今売っている機種の中から、私のお勧めをまとめておきます。
(2014.11.6:また少し編集しました)
(2013.2.11:最近の動向にあわせて少し編集しました)
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*お勧めセットその1:地上用望遠鏡(フィールドスコープ)
・望遠鏡本体: ペンタックス PF-65EDA II オープン価格 実勢価格約52000~60000円(最安値55000円から52000円に変更)
・アイピース: ペンタックス XFズーム 6.5-19.5mm 定価32550円 実勢価格約26000円
・三脚: ニコン フィールドスコープ三脚 FT-1200 定価14175円 実勢価格約10000~12000円
合計 実勢価格約88000~98000円
ポイント:使い方が簡単。小型軽量。ケース付き。防水。キャンプや旅行にも役立つ。ズームアイピースで倍率変更が楽(20倍~60倍)。天体用(31.7mm径)アイピースと互換性あり。60倍では少し像がにじむが、昔のズーム付き正立望遠鏡に比べると段違いに良く見える。製品として完成度が高い。
*お勧めセットその2:手軽な双眼鏡
・双眼鏡: キヤノン 10×30 IS 定価68250円 実勢価格約40000~50000円(最安値45000円から40000円に変更)
ポイント:手振れ防止機能付き。わずか600gの小型軽量。ケース付き。旅行にも良い。レジャーシートを敷いて寝転がって、これを使って星を見れば最高。製品として完成度が高い。
*お勧めセットその3:天体望遠鏡の入門機
・望遠鏡基本セット: ビクセン ミニポルタ A80Mf 定価57750円 実勢価格約40000円(最近じわじわ値上がり中・・・中国製+円安のためか?)
・低倍率用アイピース: ビクセン NPL40mm 定価5880円 実勢価格約4700円
・鏡筒用ケース: 最近やっとメーカー純正品が出ました 定価8900円
http://www.vixen-m.co.jp/telescope/acc/case.html#35655-3
・架台・三脚用ケース: 国際光器オリジナル ポルタバッグ 定価6800円
http://www.kkohki.com/products/carrybag.html
(メーカー純正のポルタ用キャリングバッグもあるけど、一部むき出しで、収納が窮屈で、布の質もいまいちで、あまりおすすめしません)
・ファインダー: 国際光器 スカイサーファーIII 定価3800円
http://www.kkohki.com/Baader/skysurfer3.html
・中倍率用アイピース: テレビュー ナグラー(タイプ6)13mm 定価39900円
合計 実勢価格約101000~102000円 (ナグラー13mmを除くと約61000~62000円)
ポイント:基本セットだけではやや不便だが、追加部品で使いやすくなる。
軽さを優先するならミニポルタA70Lf(定価36750円、実勢23000~27000円ほど)。
またファインダーの交換は、ポルタII A80Mfは無加工で可能だが、ミニポルタA70Lfでは自分で適当に工夫することになる。
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10万円以下の価格帯では、地上用望遠鏡や双眼鏡の進歩に比べて、天体望遠鏡の遅れや完成度の低さが目立ちます。
ビクセン以外に初心者向けの有力なメーカーがないのも残念です。
5万円あればキヤノンのハイテクの手振れ防止双眼鏡が買えるのに、5万円の天体望遠鏡ははっきり言ってチャチなものが多いです。
ところで一般的には、電動式架台=自動導入や自動追尾のため、ですが、自動導入でなくても電動式はありがたいものです。
手でハンドルを回して微動(向きの微調整)を行うとどうしてもブレが生じて、倍率が高いほどストレスがたまりますが、電動式で手元のコントローラーで微動ができれば、手振れがなくなり快適です。
そのような電動経緯台はあるようでほとんどなく、カメラ三脚に載せられる汎用のものはミザールKD経緯台だけです(実勢価格は20000円弱)。
約2kgと大きくて重いのでしっかりした三脚が必要なことと、モーターが弱くてせいぜい1.5kg程度の望遠鏡しか
載せられないのが欠点ですが、正しく使えば便利です。
自動導入ができる天体望遠鏡というのは、とても夢のある話ですが、まだ完成度が低くてお勧めできません。
初期設定として、いつ、どこで、望遠鏡がどの位置を指しているのかという情報を入力してからでないと、自動導入は本質的に不可能です。
天文台の中にすえつけられているような大きな望遠鏡であれば、その初期設定は最初の1回で済むのですが、アマチュア向けの小型望遠鏡は、観測のたびに望遠鏡を組み立て、電源を入れなおして使うものなので、初期設定を毎度やり直さなくてはなりません。
初期設定には少なくとも全天にある1等星の名前や場所を知っていることが前提で、まったくの初心者には無理です。
これが現実で、カタログにある夢のような言葉はかなりウソですから注意しましょう。
将来性のあるものとして、ビクセンのスカイポッドシリーズという自動導入機があります。これがもっと小型軽量化して、手動のときに使いやすくなって、もっと液晶パネルが大きくなって、コントロール部が赤外線リモコンになって、かつもう少し安くなれば、お勧めできるのですが、これらの改良が施されるまでは私はお勧めしません。
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繰り返し書いているように、天体望遠鏡という分野には、夢を売る商売によくある詐欺商品が多数紛れ込んでいます。
それでなくても、どのメーカーも町工場のような小さいところばかりで、どうしても製品としての完成度が低いのです。
個人的には小さいメーカーを応援したいのですが、現実は認めなければなりません。
その点、地上用望遠鏡(フィールドスコープ)であれば、詐欺商品はすでに淘汰され、大きなメーカーが参入していてデザインを含め完成度が高いです。
町工場だからダメだと言いたいのではなくて、町工場でしかできないような、高い志とアイデアと技術によって、従来とまったく違う発想のものを作ってほしいものだと思います。
私の実家も彫金の小さな工房ですから、商売として成立させることが難しいことは知っていますけども(特に初期投資のための資本がないとね)。
最近ではスコープタウンというベンチャー企業が企画・販売している「ラプトル50」や「ラプトル60」、「アトラス60」という望遠鏡があります。これは初心者向けの安い望遠鏡のわりに良く見えると評価されています。
http://scopetown.jp/prod_st_raptor_1.html
私もとある観望会で実物を見たことがあります。アイピースに不満が残りますが、それ以外は安いわりに良くできていると思います。
少なくとも現在、1万円以下で詐欺商品でない望遠鏡はラプトル50(仕様変更に伴い価格変更:8980円←旧7980円)しかないのでは、と思います。
今回で望遠鏡の選び方の連載を終わります。誰が読んでくれたのか分かりませんが、
最後までお付き合いくださりありがとうございました。