駆け足で今日の1日を。細かく奥深い(笑)感想や仏像関係は割愛します。
朝5時半に大阪に着きまして一路奈良へ向かい、はじめに藤原宮の本薬師寺の跡。マニアック…
写真は発掘された金堂の礎石です。
平城京の現在の薬師寺の堂塔が、この本薬師寺からの移築か新築かで長く論争がありました。途中、川原寺の跡など見つつ岡寺。
平安期の日本最大の塑像である如意輪観音像があるのです。
退色した丹塗りにしばし見とれ。
東西の古塔は時間の関係から近くまで寄らず。山並みや書籍の写真から考えるとはじめは、えっ!この向きに並んでるんだ!と思ってしまいます。
法隆寺はもういつものことなのですっとばし、大和郡山城の隣を抜けて西の京へ。
その後、安倍文殊院で快慶作の渡海文殊の群像を拝観し一路、当麻寺へ。右往左往。
この辺りもお決まりなのですが、目的は東塔。最新の写真を撮っておきたい!と思ったらご覧の通り解体修理中でしたとさ。下調べ不足ですね。
ちょうど春の法要の真っ最中で、雅楽と迦陵頻伽の子供達に先導された参堂列に鉢合わせました。
どんどん整備されていく境内に、このような破れ築地を見つけるととたんに奈良の風情を思い出しホッとします。
前回は修理中だった唐招提寺。修理後の姿を見たくて立ち寄りました。瓦と白壁がきれいになっている。お風呂上がりのような金堂です。
やっぱり奈良の甍はこれだよね、と古瓦の屋根の懐かしさ。
なぜか立ち寄ってしまう興福寺。隅に隙間を見つけてパテで埋めたくなったりしつつ。
最大の目的はここ、海住山寺の五重塔。国宝です。一度は見たかった。
車じゃないと絶対に行けないところにあります。車でも昔からの家々の隙間を縫うような細ーい道と山道の運転に慣れていなければ恐怖を感じると思います。恭仁京の大極殿跡の裏手に入るあたりから、ここにたどり着くまでの道の細さ、急さ、曲がり具合といったら…
金堂裏の講堂にかけてのこの空間が好きだったりします。
1日に詰め込みすぎ!もっと奈良はゆったりしたいのですが、色々まわりました。それでも結局、極楽いぶかしくばの宇治の御寺は時間もありましたし、これもいつものことなのですっ飛ばして京都に入ったのでした。