岡山城本丸模型(寛保期)野外撮影 と【次回作】安田講堂と護摩壇 | 城郭模型製作工房

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城郭模型作家・島 充のブログです。日本の城郭および古建築の模型やジオラマの製作過程を公開しています。

さて。
引き続き撮影してきました。

南西方向から。櫓が建ち並び、二重の多聞櫓、大納戸櫓越しに天守を望む重厚な眺めです。

ほぼ同じ方向から内下馬門まで入れたところ。
奥にそびえる天守が二重三重に守られている印象を受けます。

少しずつ北へ。
天守は小ぶりな上、櫓と多聞櫓に曲輪が取り囲まれています。そのため、城下からは天守が隠れてしまうのではと思いました。
ところが、どこからでも天守は見えるようになっています。ちゃんと計算されているのでしょうね。

面白いのは月見櫓の脇。ここは多聞櫓ではなく土塀になっているため、真横からの天守が一望できます。

北西隅から。天守と櫓十基が一望できる壮観です。

少しアングルが変わるだけで景色が変わります。

北側の馬場口門周辺は古写真も無く、この辺りの雰囲気を再現して見てみたいという思いがありました。

旭川の対岸から。城下からは遠かった天守が、こちらでは眼前に迫ります。

旭川沿いに下ると水の手門、槍櫓、弓櫓、二重の多聞櫓と厳重な守りです。本段の櫓を見上げます。

南東隅から。旗櫓と宍粟櫓が並びます。

こうやって目線を下げて一周すると曲輪の中が思いのほか窺い知れないことが分かります。

この内部は御殿でぎっしり!なのです。

岡山城は引き続き少しずつ詳しい解説を加えていきます。

製作はひと段落。

そして製作は次の作品へ。


次は…

安田講堂!

と、護摩壇。

どちらも今まで手がけたことのない変化球です。

安田講堂の方は窓枠のエッチング設計もほぼ終わっていますが、


エッチングの設計をお願いしている石屋模型店の安藤様より、3つの窓の幅を12.2mmにするか12mmにするかどちらにしますか、というお尋ねが。


まだ岡山城の製作中だったため、頭が切り替わらず、お待ちいただいてました。やっとお返事できます。
このように整形の建物ですので、この0.2mmが後に響いてくると踏んでいます。

今日はまず原寸図の製作。各面の縮尺を統一していきます。
これも最後まで響く作業ですので、細心の注意を払いながら行います。

護摩壇は金具のエッチングがすでに出来ています。

これからまた新たな作品に向かって!

(記事はしばらく岡山城も続きますよ!)