初春を寿ぎ、謹んでお慶びを申し上げます。
本年もいろいろつくっていきます。変わらぬお引き立て、お導きを、心よりお願い申し上げます。
昨日のアクセス数が1日で5000越え…アメブロのフィギュア・プラモのランキングでも6位。スパムにでも攻撃されたのかと思いましたが(笑)、いつもご覧下さり本当にありがとうございます。
今はUターンラッシュの新幹線の車内です。帰省ラッシュと両方に鉢合わせしたのは生まれて初めてです。
みなさん、どんなお正月を過ごされましたか?
私は元日からノロでした(笑)。年末、妻が調子を崩していたのでこれはいけないと予防に努めた甲斐もなく感染。こんなに苦しいものとは知りませんでした。
感染るときはうつるといえど、手洗いうがいを徹底しましょう。
朦朧とした意識の中でも頭の中は模型のことばかり…体が弱っていると今年の仕事全部やりきれるかな、などと気も弱くなってしまいます。
最新作の広島城です。
水面の作り直しもほぼ完了しました。あとは細かい修正がちょこちょこ。
それは一つには、建築模型をお手本にしていたからかもしれません。
全体が数字と記号の羅列にしか見えなくなってしまったのです。窓はいくつ、幅はどれくらい、石垣の角度は何度、高さはどれくらい、この部材の幅はこれだけ。ここは白壁だから白。瓦葺きだからグレー。塗装も単色である場合が多いですね。
どの模型も驚くほど精密で、絶対こんな風には作れません。でもなんというか、のっぺらぼうというのか…
しかも実物の正確、精巧な縮小であるはずなのに本物に見えない。模型にしか見えない。
本物の建物を訪ね、その空間に身を置き、時の流れに思いを巡らす時、古い建物の魅力は、数字で表される比例はもちろんだけれども、それ以上に、数字では表せないものがたくさんあるということにだんだん気づいていきました。それは一枚一枚手作りで少しずつ色の違う瓦であったり、塗りのハゲた外壁であったり、ちょっと湿り気のあるような日陰の石垣だったり。
建築模型には空間は再現されていますが、時間が再現されていないのです。数値化できないものも再現されていない。
この屋根瓦の質感!思わず、これこれ!と言いたくなります。
模型を立体のカンバスだと思って絵を描いていけばいいんだ、と気づいてから、塗装というよりも彩色という感覚で色付けを始めました。
もちろん、建築模型の魅力もあり、建築模型風に製作したりもしますが、資料館の模型を手本にしても、その模型に勝ることはできません。全く別のアプローチで全く別の次元で表現していくことが大切だと気付きました。
いつかは、
えっ!これ、模型なの?
という作品を作れるようになりたいです。
今年は今まで手がけたことがほとんど無いような大きさのものから極小のものまでてんこ盛りです。さらに新しい技術を見つけ出せたらと思います。