寛保期の岡山城本丸を再現した模型が、ようやく完成しました!
天守の製作に取り掛かったのが今年一月末。ご注文は昨年の晩春でしたので、一年以上お待たせしてしまい…
古絵図、古写真、測量図、発掘調査の成果…あらゆる資料を総動員しました。
途中、新たな古写真や古絵図の発見もあり、当初、「江戸中期」という漠然としたものでしたが、「寛保期」と時期を明確にすることができたのも今回の模型製作のひとつの成果だと思います。
現在出されている復元図や、実測図、古写真に写っている櫓の名称に対して、指摘すべき点を発見することができたのも、模型をつくるということが実証的な作業であるからだと思います。
幼い頃から何枚も鳥瞰図を描いては思いを馳せていた岡山城を、こうして立体化できたのは、やっと夢が叶ったような気分です。
建物がすべてあった時の岡山城を見てみたい!という思いが、こうやって完成までの長い道のりを支えました。
博物館の展示模型とは違う方向性で。臨場感あるものを。いつも私が目指していることです。
こうやって太陽光に当てた時に、今までの作業の積み重ねが、すべて露わになります。
城下からはこのように見えたことでしょう。
岡山城。名城です。
明日も引き続き撮影します。
そして今後、一つ一つの建物について、何回かに分けて、少しずつ解説を加えていきます。