外壁を作ろうと思い、参考にと思って撮影してきていた岡山シティミュージアムの復元模型の写真をふと見ると…ぎょぎょ!
石落しが、ある。
復元図面にはありません。
この写真の右側(南東)隅は白壁に段差があるように見えなくもない。
ここで「牙城郭櫓実測図」を見てみます。
シティミュージアムの模型はあれだけのものなので、考証がしっかりしているはずという信頼感があるゆえに、未知の資料を根拠に石落しをつくったのか??などと悩まされました。
悩んで石落しは作らないことに。
というのも、よくよく見るとこの模型の大納戸櫓は形状自体が記録と違うようなのです。
この模型では大入母屋の上に乗った望楼は正方形になっているようです。
しかし記録によると望楼は三間に四間の長方形。
正方形に見える…
分からなくなってきたぞ…
ともかくも、破風が木連格子じゃなかったり、望楼の出窓の板庇が瓦葺きに表現されていたりと、細部まで考証が徹底されていない箇所がある、という判断をしました。
望楼の寸法はまだ悩んでいます…
あとは測量図と古絵図から櫓の実寸平面を起こしたり
少しずつ進んでいます。