俳句エッセイ    ひさしぶりの蒼穹に一息 | 俳句のとりな

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これまでの曇天が、一転して、まぶしいほどの快晴に。

まさに「秋晴」で、早速、大空を仰ぎ、陽にあたることにしました。

 

庭に出ると、空気が澄んでいるせいか、光が痛く感じられるほど

でしたが、久しぶりの快晴に気分は解放的に。

 

ところで、古代の人は、大空を眺めるときは、恋人をしのぶ縁と

したとか。

 

大空は恋しきひとの形見かは物思ふごとにながめらるらむ
酒井人真(古今集)

 

さらに、女性ならば、恋しい人の訪れを待って、大空を。

 

いつしかと暮れを待つ間の大空は曇るさへこそうれしかりけれ
(拾遺集)

 

これらの歌からは、季節感を感じることはできませんが、恋ゆ

えに、秋の空がふさわしいのではないでしょうか。

 

古くは、 大空を「蒼天」と書いたと言われていますが、 それは

「秋晴」や、「秋高し」という季語にもつながるようです。

 

秋晴にピアノ無韻の時永し 誓子

 

天高し人生なんと恥多き 真砂女 

 

[今日の一句]


・起重機の伸びきりゐたる天高し

 


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