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城郭模型製作工房

城郭模型作家・島 充のブログです。日本の城郭および古建築の模型やジオラマの製作過程を公開しています。

地面の最後の工程です。

パステルを使います。網でこすって粉にします。

何色か混ぜて地面の色にします。

柔らかい筆で擦り込んでいきます。

緑地との境をぼかす感じで。

最終的には土塀がめぐって、木を植える段階でまた調整を加えます。

山里の建物や残った櫓を作り始めています。
またきりのいいところで記事にしましょう。

【コロナ巣籠り日記】
今日も天気がいい。
こういう日は出かけたくなるが、我慢して模型に取り組む。

いつも筆や絵具を買っている画材屋が当面の間店を閉めるという。困った。

娘がちょっとしたことで駄々をこねるようになった。
やっぱりストレスが溜まっているのだろう。

こういう時は音楽を聴こう。

今日はOla Gyeilo。










熊本地震から今日で4年になります。
4年前のブログを振り返ってみました。

もう4年なのか、まだ4年なのか。
そして今年も豊臣大坂城を作っています。



この模型を今日は撮影し直しに行ってきました。


今日は豊臣大坂城はお休みしました。緑地の固着材が完全に乾いていなかったので、1日乾かすことにしました。


【コロナ巣籠り日記】
緊急事態宣言から一週間たった。
今日は熊本地震から4年。

晴天。芽吹きが目に気持ちいい。

未完成だけれど、模型を車に乗せていつもの海沿いへ。

熊本城模型を撮影したこの場所。
あれから半年。

家にこもりっきりの娘は、僕たち以外誰もいないこの広い空の下で大はしゃぎ。
影踏みをした。

束の間、コロナを忘れることができた。



引き続き地面です。

石垣に薄く溶いたエナメル塗料を上掛けして色味をくすませます。一部分仮に撒いた緑の下地との対比を見ながら、濃さを調節します。今回は二度塗りしました。

次に緑の下地を。

下地のパウダーが乾いたら、その上から固着材を染み込ませていきます。

緑のパウダーを2色撒いて、緑地を表現しました。
一工程ずつ、乾かしながら進めるので、天気の具合が直結します。
一晩おいて完全に乾かして、明日は土の地面の仕上げです。緑との境目も自然になるようにしていきます。


【コロナ巣籠り日記】

7日目。
今日は雨が降ったりやんだり。
雲の切れ間に光が差したので、庭に出てみると、いつのまにか牡丹が一輪咲いていた。

桜もほとんど散って、時は確かに進んでいる。

横浜市立大の先生のシミュレーション(このシミュレーションに対しては疑義も出されているが)では、福岡は大阪より評価は悪く「極めて深刻」で、昨日、4月12日あたりから指数関数的増幅が始まる可能性があるという。
明日、14日からは各種施設に対して休業要請が出されることになった。

外出するのは、可能な限り減らしたい。
模型の乾燥の間に、子供は両親に預けて、長期の巣籠もりに備えて買い物に出た。

大型ショッピングモールは既に専門店街の営業はしておらず、初めて見るガラガラの駐車場。

別のモールに行くと、すでに客はまばら、子供へのお土産にと立ち寄ったミスタードーナッツは昼の3時過ぎだというのに商品が数えるほどの種類しか用意されていなかった。
もう閉めている店舗もある。

経済活動が止まっていく。





昨日の続きです。

土塀と築地塀の基礎を取り付けます。
今回、土塀と築地塀の総延長はおよそ3メートル50センチ。
予想以上の長さで途中で材料切れです。すぐに注文するも届く予定がいつもより日数がかかるらしく。コロナの影響でしょう。

全体にリアルサンドを振りかけます。

これは庭の杉苔の下地です。目の粗いおが屑を使っています。

もう一度下地色を全体に塗ります。

下地が乾いたら、地面の色を入れていきます。

明日は緑を入れて行きます。
地面は全体を乾かしながら何度も工程を重ねるので少しずつ、少しずつ。



【コロナ巣籠り日記】
外出自粛が呼びかけられて5日目。
昨夜から雨だ。
この湿気だと、塗料の乾きが遅い。恐らく模型製作は予定通りには進まないだろう。

今日もどこへも外出はしない。

妻と娘はチュロスをつくっている。ディズニーランドのチュロスのレシピが公開されたらしい。中力粉が無くて、強力粉と薄力粉を混ぜて代用していた。いつもならすぐにスーパーに買いに行くのだけれど。

出来上がったチュロスは膨らみすぎて、ディズニーランドのチュロスとは似ても似つかないものだったけれど、手作りのお菓子は、やっぱり、おいしい。

何年も連絡を取っていなかった友人から、ショートメールが届いた。近況報告とそれぞれの子供のことをほんの4往復。家にこもって、僕のことをふと思い出したのだろう。

切れた模型材料をオンラインで注文。いつもならば翌日、遅くても2日後には届くのだが、到着予定日は4日後の木曜日となっている。いつも使っているアクリルケースの業者も、コロナで営業を縮小しているようでなかなか連絡がつかない。今までの便利な生活を支えていたのは、機械ではなくて、人だったんだ、と当たり前のことに今更ながら、気付く。

いつになったら元の毎日に戻るのだろう。
でも、もしかすると、もう元の日常には戻ることはないのかもしれない。

世界が変わりつつあるように感じる。




昨日から石垣の描き起こしをやっています。

描き起こしがいち段落して、地面の作成に移り始めました。
緑地の下地を部分的に乗せてみて石垣の色目を確認したり、石垣の下端に盛り土を粘土でつくったり。


粘土はいつもの石粉粘土です。
絵具を練り込んで、着色してから使うと真っ白な色を気にせずに進めることができます。

至る所にある石段も粘土で造形していきます。

明日はこの続きを。


【コロナ巣籠り日記】
緊急事態宣言から4日目。

今日は外出せず。
妻はzoomでオンライン会議をやっている。

そういえばオンライン飲み会が流行っているらしい。先日友人に提案してみたが、あまり乗り気でない様子。この辺りは緊急事態宣言からぐっと緊張感が高まったから、まだそれどころではないのかもしれない。

コロナに関しては、自分の周りでも人によって温度差を感じる。僕はといえば、一月に武漢が大変なことになっている時からそれなりに気にしていたし、どちらかといえば危機感が高かった方だと思う。2月に熊本城模型の展示作業で熊本に一泊した時は、ロビーが海外の人でいっぱいで足がすくんだのを思い出す。それは中国ではなくて台湾からの旅行者だったとあとでわかったが、3月には情報過多でストレスから体調を崩してしまった。

福岡での増え方は、ちょうど東京の一週間遅れだそうだ。10万人あたりの感染者数でグラフにすると、1週間前の東京とぴったり重なるというのをローカルテレビでやっていた。

今回のウイルスはとにかく数の増え方が急速で、イタリアもスペインもアメリカも、あれよあれよという間にあの惨状である。
「指数関数的増え方」というものを人はなかなか想像できないそうだ。例えば倍々で1が2、2が4、4が8…と増えていくと、時間が経つと増え方が加速度的になって、千が二千、二千が四千、と手がつけられなくなるのだという。

Twitterでこういうのを見た。

「給付金を今日は1円だけ頂きたいと思います。明日は2円、その次の日は4円と倍々にして30日だけ続けて頂ければもうそれで満足であります。」

30日後にはいくらになるか?

30日目にもらえる額は5億円以上、1日目からの累計は10億円を超える…

これが指数関数的増加だ。


とにかく今は、家にいよう。