今日もありがとうございます
手芸店のスタッフとソーイング講師をしています
主に縫うことを、時折日々のこと、好きなことを綴っています
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入園入学グッズの布をこれから選びに行く方へ。
今日は、地直しについての私の考えです(^_^)
(*2019年3月1日変更あり)
布は購入したら、作った物が綺麗に、そして使っていても綺麗な状態を保つように、
基本的に「地直し」というものが必要です。
「地直し」は主に作業はみっつ。
「放反」・「水通し」・「アイロン」です。
☆布がお店で長い間巻かれていて、歪んだり伸ばされた状態を緩める「放反」の作業。
☆洗濯により布が縮むのを、あらかじめ縮めておく「水通し」の作業。
☆アイロン熱で縮むのをあらかじめ縮ませておき、布のタテ糸とヨコ糸が垂直に交わった状態に戻し整える「アイロン」の作業。
(布によってはタテ糸とヨコ糸が垂直でない状態で整理されていて、それがその布にとって落ち着いた状態であることもあります。)
綺麗に作ったつもりの物でも、洗濯やアイロンなどしていくうちに歪んでくるコトがあるのは、
最初の地直しがきちんとされていなかった理由もひとつあるかもしれません。
なので服をホームソーイングする場合は、きちんと地直しをしたいと私は思います。
ただ、この「地直し」作業。意外と面倒と感じるし、時間もかかります(^_^;)
今私がレッスンしている「入園入学グッズ」や「子どもに作る布小物」に関して言えば、
「アイロン」は必ず、「水通し」はケースバイケースでと思っています。
「放反」という畳んだ状態を広げて置いておく作業は、小物だと1mなどカットされた布を使うことが多いので、カットされた時点で緩んでいると思って気にしません。
「水通し」についてですが、
布を水に1~2時間つけておいた後、整えて干しておき、生乾きの時にアイロンする作業です。
入園式・入学式の時はやっぱりピカピカの物を持ってもらいたい気持ちもあるので、
キリッと仕上げたいと思っています。
でも使っていくうちに、子どもの物は「汚れてくる感じが成長の証し♪」とも感じています。
子どもの袋物は大きめに作っているのもあり、洗濯により縮んできても使い心地悪くなる程にならないと思います。
服は縮んできてキツクなったら、「自分が太ったのかな?」と気になりますけどねA=´、`=)ゞ
3年間~6年間(小学生は長いコトに今気づきました!)キリッとした物を持ってもらいたいと思ったら、地直し作業は欠かせないと思います。
でも、フルにお仕事されていてタイトな時間の中でも「作りたい!」という気持ちがある方もいらっしゃるので、その方が「水通し」までするのはかなり厳しいと感じます。
人それぞれ感覚・状況が違うと思うので、「どこまでする・しない」かは、生徒さんに判断をお願いしようと思います。
判断するための「基本情報」はお伝えします♪
「水通し」をオススメしたいと思うものをお伝えしておきます。
☆綿の中肉生地で作るレッスンバッグ・上履き入袋はシッカリさせるため基本的に裏付きです。
表と裏異なる布を使う場合、切替で別布を使う場合など、縮みが異なる物同士を縫い合わせるものは「水通し」オススメします。
*特に麻の生地(または綿と麻の混紡)特に縮みやすいです。
または、布を10センチ四方にカットした物を「水通し・アイロン」してみて縮みを確認。
縮みが大きかったら、縮み分をみ見越してあらかじめ型紙を大きめに作るという方法もあります。
海外生地は、日本製のものより縮みが大きい可能性があるので、特に確認した方がよいと思います。
(ただ海外生地については、10数年前のパタンナー&生産の仕事をしていた時の情報なので、古い情報だったらごめんなさい。)
自分の子どもの物に関してだけ私個人の感覚を言うと、私は使うことによる縮みや歪みをあまり気にしなかったです~。
でも、入園入学式の時はピカピカで!
次男の園服も、長男のお下がりがあったけれど、やっぱり新しい園服を着てほしかったので新調しました☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*
もちろん、バッグなどの布小物も新しく作り直しました。
その人それぞれの希望にあった形で進めていきたいと思います。
布を選び購入するときの参考にもしてみてください*^-^*
◎地直しの方法についての記事
↓
縫い物を通して、心が和みますように