題材はあの廃墟の姫路城です。
「Till Earth Outwears ー姫路城における廃頽の美学ー」
という難解かつ、オシャレにしようと頑張ってちょっと恥ずかしい感じになったものでした。
前作の廃墟模型を載せたいとご連絡をいただいたのが去年の夏前でした。ところが現物はすでにお買い上げいただいており、所蔵先様に貸し出しをお願いすることも考えましたが、せっかくなので一から作り直しました。
前作よりさらに表現を繊細にし、樹木の量感をアップしたりして空気感を濃密にしました。世界観も少し変えています。
構想段階では、前作との違いを際立たせるため、半分くらい水に沈めることを考えており、透明レジンを大量に用意していました。しかし、技術的な不安があったことと、災害を連想させてしまったら本意ではないので、このような形に納まりました。
石垣は彫り直したりせず、キットのままで塗装のみで表現する方法などをご紹介していますので、書店でお買い求めの上ぜひご覧ください。
そして今日は東京からの帰りに途中下車して、岐阜の隣、一宮市にお邪魔しておりました。お城の骨組み模型をつくっておられる方からお問い合わせを頂き、屋根瓦と石垣の技術提案に伺いました。
サイゼリヤに模型を持ち込んで打ち合わせ。
これは60分の1の犬山城。
こちらのブログで他の写真や松本城の骨組模型も見ることができます。
その後岐阜に立ち寄り、山上石垣模型の最後の微調整。岐阜城のロープウェイ駅での展示開始日程は、分かり次第このブログでお知らせします。
今夜帰ってから、広島城の発送準備と模型の設計作業に入ります。