ちっこい畳をつくる。 | 城郭模型製作工房

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城郭模型作家・島 充のブログです。日本の城郭および古建築の模型やジオラマの製作過程を公開しています。

短畳(たんじょう)です。

こんな大きさです。

1/10スケールだと、畳表がのっぺらぼうだと面白くありませんよね。

どうやって畳表を表現するか。
ヒントは台徳院霊廟模型にありました。

増上寺に見に行った時、そこに模型の畳が展示してありました。この模型がちょうど1/10。

その畳の解説に、畳表は和紙に模様をつけて表現、とあったのです。

当然、どうやってやるのか、具体的方法は書いてありません。

試行錯誤。
まず、真っ白な和紙にやってみる。

最初、硬い板の上に木綿を一枚、その上に和紙、でやってみるもなかなかうまくいかず、結局和紙を数枚重ねてやるのが一番模様が綺麗につきました。

しかし…

この後塗装したら、和紙が水気を含んでのびてしまい、時間をかけてつけた模様がほとんど消えました。

トホホ。

次に塗装後にやった場合。
なんか表面がデコボコに…

近いけど違う。

最終的に、塗料に木工用ボンドを混ぜて、表面を固めると同時に少し弾力を持たせる。その上で模様をつけていくと、いい感じのツヤも出て畳表らしくできました!

三度目の正直です。

印刷した高麗ベリを合わせてみる。


芯に貼り込んで完成です。