らしい作品だと思う。

 

さてと、それではボレロを聴くとすっか(^^♪ うちのはカラヤン/ベルリン・フィル盤('77)。