腹立つ話を読んだので久しぶりに書き込み。

クラウドファンディングでこういう事業をやるんだとか。

「最古の学問「天文学」を世界中の子どもたちに! 一家に1台、天体望遠鏡」

 

https://academist-cf.com/projects/76

勝手に全文を引用します。

「 ★最古の学問「天文学」を世界中の子どもたちに… 180万円突破!★

たくさんの応援をいただき、およそ一か月で目標金額に到達することができました!
160人ものサポーターの方々のおかげです。本当にありがとうございます。

また、【一家に1台、天体望遠鏡】という最終目標についても多くのご賛同コメントが寄せられ、たいへん勇気づけられています。

★次なる目標、240万円を目指します!★

【一家に1台】を実現するためには、天体望遠鏡の単価を少しでも下げることが大切です。
おかげさまで、初期製造のための最低ロット台数をカバーすることができましたが、仮にその5倍の台数を製造することができれば、3000円を切る単価での販売が可能になります。

世界中の子供たちに望遠鏡を届けましょう!

よりいっそうの支援をよろしくお願いいたします!! 」

 

これに国立天文台の元台長の海部宣男と広報普及室の縣秀彦が関わっているんだそうです。

 

なんなんでしょうか。知性を感じられないまるでマルチ商法や新興宗教の集金活動の煽り文句とそっくりの下品な文章。

やっていることはイエズス会の宣教師が寄付金を元手に発展途上国に一家に一冊聖書を配ってキリスト教を普及させ現地のドジンどもを啓蒙してやるんだというのとまるっきり同じです。

ろくでもないですね。一家に一台って・・・えええええ・・・相手が別に欲しくないものを売りつけるつもりのようです。全く余計なお世話です。こんなもの要らない。

もしイスラム教のコーランと礼拝用絨毯を世界中に一家に1セット配布しましょうだったらどう思いますか?やろうとしていることは同じですよ。

 最古とかなんとかいう権威付けをキャッチフレーズに使うのも広告塔に若い女性を使うのもいかにも宗教臭い。


どこの金型業者と話をつけているんでしょうか。立場を離れて(辞職して外国に移住し裸一貫で)自分の金でやるなら勝手ですが、自分は日本で安全なところにいて国家機関の肩書きを利用し、こういう美しい天文の世界を世界の子どもたちに教えてやりたいなどとキヨラカなうたい文句で他人に金を出させ、付き合いのある業者に金を渡し儲けさせるなんてことをやることに疑問を感じなくなった老害ども。

ジジイが死ぬ前に、こんなバカなことをやって起業家気取りになったりシモジモを馬鹿から救うことに力を注いだ偉い人とかいう名誉が欲しくなったのでしょうか?

詐欺師の顔つきです。あるいは社会主義国家の党幹部。

こんな実に身勝手な正義感の宗教屋みたいな連中は一部だけだと思いたいですが、もしこんな連中が蔓延っているなら国立天文台も堕落したものです。

こんなのになまじ金が集まってしまうと味を占めてとことん付け上がるよこの手の連中は。手を貸してはなりません。すでに騙されてしまった人達は御愁傷様。

天文ファンはもっと人の目を気にしましょう。

星が好きな人、天文愛好家、天文趣味人というのは、世間からはいいご趣味ですねと言われることが多い、または多かっただろうと思います。
でも実態は、いい趣味からはほど遠い、実に独りよがりでプライドばかり高くて不快で嫌味で閉鎖的な人たちが多いのです。

最近ではネットの普及でそのようなオタクらしさがバレて、最初から「天文・・・ああオタクの一種ね」と(面と向かっては言われなくても)思われることも多くなってきたかもしれません。

 

仲間内でホメられたい一心で迫力ある写真を撮ろうと線路や人の敷地に入り込んでガヤガヤ騒いでゴミを散らかす鉄道写真や野鳥写真オタクと、他人とまともな会話が出来ず観望会のようなイベントで子供たちに星を見せてあげるつもりもなく天文雑誌コンテストに投稿して注目を浴びたくて天体写真を撮りに山や人の畑に入っていき車の排気ガスを一晩中ふかしてカップラーメンの残った汁をそのへんに捨てる天文オタクが同類だ(本当に同一人物のこともある)という真実が明らかになってきたのは、とても良いことですね。
また、田舎のお大尽みたいな高慢なジジイやオッサンが、せめて何か高いモノを持って同じ趣味の人たちからうらやましがられようとして、高い外車に乗りたがり、誰も聞いてないのに高い機材や写真の技の自慢話をしたがり、他人の天体写真よりも少しでも淡い模様を出そうと不気味な画像処理を延々と繰り返したり、たくさんのコレクションを並べて○○バトルだのと見え味比べをやったり口径を競ったり、舶来モノの特ダネをいち早くキャッチしたりレア物の個人輸入や商品の些細な年式の違いや光学設計や自作のうんちくを語ったりすることに残った人生の情熱を捧げ、パチンコや猥談ばかりやっている周りの連中とは違うんだ、自分は美的センスがあり一流のものが分かる高尚な人間なんだと悦に入るわけですが、実際のところそういう人に限って安っぽい小汚い服を着て肩にはいつもフケが落ち歯は茶色に汚れ口は地獄のように臭くもうどうにも風采の上がらない田舎者そのもので、この趣味を楽しむなら最低でもどこそこのメーカー製の○○センチのアポクロマートを持たないとダメだとか、他人の持ち物をランク付けしたり、何か自分の知っている得意な話に粘着質に食いついて一方的にしゃべりまくって人の話を聞かないから、世間から嫌がられ陰で笑われているのです。

 

また、ちょっと小金を持った自称ベテラン・ハイアマチュアという天文オタク連中は、ドームと大きめの赤道儀を買うとすぐ欲張ってひとつの架台に何本も望遠鏡を載せたがったり巨大な双眼望遠鏡をこしらえたがりますが、架台に負担がかかり死角が多くなりバランスが悪く共振が起こりやすくてブレがなかなか収まらずそよ風でもふらふらしたりと、物理的にいいことは何もありません。

ああいうのは野暮の極みで、分かっている人からはチンドン屋望遠鏡とかお祭り望遠鏡とかまるでパノップだと馬鹿にされたものなのです。昔はアマチュアでも研究や捜索目的で実用第一で望遠鏡を使う人が多かったのですが、近頃では別に観測をするんじゃないし自分のお金なんだから好きにすればいいというふうに変わってきたこともあり、そういうごてごてした悪趣味なものを堂々と見せびらかしたりネットに載せるようになってきたのかもしれません。でも、若い人は、そんな自称ベテランのオッサンのやっていることを物理的に正しいとか目指すべき理想の道だなんて誤解しないようにしましょう。ただそこにある物体、そこにいる人を先入観なしで眺めてみれば、あれは不恰好と分かると思います。特に女性から見たらありえないダサい物体とダサい連中でしょう。さらにはエロいアニメ絵をでかでかと車や望遠鏡に貼り付けたりキャラクターグッズをぶら下げて自分のゲスな欲望をさらけ出すのが快感になっている(?)真正オタク連中もいますが、抑圧からの解放とか何とか言い訳が見苦しいです。

 

今の日本では、もっと個性を大事にしようとか、世間の目や人の意見に左右されず己の信じる道を行くのがいいというような、耳障りのいい、オタクに都合がいい主張がまかり通る時代かもしれませんが(そうでもないですかね?)、私はあえてその逆のことを言いたいです。何かに没頭するほど好きなことを見つけた人は幸せな人ですが、自分のことを客観的な視点で、時々でいいから振り返りましょう。ダメなところは早く気づいて直しましょう。
バカは死ななきゃ治らないという言葉がぴったりなもう手遅れなオタクやジジイはしょうがないですが、若い天文ファンは、今ならまだ間に合いますから、もっと人目を気にしましょう。まずは身なりと日頃の言動からです。

前回の話の続きです。

どの趣味でも、マニアになると、普及品に飽き足らず高級品、さらに過去のレア物にまで手を出すようになるでしょう。その心は、自分の使い方に合うものが現行製品にはないとか、昔その趣味を始めた頃に知って憧れたけど高くて買えずやがて製造が終わった名機を、中古市場で探して手元に置いてあの頃の憧れを満たしたいとか色々でしょう。そして、さらにその先になると、既製品にはない自分独自の物を欲しがるようになります。改造、自作というひとつの深い趣味の世界です。

でも、改造や自作というのは多くのリスクを伴います。まず、改造したらメーカーの保証はなくなります。お高い愛用品に対しては特に、いきなり手を加えるのでなく、まず自分で何か簡単なモックアップを作ってみて段取りを確かめるほうが良いでしょう。さもないとどこか意図しないキズを付けたり元に戻らなくなったりします。

また、鏡やレンズの研磨から架台に至るまで望遠鏡を手作りする人も昔はけっこういましたが、今の時代ではどう考えてもかける時間とお金が割に合いません。作ること自体が趣味というのでなければ、特に自作をお勧めはしません。

自作マニアも多くの場合、既存の製品にない画期的・革命的なものをとことん納得のいくまで作るんだなどと意気込んで作ったけど、一応完成すると急に熱が冷めたり、実際に使ったらものすごく使いにくいとか肝心な部分がおもちゃ以下の精度しかないことが分かって、2,3回星の光を通しただけで飽きて押入れにしまい込みガラクタを増やして家族から嫌われているのです。作るのは、何か見たいもの・撮りたいもの・観測したいものがあってそのための手段だったはずですが、いつの間にか作ること自体が目的になってしまっているんですね。若い皆さんはこういうダメなジジイ・オッサンを見習ってはいけません。

 

世の中には趣味が高じて工房を立ち上げて、改造の注文を受け付ける商売をしている人もいます。たとえば車のことなら、自動車整備士のような何か認定試験をパスした人が工房を経営しているはずですが、別に人の命を乗せて動いたりはしないマニア向け望遠鏡のような小さな業界では、そういう認定試験はありません。単なる自称プロです。一人親方の工房に仕事を頼むときは、腕がいいかどうかはもちろん大事ですが、それ以前の問題として真っ当に仕事をこなせる人なのか、それとも実はただの工作オタクで常識がない人なのかを、工作の見積もり段階で2,3回メールをやり取りして見極めるほうがいいでしょう。

 

工作依頼というのは、何をどうしたいか十分に要件が練れていて、その部分の寸法やフローチャートや完成状態のスケッチなどを描くことができて、自分で作るならどうすればいいか、お金と時間がどのくらいかかるかも分かっている上級者が、自分の手元にそれを作るための工作機械がないから、「仕方なく」その工房に製作を頼む、というものです。漠然とした要求では仕事を引き受けてくれないでしょう。依頼を出すだけでもけっこう面倒だと分かるはずです。

常日頃その道具のことばかり考えて暮らしている人はともかく、普通の社会生活を営んでいる天文ファンはなかなかそこまで依頼内容を絞りきれないと思います。

そこまでするつもりがないなら、ネットで見かけるマニアックな工作になどむやみに憧れないことです。上級者の仲間入りをしたくてそんな泥沼にはまって嫌気が差すくらいなら、今持っている機材でそこそこに楽しむほうが、私は幸せだと思います。昔と違って、最近の機材はかなり良くできていて、既製品のパーツをいくつか組み換えれば大抵の目的は達成できます。

 

実際のところ、仕事の絶対量が少ない狭い市場なので、その工房だけで生計を立てていける一人親方は、ごくわずかしかいないか、ひょっとしたら一人もいないかもしれません(何かしら別の仕事も持っていたりもともとお金持ちで、片手間でその工房を開いている)。

 

もし万が一、今からそういうマニアを相手にする趣味の仕事を始めたいと思っている人がいたら、ほとんどの場合、初期投資を回収することもできず、同業者からの嫌がらせにあい、ただうるさいだけのマニアとの戦いに明け暮れ、細かい作業に心身疲れ果てて、肉屋や八百屋のほうがまだ楽で儲かるという事実を、知っておくほうがいいでしょう。

最近思うことがあったので少しだけ書き足します。

写真マニア、天文マニアの中には、ありきたりの道具に飽きてしまい、天邪鬼で、有名どころをあえて避け、究極の性能・品質を求めて伝説の希少品などというものを探し回って手に入れることが好きな人がいます。私もかなりそういう人ですのでその気持ちは分かります。

その手のマニアは商品知識だけはたくさんあって、国内メーカーのあれは定評あるけどもっとすごい機材が世の中にはあってあのツァイスだとかアストロフィジックスの望遠鏡の鋭像を見て知っているボクの目から見たらまだまだだからそれじゃなくこの最高級のレア物を買いなさいなどと若手に勧めてきたりします(実に余計なお世話だし端から見ればバカだ・・・)。

でも、レア物(特に絶版品)というのは、補充部品も手に入りにくく、あとあと自分で何とかしなくちゃならないことが色々出てきます。望遠鏡の鏡筒のように部品点数がごく少ないものはともかく、カメラや赤道儀のように、中にたくさんの歯車が精密にかみ合ってできていて電気を使う道具は特にそうです。オークションで数年に一度誰かが新品同様のものを出品してくれるかもしれないのを待つくらいの情熱とお金とヒマがあるうちはいいですが、やがてどうしても揃わない部品を探すのもだんだん疲れてきたり、大事にしすぎて出番がなくてもてあましたり、そんなことをしているうちに自分も卒業したり年をとってきたりしてイヤになってくるでしょう。天文同好会(特に学校の)で共同で使うにはまったく向いていません。

 

持っているとマニアの間で自慢できるようなお宝、名機、究極のレア物などというものは、言っちゃ悪いけど、自分が中二病だと自覚している私のような人が個人で買って、ほぼ自己責任で使って楽しむものです。

私も、カメラや赤道儀のようなややこしい機械については、数年使っているうちにどこか故障する可能性が高いので、決してレア物は買いません。売れ筋の現役商品の中から選びます。

もちろん、安物買いの銭失いよりは、良く出来た物を大切に扱うほうが趣味として長続きするし、長年愛用できる本当に良い物は少ないというのも確かですが、私は全体で実用にしているので、過去の名品の、さらに珍しいメーカー純正付属品まですべて純正でコレクションを固めてありがたがるような趣味はありません。

 

ともあれ学校の天文同好会のように、メンバーの技能がバラバラな人たちがお金を出し合って、やがてメンバーが代替わりしながら共同で長くメンテして使うつもりで機材を買うときは、そんな究極性能の希少品を選ぶもんじゃないのです。

この基本を守れないと、某大学の某同好会のように、性能にうるさくておせっかいな一部のマニア(本人は親切のつもり)の意見が押し通されてレア物を買ってしまってあとあと困ってしまい禍根を残すことになります。

メーカーがもう製造してなくて正規の補充部品が手に入らなかったり、別の業者に修理を頼んだら長い時間がかかって大事な天文イベントに間に合わなかったり、修理中に余計なところに手を加えられたりやたら高い代金を要求されたりという困った事態が起きることをお約束します(^^;

だから、たとえば一職人が亡くなっておしまいになった、ピリオディックモーションがほぼゼロをうたった究極精度の赤道儀などよりも、結構な数が出回っているビクセンのAXD赤道儀やタカハシのEM-200赤道儀のような大手メーカーの製品のほうが、結局長く使えるのです(どのみち私には高すぎて縁のない商品ですけど)。

 

天文同好会・サークルで共同利用の機材を買うときは、何年くらい使えば元を取ったと考えるか、メンバーの間でよく相談しましょう。

たとえば、楽しい星見のために(普通のアイピース2,3本より)値段高めの広角アイピースを1本買うことは費用対効果が高いからおすすめなのですが、アイピースは大勢で使っていると脂汗やツバなどの汚れが毎回付くものだし、それを拭き取ると細かい傷が付いてどんどんレンズがだめになっていくのが当然なのです。そう割り切って4,5年使ったら元を取ったと思って買い換えるつもりでいるほうがいいです。

それ以外の機材、特に電子機器は、そうそう買い換えられないなら、定評あるメーカー製で保証がいいとか丈夫で長持ちすると評判のものを選びましょう。

候補が2つ3つに絞られてどちらにするか迷ったら、よく売れているほうを選ぶのが鉄則です。以前にも書きましたが、アフターサービスの良い、旬のメーカーの旬の商品を買いましょう。これほんと。

届いた物。


ダンボールの横幅は120cmほどでした。


今のところ架台がない。これで星を見るのはいつの日になることやら。なはは。
久しぶりに新しいものを買ったので、ちょっとだけブログ書き足します。。。(検索に引っかからないようアレにしました)

これ、実は私も購入を申し込んで、抽選に当たったのです。。。物を増やさないのが私の信条なのですが。。。趣味で大きな買い物はもうこれで最後にします。。。そうしたい。。。(笑)

まだ現物は届いていません。カタログスペックはあてにならないのがこの業界ですが、これはわりとあてになるスペックだと思うので、それで想像できることで評価してみます。見る前から。

このような長焦点(F値が大きい)屈折の利点は、色消し良好なのはもちろんだけど、像面湾曲(中心と周辺のピントのずれ)が小さいことです(本当はできればF12以上ならもっと優れているのですが)。
これの価値は、そのほぼ平面(フラット)の焦点像を、2インチアイピースで低倍率広視界で楽しめることと、長く覗いていても目が疲れにくいことだと思います。
長焦点屈折というと高倍率用と思われるけど、実は低倍率性能がすごく良いことは、あまり知られていません。

F値が小さい望遠鏡は低倍率にしやすいですが、フラットナーが入っていない限り、一般に像面湾曲が大きいです。そのため、目の方で中心と周辺のピントのずれを合わせるから、長く覗いていると疲れてくるのです。フラットナーが天体写真用の別売り品になっている機種では、それを付けると観望用としては制限が出てきたりします。
その点F10の屈折なら最初からかなりフラットで、長く覗いていても疲れにくいのが大きな利点です。焦点深度が深いのも一役買っています。

つまり、ただの懐古趣味のコレクション向けではなくて、実用として、遠近のピント調節が難しくなってきたジジイにこそ向いているのだと思います。昔とは違って長いわりに重量が軽いので、8cm並みの気軽さで使えるでしょう。重いのが嫌いなジジイにとってこれもありがたい話だと思います。
しかし舶来物崇拝の望遠鏡オタク(ドイツかぶれのジジイ連中とか)は、接眼部が台湾製とかボーグM57ネジにも対応なのが気に食わない、物として魅力がないなどと視野の狭いことを言っていますね。。。
事情通が自慢の評論家気取りの素人は実用でなく愛玩物か否かという目でしかものを見てないんだろうね、まったくやだね老害は(--;

昔の長焦点屈折は2インチ対応してなかったし、低倍率用アイピースはハイゲンかせいぜいケルナーしかなかったから、せっかくのフラットな像を十分に活用できずもったいなかったのです。最初から2インチ対応していた長焦点屈折って何があったでしょうか?ペンタックスの105SD (F9.5) はどうだったかな・・・ペンタックスは独自規格でアダプターを付けたり外したりちょっと面倒だった気が・・・それにとっくに製造中止です。
最近のだと、ビクセンや海外製のアクロマートで10cmF10内外で2インチ対応のものはありますが、ほぼアポクロマートを達成できているものでF10で2インチ対応は、これが唯一?でしょうか。しかも研磨が良いのが売りです。
何の変哲もないように見えますが、そういう意味で、これはありそうで実はなかった望遠鏡です。

10cm2枚玉なら、光の損失とシーイングの影響と温度順応時間が少なく抑えられるし、かつF10なら、プルーセルのような4枚玉くらいのシンプルなアイピースでも結像は十分です。
低倍率側では50mmで20倍になります。高倍率側では10mmで100倍です。10mmならシンプルなアイピースでもまだアイレリーフが長くて覗きやすいでしょう。まあそれ以上はバローレンズを併用しようかな?テレビューの2インチビッグバローを使える(2インチバローは大きなレンズと内径のおかげでコントラスト高い)のがありがたいです。
このようにして、きっと、まるで素通しみたいな抜けの良いほぼ全面ピンポイントの像が、特に工夫せずともいつでも、約20倍から約200倍まで楽しめるでしょう。また、昔にはなかった広角アイピースで楽しむのも良さそうです。
ピント合わせに微動があるのも、最近では当たり前になってきましたが、昔の長焦点屈折にはなかったもので、静かにきっちり合わせるのにはとてもありがたいです(ヘリコイドだと手振れが伝わりやすい)。

今回数量限定販売なのは、きっと、五藤の中の人が何かのコネで安く調達できた(親会社の倉庫に眠っていたのかも?)良質のガラス材の量と、頼める職人の手間がここまでだったということで、初めから希少価値を狙ったものではないだろうと思います。確かに私も限定販売という言葉には弱いのですが(^^;;
実際のところ、資金の少ない中でやりくりしているみたいで、苦労がしのばれます。1台あたりこの値段でよく抑えてくれたものだと思います。
こういう良いものはもっと多くの人に使われるべきで、レア物として高値で転売というような扱われ方になってほしくないので、今後、資金が増えたら再販してほしいですね。

現時点で欠点を挙げると、鏡筒ケースが用意されていません。自分でなんとかしろということでしょうが、ソフトケースのような適当な他社製品でいいので推奨品を紹介して欲しいです。(追記:鏡筒ケースは最初付属していませんでしたが、約2ヶ月後に(購入者全員宛に)別便で送られてきました。無料でした。なのでこの項目は古い情報です。鏡筒ケースの横幅は約110cmです。)
あと、これを載せる架台がメーカーからは用意されていません。これも他社製品を使うことになりますが、私はまだこれに合う良い架台を持っていません。
鏡筒だけあってもしょうがないですね。。。当分は使えない。。。とほほ。

焦点距離1メートルということは、おおまかにその半分の50cmくらい、見る天体ごとに覗く 高さが変わってしまうということです。長い鏡筒は強い風にも弱いでしょう。不動点の高い、ブレのほとんどない頑丈な架台が必要です。
いつかはメーカー側に良い架台を用意してもらいたいものです。そこまで含めた実用品とするためには。

それと、長焦点望遠鏡では、架台のクランプに手が届きにくくなるのが問題です。
もしこれ用の架台を開発するなら、(昔の五藤15cmやユニトロンの赤道儀のような)手元まで伸びたクランプレバーか、手元のコントローラーで操作できる電動クランプが欲しいですね。

私が思うに、観望用であれば、架台は赤道儀である必要はなく、経緯台のほうが使いやすいです。
そこで、できればフリーストップで、(簡単な初期設定のあと)天体の導入だけは手動で、あとはそのまま追尾してくれる電動経緯台があると便利です。フリーストップでないなら、クランプ操作を電動でできればありがたい。
また、エンコーダーとナビゲータが付いていれば、デジタル表示の座標値を見ながら導入できます。私はそれで十分です。
導入が手動であれば、モーターを高速回転させる必要はないので、その分のコストは下がるでしょうし。
そのあたり、今後メーカーにお願いしたいところです。

というわけで、私は架台をどうにかしないと。当分の間部屋の飾り、愛玩物だわ(^^;;;
愛玩物にしてしまって実用にしないのは上で批判したばかりですが・・・誰でも自分のことを棚にあげて言うんです。それはそれ、これはこれってね。いつかちゃんと実用にします。だから許して。

(追記)屈折望遠鏡の対物は(凹レンズを含め何枚玉であろうと)全体として凸レンズになる必要があり、像面湾曲をゼロにはできません。ごくおおざっぱに言うと凸レンズの曲率(丸み)と同程度の像面湾曲が発生します(凹レンズが多少打ち消してくれますが)。また、曲率が大きいと周辺像の非点収差(星が十字状に崩れる)も大きくなります。
したがって、凸レンズの曲率は小さい(平らに近い)ほうが何につけ良いのです。F値を大きくし、さらに凸レンズに高屈折率のガラスを使うことで、曲率を小さくできます。また像面湾曲と色収差の両方の補正には、凸レンズが前玉のほうがやや良いです。
つまり、フラットさについて言えば、同じF値なら、アクロマートのBK7は屈折率が高いため一番優れ、通称EDはその次で、通称SDやフローライトは屈折率がかなり低いためそれよりだいぶ劣るのです。
市販のほとんどの(自称)アポクロマートはSDやフローライト使用で、そのうえF値が小さいため、凸レンズの曲率をかなり大きくする必要があり、そのため低倍率時の周辺像はF値の大きなアクロマートよりはるかに悪いのです。ただし、ペッツバール型は前群と後群で少しずつ光を屈折させるので凸レンズの曲率が小さくて済みますから、F値が小さくてもフラットに近いです。
ともあれSDやフローライトを無条件に礼賛するのはやめたほうがいいです。マニアが大好きな100万円のZe(他人のお古)やAsやTaのアレとかよりも、ビクセンの3万円のA70Lf(中国製7cmF13アクロマート)のほうがはるかに周辺像が良くほぼ全面ピンポイントだなんて、信じられないかもしれませんが本当です。
これのように、凸レンズを前玉にして通称EDを使い、かつF値が10であれば、BK7使用の長焦点アクロマートに近いフラットさが実現できるだろうと想像できます。かつ2インチアイピースを使えますから、低倍率時の性能が非常に良好だろうと書いたのです。

(追記 2015.2.28)本日品物が届きました。
まずなにより軽いです。サイズも思ったほど長くなく、車の後部座席に十分入るくらいで、これなら普段使いできそうです。外観は素っ気ないですが、各部・全体の仕上げはとても良いです。
直感的に、さまざまな要素を考慮し実用上のバランスをとった品と感じます。バランスの良い設計は最良の設計です。私以外にもそれが分かる人が今回手に入れて、コレクションとして退蔵するのでなくずっと愛用してくれるといいなと思います。
世界中の珍味や美酒を探し回って取り寄せて薀蓄をたれたりケチつけて食っては吐く飽食偏食グルメみたいな連中のお口には物足りないことと思います。
書き足したいことを書き終わったので、これで一区切りとします。
やっぱりほとんどアクセスないし、また長い眠りにつこうかと。
カメラの望遠レンズをそのまま望遠鏡として使えればお金を節約できてありがたいですよね。
それは確かにその通りです。しかし実際にはなかなかそうもいきません。

カメラ用のレンズは、できるだけ明るいF値(口径比)で、広い範囲でほどほどにシャープに結像するように(そのために多数のレンズを用いて)設計されています。さらに小型軽量であることも追及されています。でも、ほどほどのレベルでは惑星の模様などはとても見えません。

一方、望遠鏡は、狭い範囲で非常にシャープに結像するように設計されています。また光を少しでも多く通すためにレンズの枚数を少なくしています。そのような設計の結果、カメラレンズに比べると、望遠鏡のF値はずいぶん大きい(暗い)のが普通です。そのため細長い鏡筒になりがちです。
アイピースとの組み合わせで瞳径(つまり目で見たときの視野の明るさ)が決まります。長い焦点距離のアイピースを使えば瞳径は大きくなり視野は明るくなるので、F値は暗くてもかまいません(といっても市販品の範囲で限度はありますが)。

このような設計の違いがあるため、カメラレンズと望遠鏡は互いに代用できるものではないというのが基本です。

ただし、今ではこの基本は必ずしも当てはまらなくなりました。

カメラ用の望遠レンズは、デジカメの時代になって収差の許容範囲が厳しくなり非常に進歩したおかげで、望遠鏡としてもかなり良く見えるようになってきました。
また、望遠鏡のほうも、シャープに結像する範囲が広いに越したことはなく、天体写真用に対物側に補正レンズを1,2枚追加したり、観望用にアイピース側にも従来より2,3枚多くのレンズを使って、それを実現させることが多くなってきました。
その結果、望遠レンズと望遠鏡の得意分野はかなり重なってきています。
それぞれの特長・得意分野はいまだに残っているものの、望遠レンズにアイピースを付けることができれば低~中倍率での観望は十分できるようになってきましたし、望遠鏡にカメラを付ければ望遠レンズの代わりとして撮影ができるようになってきました。

最近の地上用望遠鏡(フィールドスコープ)(正立像)が、天体用としてもかなり性能も良くなっていることはすでに書きました。
そのフィールドスコープにアイピースを付けたコリメート法の撮影法は、デジスコと称され野鳥撮影に転用されています。

同じような路線ですが、ボーグという望遠鏡メーカー(正しくはトミーテックがメーカー名で、ボーグはブランド名)は、コリメートでなく直焦点法でさらに高い解像力を狙って、多くの商品を展開しています。タカハシのFSQや、ビクセンのVSDというシリーズの望遠鏡も同様です。
これらは観望に使っても良いですが、ほぼカメラ用の望遠レンズです。
ただ、値段が高いことや、複雑な構成で、かなりマニア向けの商品です。

既存の望遠レンズと31.7mm径アイピースをつなぐアダプターがあるとよいのですが、残念ながらそういうものはないようです。メーカーとしては保証範囲外の使い方でしょうから、仕方ないのですが。

そんななかで私が注目しているのは、最近発売になったケンコーのMILTOL(ミルトル)というシリーズです。
これは、絞りやオートフォーカスのない望遠レンズで、アダプターとアイピースをつければ天体望遠鏡や地上望遠鏡としても使えるというものです。わりと安くて構成も単純だと思います。
http://ec1.kenko-web.jp/category/1313.html

初めて買う望遠鏡として、ミルトルの200mmF4 (口径5cmですね)のテレスコープキットも良いかもしれません。税込み約41000円と比較的安いです。アマゾンではもっと安かったので探してみてください。
http://ec1.kenko-web.jp/item/11678.html
ただし丈夫なカメラ三脚を別に買う必要はあります。

ミルトルと一眼レフカメラ、Tリング、カメラ三脚、ポタ赤(ポータブル赤道儀)を揃えて、そのまま天体写真に挑戦してもよいですし、そういう使い方のほうが多いだろうと思います。

案外、ミルトルのようなものが今後の天文趣味の裾野を大きく広げるかもしれない、と私はひそかに期待しています。
一眼レフカメラはすでに望遠鏡よりもずっと普及していますから、交換レンズの選択肢としてこういうのもありだと知られていけば、そこから天文趣味にはまる人も増えるのではないか、と思うのです。
はまらないなら、普通の望遠レンズとして使えばよいわけですし。

アイピースで覗くほうがもちろん星は良く見えますが、月のような明るい天体なら、カメラを付けて背面の液晶ビューアーで少し離して覗けば大変楽です。今後は液晶ビューアーで見るという観望スタイルも普及するだろうと思います。
私はまだそのような電子媒体を間に挟むやり方には抵抗があって、アイピースを覗くほうが好きなのですが。

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あれこれ書きましたが、遠くのものを、まるで近くにあるように大きく見えるようにしたいというのは、人類の元来の欲求だろうと思います。それを今手っ取り早く満たせるなら、道具の大きい小さい、高い安いは別にどうでもいいのです。
道具がなければゼロはいつまで経ってもゼロのままですが、今、手元にちょっとした双眼鏡でもあれば、それはゼロからの大きな飛躍なのです。
旬のものは、たくさん出回っていて、栄養が豊富で、脂が乗っていて、とてもおいしいものですよね。

それは、工業製品にも当てはまると思います。

勢いのあるメーカーは多くの人に愛用される良質な商品を生み出します。
その商品は、多少欠点があるとしても、それを上回る長所があるものです。

勢いのあるメーカーには、十分な資本、良い設備と、中の人の企画能力と技術とやる気が揃っています。
実際には下請けが作っていることも多く、下請け側にそういう条件が揃っていた、というほうが正しいかもしれませんが、それも含めての話です。

その勢いはカタログにも表れます。魅力的なカタログを作るところはやはり勢いがあるのです。
そのメーカーの主力商品、定番商品があり、基本構造は長い間同じですが実は少しずつ改良され、周辺機器も含めて品揃えが豊富です。
これだけの品質ならこの値段は妥当だと思わせる、ほどよく高い値段を付けています。
旬のメーカーが作った旬の商品だと、たくさん出回るけども品質は安定して高く、メーカー側は欠点を含めて中身をよく分かっていて、調子が悪くなって修理を頼むと、10年20年前の製品でもたいてい引き受けてくれます。

一方、落ち目だったり何かうだつの上がらないメーカーが作る製品は、一部分だけすごいスペックを付けているけど全体のバランスが悪く、派手な広告を出すけどそれがかえってダサい印象を与えて、購買意欲をそそられません。
そしてやたら強気の値段を付けたかと思うと大幅に値下げしたりします。
期待していた改良はされず、新製品は一向に出ず、品揃えが悪く(経営がやばくて在庫を抱えたくないからですね)、カタログやホームページはいつまでも更新されず、商品ラインナップは縮小され、多少は売れていた商品があったのにそれもあっさり製造中止にします。
そしてほんの数年前の製品なのに修理を頼むと門前払いにされてしまいます。そのメーカー(または下請け)でそれを作っていた職人さんがいなくなったからですね。

その時代ごとに、旬のメーカー、旬の商品は、移り変わっていきます。昔はいいものを作っていたのに最近じゃ・・・ということはよくあります。

30年後まではさすがに予想できませんが、少なくとも今後10年、できれば20年愛用したいと思ったら、今旬のメーカーの旬の商品を買うことをおすすめします。特に望遠鏡のような(本来)精密で高額な機械なら。
大げさな題名ですが、別に大した事をするわけではありません。

なにしろ私は性格悪いのでここ数回さんざんひどいことばかり書きましたが・・・このへんでちょっと救いのある話を書いて、少しは自分の株を上げたいなと思います。

・ナグラーアイピースを追加購入する(ナグラー タイプ6・13mm 税込42120円)
http://www.tvj.co.jp/10shop_televue/0007typ6.html

31.7mm径で小型軽量で、ほとんどどんなメーカーのどんな望遠鏡(鏡筒)と組み合わせても、80度以上という広い視野の大部分で星が美しく見えるアイピースは、私の知る限りテレビューのナグラーしかありません。

13mmだと、たいていの鏡筒で、中倍率(低倍率でも高倍率でもない範囲を漠然と中倍率と呼んでいます)になります。
もちろんナグラー自体の性能も良いのですが、中倍率では瞳径が大きすぎず小さすぎず(およそ2mm前後)、目の良い部分しか使わないことになります。そのおかげもあって、星がとてもシャープに見えます。
また、視野がほどほどに暗くなって、空の明るい都会でも、まるで空の暗いところに行ったかのような、高いコントラストになります。
しかもとても広い視野で、開放感があります。
視野が狭いと、ポルタのような手動経緯台やドブソニアンでは目標の天体を見つけるのも大変だし、見つけてもどんどん逃げて行くので追いかけるのが大変ですが、視野が広ければ見つけやすく、しばらくほったらかしにしても大丈夫で、追いかけるのも楽です。
加えて、中倍率では対物レンズや鏡のアラが目立たないで済みます。初心者向けの鏡筒の性能は正直言ってイマイチで、高倍率で見るのは少し無理があります(像がボケて暗い)が、中倍率までならかなり使い物になります。
これらの効果が合わさって、望遠鏡に対する印象がかなり良くなるはずです。ナグラー1本で。

もし13mmでは倍率が高すぎる場合は、パンオプティック24mm(これも税込42120円)をおすすめします。31.7mm径で、ナグラーほどではないですが68度という広い視野で、とてもシャープなことで定評があります。
http://www.tvj.co.jp/10shop_televue/0002po.html
31.7mm径では、この24mm68度が、低倍率かつ広視野を実現できる限界みたいです。
24mm68度というのは、32mm50度とほぼ同じ実視界です。これより長い焦点距離で広角のものは2インチ(50.8mm)径になってしまい、鏡筒側も50.8mm径対応でないと使えません。

最近では1万円程度で買える安い広角アイピースがいくつか市販されていますが、やはり安いものはそれなりです。性能向上を図るなら、思い切ってできる限り良いものを買うことをおすすめします。

・椅子に座る

中腰の姿勢で覗くのは1分と持たないです。ぜひ椅子に座って、ゆったりと星を見ましょう。
多くの人が椅子を使わず観望しているのですが、それでは視線が定まらないし、あとあと腰に響きます。
腰を落ち着けると、微光星がどわーっと見えてきます。

ナグラーと椅子を合わせると、まるで一回り大きな望遠鏡で見ているかのような効果がありますから、ぜひ試してみてください。

もちろん、望遠鏡の三脚の長さを調節して、椅子に座った時に覗きやすい高さにしましょう。

椅子は、キャンプ用の軽い折りたたみ椅子でもいいですが、ルネセイコウ製のプロワークチェアなどという優れたものもあって、少し重いですが座面の高さをいろいろ変えられます。
例えばこういうのです。使用例に天体観測が載っているほど、わりと有名です。
http://www.runeseikou.com/csmf320.htm (リリィチェア 8640円)
http://www.runeseikou.com/csw55.htm (ワーキングチェア 14040円)
http://www.runeseikou.com/pw560.htm (プロワークチェア 24840円)