寛保期岡山城本丸模型【完成前夜】(たぶん)と書籍掲載のお知らせ | 城郭模型製作工房

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城郭模型作家・島 充のブログです。日本の城郭および古建築の模型やジオラマの製作過程を公開しています。

今日の夕方の状態です。

最後の櫓、月見櫓も粗塗りまで完了。

現存建物のため、最後に集中して作りたかったという思い入れの部分もさることながら、唐破風が3つ、回り縁もあるなどめんどくさいという現実的理由もあり最後になりました。

岡山城の櫓の中でも特別な意匠の櫓だということがよく分かりました。

天守にも金を入れ。

その他、残っていたのは、奥深いところばかりでした。

高麗門
ほかにも門がたくさん。

築地。塀。板塀。

花畑御殿の出窓。

廊下門周辺は渡り廊下やら土塀やら通路やらが立体交差でカオスです。


「御秘用口」の埋み門もよく見ると奥に。
この部分を作って分かったことは、「これらの建物が確かに存在した」ということです。

資料は古絵図の平面のみですが、面白いほどスムーズに納まっていきました。増築を繰り返した部分ですから、必然性があってのその平面になっていることがよく分かりました。

建物など造形物は9割7分終わりました。

最後は犬小屋の予定です(笑)

この後は全体の最終彩色と植栽。あと防火用の水溜と井戸。水面の波紋。

先が見えました。

次回は完成のお知らせ(の予定)です。

あと、ご報告が遅くなりましたが、

【学研まんが NEW日本の伝記 淀殿】


に、私が作った豊臣大坂城の模型画像を使っていただきました。昨年の夏、個人様のご依頼で製作した全景模型です。

製作した者として、子供たちに豊臣大坂城への夢を持ってもらえればと願っています!