茂木誠・渡辺惣樹「教科書に書けないグローバリストの近現代史」その1 | 大阪の弁護士 重次直樹のブログ

茂木誠・渡辺惣樹「教科書に書けないグローバリストの近現代史」その1

教科書に書けないグローバリストの近現代史

 

茂木誠・渡辺惣樹「教科書に書けないグローバリストの近現代史」には,結構,突っ込んだ内容が書いてあって(911懐疑論,米不正選挙など),確かに教科書には書けないし,主要メディアでも言えない内容が書かれている。表向きの見解ではなく,真実を知りたい人には良い本だと思う。ウクライナ問題により,近時,茂木誠の動画を見る事が多いが,久しぶりに本も読んだ。表題にある「グローバリズム」とナショナリズムとの対決(プーチン,トランプは後者の傾向が強く,国際金融資本・ユダヤ人・共産主義は前者の傾向が強い)という視点は,近時,私も気になっていたところだった。

 

茂木誠氏はYou Tubeでも盛んに発信しているが,ネット上の言論規制の進行・厳しさ・偏りを感じているらしく,紙の本に残しておかないといけない,としきりに述べていた。この本にもそういう趣旨があるのではと思う(You Tubeでは削除されそうな内容が含まれる)。ぼかして書いている部分もあるが(アウシュビッツに納品されたシラミ駆除剤ツィクロンB(154頁)・・・ガス室はなかったとまでは言っていない),確かに教科書には書けないし(911懐疑論212頁,不正選挙248頁),主要メディアでも言えない内容に踏み込んでいる。ただし,ぼかして書いてある部分も多く(ツィクロンB),基礎知識がないと,何のことだか分からない部分も多いのかもしれない(紙幣発行益が数倍になる「出目マジック」など)。私は渡辺惣樹氏とも考えが近いと思った。

 

私が強く惹かれたのは,例えば,以下の部分になる。

・いちばん重要なのは第一次世界大戦前後の世界の動向(17頁渡辺)

なお,第一次大戦とポグロム,シフ・ワーバーグ一族の関係は★前記事や下図のとおり。

二度の世界大戦を引き起こしたチャーチルの責任(22頁,151頁,157頁~)ウォール街(シティではない!)の代理人だったチャーチル(91頁,渡辺)(資産運用の失敗を穴埋めしたのがモルガン系のバーナード・バルーク(米国ユダヤ人)・・・「戦争を一種の公共事業と認識している人物」(ウィキペディア)ウィルソン側近,フーバー・ルーズベルトほか歴代大統領の顧問。米金融界・政界の超大物)

★米国大統領執務室のチャーチル像が長く飾られているのは,チャーチルは英国より米国の利益に貢献した人物だからだろう(英→米に覇権を移行させた。私見)

貨幣を製造することの価値に気づいたイングランド銀行「本当の出目(セニョリッジ)のマジック」(26頁渡辺),30頁あたりに関連記載

(参考書籍(下)の17頁~に出目マジックは分かりやすく書かれている。写真は19頁)

 
 
 

・ロスチャイルド家はディズレーリ(ユダヤ人)が苦学生だったころからスポンサーになって政界に送り込んだ(28頁茂木)

英「自由貿易帝国主義」(34頁)と日米連携(36頁~),本当の帝国主義へ(ディズレーリ,63頁)

・ジャーディン・マセソン商会の横浜支店長(吉田健三,吉田茂養父)と長崎代理店(グラバー商会)(47頁茂木)

・ナンバー銀行と日本銀行(49頁渡辺)

宣教師と日中米の関係(66頁~,130頁~,143頁~)

FRB設立(79~87頁,86頁図)

★私の解釈については,前記事ご参照。図を再掲します★

(参考文献)

 

東部戦線を終結させたいドイツの意志がロシア革命を成功させた(93頁~渡辺)ロシア革命の最大ファクターは独の対ロシア政策と莫大な資金提供

★ドイツ・ロシア革命とマックス・ワールブルグや一族は上図ご参照★

国際金融資本はポグロムを許さず,ロマノフ朝を揺るがすため革命家を支援した面(95頁,茂木),大資本が革命に資金適用する近時の例(ソロス→BLM,アンティファ)

・アメリカが参戦できたのはロシア革命のおかげ(渡辺97頁)★ここは結論は同じだが理由は私と理解が違う。私は茂木氏に近く,ロマノフ朝(ポグロム)が倒れたから,これ以上ドイツを支援する必要がなくなり,対独参戦したという理解。前記事ご参照★

・ニコライ2世が登用したストルイピン首相をユダヤ人アナーキストが暗殺(100頁渡辺)

・終戦を求めたラスプーチンを暗殺したのはイギリス諜報部(101頁渡辺)

・石井ランシング協定(日本の満州利権承認,1917,103頁~)(cf米主導の桂タフト協定1905米のフィリピン,日本の朝鮮での主導権を相互承認して勢力圏分割→渡辺惣樹「第二次世界大戦アメリカの敗北」18~20頁)

・チャイナハンズ(118頁)

・反日のマッコイ,スティムソン(135頁~)
・共産主義者のピカソ(ユダヤ人)ゲルニカの実際(絵のような無差別爆撃はなかった)(140頁~)

・ヒトラードイツの軍需産業を育てたのはウォール街(153頁)★IGファルペンはシラミ駆除剤としてツィクロンBを量産し,アウシュビッツほか強制収容所に納品(154頁)★(ガス室はなかったとまでは言っていない)⇔西岡昌紀(医師,元厚労省医務官)チクロンBは発疹チフス対策の消毒薬で人道的に使われたという。氏の記事によりマルコポーロ誌は廃刊になった(マルコポーロ事件)。

(参考文献)

 

 

★アンネと姉マルゴーの死因は毒殺ではなく,発疹チフス★

発疹チフスはシラミで感染,第二次大戦や戦後に町がなくなるレベルの死者が出た。

★肥沼信次:戦後ドイツで発疹チフスと戦った日本人医師

 

 

 

 

・ナチスとシオニストの協力関係,ハーヴァラ協定(164頁~)

・1940米大統領選挙と英チャーチルBSCの介入(168頁)

・ドイツの子どもたち数百万人を死なせたチャーチルの悪(191頁)(WW1後)

・モーゲンソー・プラン「戦後5年間で900万人の餓死者が出たドイツ」(渡辺,192頁)(WW2後)

・冷戦やらせ説と朝鮮戦争(195頁~)

アメリカを信用できないのは911テロからも明らか(911懐疑論を正面から主張)212頁,237頁

・国際決済銀行(BIS)221頁~

・トランプはアメリカに幸い234頁~

・ペトロダラーシステム240頁~

・バイデンと不正選挙248頁~
 

モーゲンソー・プラン「戦後5年間で900万人の餓死者が出たドイツ」(渡辺,192頁)

 

私には,第二次大戦後のドイツ(教科書ではマーシャル・プランのみ教えられる)に900万人以上の餓死者が出ていたことが衝撃だった(マーシャル・プラン前のモーゲンソープラン。モーゲンソーは当時の財務長官でユダヤ人,配下の専門家ホワイト(ユダヤ人,ソ連スパイ)と共同。ドイツへの報復的意味も大きかったと思われる)。

 

WW2後のドイツは統治機構が崩壊し分割統治も受けていたが,日本とは比べられないほど悲惨,過酷で非人道的な扱いがされていた。前記事の最後でも”CRIMES AND MERCIES"や渡辺惣樹の著書を紹介したが,キッカケは「グローバリストの近現代史」である(192頁「戦後5年間で900万人の餓死者が出たドイツ(渡辺),193頁「モーゲンソー・プランとコミンテルンの関係」)。

 

前記事からも一部引用すると,「米政府内のユダヤ人が,非ユダヤ人の過酷な運命を強いることのないよう,願いたい。・・・第二次大戦でもモーゲンソー(非人道的で過酷なモーゲンソープラン→寛容なマーシャルプランに修正)やホワイト(モーゲンソーをコントロール。ハルノート起案)はユダヤ人だった。モーゲンソープランの過酷さは,徐々に表に出てきているが,二次大戦後のドイツの飢餓や死者数は,想像を絶する(少なくとも900万人が死んだとされる)」

 

 

 

 

 

【アマゾン著作紹介より】

More than 9 million Germans died as a result of deliberate Allied starvation and expulsion policies after World War II

第二次大戦後,900万人以上のドイツ人が連合国の人工飢餓・追放政策の結果死亡した。

—one quarter of the country was annexed, and about 15 million people expelled in the largest act of ethnic cleansing the world has ever known. 

国土の4分の1が他国に併合され,約1500万人が追放された。世界がこれまで見た中で最大の民族浄化だった。

 

 

 

【アマゾン書籍内容の目次より】

はじめに書き換えを迫られる日米近現代史
第1章 モーゲンソープランの非道