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・新雪をぐいと支へる真竹かな
(第19回NHK全国俳句大会入選)
本格的に俳句を始めて、9年。(アップ時)
なんとか形になった俳句が作れるようになりましたが、始めたころの俳句
のなんと陳腐なこと。四楽八苦したころを振り返ってみることに。
まずは、「俳句のとりな」とは、「俳句のいろは」の意。
「いろは歌」は、世によく知られており、長い間、字を習う手習い歌として親
しまれてきました。
「色は匂へど散りぬるを
我が世誰ぞ常ならむ
有為の奥山今日越えて
浅き夢見じ酔ひもせず」
子どものころから、暗唱し、自然と覚えましたが、意味があると知ったのは、
ずっとあとになってからのこと。
長い間、弘法大師の作と信じられてきましたが、実はその死後の平安中期
の作で、作者は不明とか。
この「いろは歌」に対して 「とりな歌」というものが、明治36(1903)年に世に
出ました。
「鳥(とり)啼(な)く声(こゑ)す 夢(ゆめ)覚(さ)ませ
見(み)よ明(あ)け渡(わた)る 東(ひんがし)を
空色(そらいろ)栄(は)えて 沖(おき)つ辺(へ)に
帆船(ほぶね)群(む)れ居(ゐ)ぬ 靄(もや)の中(うち) 」
ある新聞社が、「国音の歌」として「いろは歌」のように、かな四十八字の一
字ずつを用いた歌を募集したところ、 1万を超える応募があり、その中の優
秀作とのこと。
「いろは歌」は合計47文字で「ん」は入っていませんが、「とりな歌」には「東」
を「ひんがし」と読ませ、48文字となっています。
作者は、埼玉県の坂本百次郎というかたです。
・元旦を普段どほりに目覚めけり