毎月、アップされるネット俳句を楽しみにしている。
フォローしてくださったかたや、訪れてくださったかたのサイトに
アップされた俳句のなかから、目にとまった俳句をみてみたい。
雑誌などへの投稿分は除き、順不同で、作者名は割愛させてい
ただいた。
[今月の10句]
安曇野の水車に落つる秋の水
己が緋を水に浮かべて曼珠沙華
カセットに父の八木節秋祭り
黄蝶来て輝きを増す萩の花
金秋の風に一身あづけをり
葛の花記号で記す日記かな
山頂の万葉歌碑や秋の声
静岡の目覚まし時計はせみしぐれ
児童らの声なき朝や野分去る
颱風の天の唸りと地の叫び
芭蕉葉にほころび目立つ九月かな
(今回は、しぼりきれずに、11句に。)
次は、順序を入れ替えることなどで、切れがよくなると思われ
る句。推敲の一例を示すと、次のように。
秋さやか乗馬の人の背の伸びて
背筋よき馬上の人や秋さやか
秋の夜や古い手紙を読み返す
読み返す古き手紙や秋の夜
里芋の畑の中の親子猫
里芋や畑にねころぶ親子猫
爪研ぎに黙す夜半なり竈馬
爪研ぎに黙する夜半や竈馬
夕暮れと祖母の寝顔と籐寝椅子
籐寝椅子祖母の寝顔に日暮れかな
[今月の1句]
カセツトに父の八木節秋祭
11句とも、状況がよく分かる句ですが、ひとえに好みで選ばせ
ていただきました。 八木節の声とか身ぶりとかが、なつかしさ
を伴って、伝わってきます。
さて、読者は、どの句がお好みであろうか。
