前回、質感をつくって色を出すところまで行きました。こんな感じです。
今回は仕上げです。
仕上では多くの場合、緑の表現と関連してきます。
前回まででつくった地面に、パウダー素材で緑を入れます。
緑の表現に使う素材や基本はこちら。知恩院三門の製作記事です。この時は一面の緑表現ですが、上の写真のように土の地面のキワなどに緑を入れるときも基本は同じです。
土の地面と緑を隣り合わせる時は、その境目が大事になってきます。
リアルにしたい場合は、緑と土の地面の境目をボカす。
作り物っぽくしたいときは、キッチリ境目を出します。
ボカす時に使っているのはパステルです。
パステルの黄土色と白と灰色を茶こしなどの目の細かい網で擦って粉にして混色します。それを柔らかい筆にすくって、擦り込んでいくのです。
この写真は1/100の竹田城ですが、パステルはスケールに関わらず有効です。
完成するとこんな感じ。
地面の色をグレー系にすると、公園のように整備された砂利敷の地面になります。こちらもパステルでニュアンスを加えます。
完成。
砂のテクスチャーを作るのに、リアルサンドを使わずに、すでに粒状の素材が練り込まれた塗料などを使う方法もあります。
砂のテクスチャーを作るのに、リアルサンドを使わずに、すでに粒状の素材が練り込まれた塗料などを使う方法もあります。
薄め方を工夫したり、乾燥後にペーパーがけをしたりして表情を調整します。
それぞれ粒の大きさなど感じが違いますので、場面に応じて使い分けましょう。乾いた後に色を上からかけて様々な色にすることもできます。あくまでテクスチャー表現として使います。
【参考・姫路城の場合】
手前はコンクリート舗装、奥は土の地面にコンクリート舗装道路
※コンクリート部分はスチレンボードにモデリングペースト塗り/土部分は壁補修パテにサンドペーパーがけ
地面色+ナチュラルサンド
●舗装部分との対比